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公開番号2024158229
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073251
出願日2023-04-27
発明の名称化成処理の前処理の評価方法
出願人三菱重工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01N 17/00 20060101AFI20241031BHJP(測定;試験)
要約【課題】短時間で精度良く耐食性を評価することができる化成処理の前処理の評価方法を提供する。
【解決手段】化成処理の前処理の評価方法は、合金部品に対する化成処理の前に行われる溶液を用いた前処理の評価方法であって、評価対象の前処理を行った合金部品の試験片である第1試験片を表面分析し、第1試験片の合金成分の割合を表す第1元素組成を取得するステップと、所定の相関関係と、第1元素組成とに基づき、第1試験片に対する前処理を評価するステップとを含み、相関関係は、合金部品の試験片である第2試験片に対して前処理を行った後、表面分析して得た第2試験片の合金成分の割合を表す第2元素組成と、第2試験片に対して耐食性評価試験を実施した結果得られた試験結果とに基づく相関関係である。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
合金部品に対する化成処理の前に行われる溶液を用いた前処理の評価方法であって、
評価対象の前記前処理を行った前記合金部品の試験片である第1試験片を表面分析し、前記第1試験片の合金成分の割合を表す第1元素組成を取得するステップと、
所定の相関関係と、前記第1元素組成とに基づき、前記第1試験片に対する前記前処理を評価するステップと
を含み、
前記相関関係は、前記合金部品の試験片である第2試験片に対して前記前処理を行った後、表面分析して得た前記第2試験片の合金成分の割合を表す第2元素組成と、前記第2試験片に対して耐食性評価試験を実施した結果得られた試験結果とに基づく相関関係である
化成処理の前処理の評価方法。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記相関関係は、複数の異なる処理条件で前記前処理を行った複数の前記第2試験片の表面分析によって得られた各前記第2元素組成と、各前記第2試験片に前記化成処理を行った後、前記耐食性評価試験を実施した結果得られた試験結果とに基づいて得られた相関関係である
請求項1に記載の化成処理の前処理の評価方法。
【請求項3】
前記表面分析におけるスパッタリングの表面深さが所定の同一範囲に設定されている
請求項2に記載の化成処理の前処理の評価方法。
【請求項4】
前記相関関係は、前記第2元素組成に基づく第1成分比に基づく値を被除数に含み、かつ、前記第2元素組成に基づく第2成分比に基づく値を除数に含む除算の結果得られた値と、前記第2試験片に対して耐食性評価試験を実施した結果得られた腐食の度合いを表す値との相関関係である
請求項1から3のいずれかに記載の化成処理の前処理の評価方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、化成処理の前処理の評価方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1の背景技術の欄に記載されているように、金属材料の耐食性評価は、耐食性評価試験(腐食促進試験)、電気化学測定等によって行われる。耐食性評価試験には、塩水噴霧試験、これに湿潤や乾燥の雰囲気条件を組み合わせる複合サイクル試験があり、これらの試験では、試験片や実部品の腐食を促進することで実環境よりも短期間で耐食性の優劣が判断される。ただし、これらの試験に要する時間は、要求される仕様によって異なるが、例えば数十~数百時間に及ぶことがある。一方、電気化学測定は例えば一時間程度で行うことができるが、定量評価性が比較的低い場合があり、また、塩水噴霧試験や複合サイクル試験との関連性が取りにくいという課題がある。
【0003】
なお、塩水噴霧試験は、試験槽内で塩水を噴霧し、一定時間後に試験片に発生した腐食ピット数で耐食性を評価する試験である。また、複合サイクル試験は、試験槽内で塩水噴霧、乾燥、湿潤などの腐食サイクルを組み合わせて一定時間後に試験片に発生した腐食ピット数で耐食性を評価する試験である。また、電気化学測定は、試験液に試験片を浸漬し、孔食電位を測定することで耐食性を評価する試験である。
【0004】
また、特許文献2には、例えばオーステナイト系ステンレス鋼のような長時間の耐久性を有する耐熱鋼に関しても、精度よく、クリープ余寿命を評価することができる耐熱鋼の損傷評価方法が記載されている。特許文献2に記載されている評価方法は、検査対象である耐熱鋼を腐食させてその耐熱鋼表面に腐食ピットを発生させ、その腐食ピットの単位面積当たりの個数であるピット個数密度の検出を行うとともに、耐熱鋼が破壊に至るまでの余寿命を示すクリープ寿命消費率とピット個数密度との関係線図を予め用意しておき、ピット個数密度の検出値に基づき関係線図からクリープ余寿命が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-54607号公報
特開2008-32480号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は、上記事情を背景としてなされたものであって、短時間で精度良く耐食性を評価することができる化成処理の前処理の評価方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る化成処理の前処理の評価方法は、合金部品に対する化成処理の前に行われる溶液を用いた前処理の評価方法であって、評価対象の前記前処理を行った前記合金部品の試験片である第1試験片を表面分析し、前記第1試験片の合金成分の割合を表す第1元素組成を取得するステップと、所定の相関関係と、前記第1元素組成とに基づき、前記第1試験片に対する前記前処理を評価するステップとを含み、前記相関関係は、前記合金部品の試験片である第2試験片に対して前記前処理を行った後、表面分析して得た前記第2試験片の合金成分の割合を表す第2元素組成と、前記第2試験片に対して耐食性評価試験を実施した結果得られた試験結果とに基づく相関関係である。
【発明の効果】
【0008】
本開示の化成処理の前処理の評価方法によれば、短時間で精度良く耐食性を評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態に係る製造工程の一例を示す図である。
本開示の実施形態に係る相関関係の取得処理の例を示す図である。
本開示の実施形態に係る相関式導出処理の一例を示す図である。
本開示の実施形態に係る相関式の例を示す図である。
本開示の実施形態に係る相関式導出処理の他の例を示す図である。
本開示の実施形態に係る相関式の例を示す図である。
本開示の実施形態に係る相関式導出処理の他の例を示す図である。
本開示の実施形態に係る相関式の例を示す図である。
本開示の実施形態に係る評価処理の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施形態に係る化成処理の前処理の評価方法について、図1~図9を参照して説明する。なお、各図において同一または対応する構成には同一の符号を用いて説明を適宜省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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