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公開番号2024152494
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066721
出願日2023-04-14
発明の名称放射性廃棄物の処理容器
出願人三菱重工業株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G21F 5/06 20060101AFI20241018BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】放射性廃棄物の処理容器において、放射性廃棄物における乾燥作業で発生するガスを適切に処理可能とする。
【解決手段】上開口部を有して下部が閉塞される筒形状をなす容器本体と、容器本体の上開口部を閉塞する蓋と、容器本体の内部に乾燥用ガスを供給可能なガス入口部と、蓋に設けられて容器本体の内部のガスを外部に排出するガス出口部と、ガス出口部に設けられてガスを濾過するフィルタと、蓋の容器本体側に設けられてフィルタに向けて流れるガスから異物を除去する異物除去装置とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上開口部を有して下部が閉塞される筒形状をなす容器本体と、
前記容器本体の上開口部を閉塞する蓋と、
前記容器本体の内部に乾燥用ガスを供給可能なガス入口部と、
前記蓋に設けられて前記容器本体の内部のガスを外部に排出するガス出口部と、
前記ガス出口部に設けられてガスを濾過するフィルタと、
前記蓋の前記容器本体側に設けられて前記フィルタに向けて流れるガスから異物を除去する異物除去装置と、
を備える放射性廃棄物の処理容器。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記異物除去装置は、前記蓋から吊り下げ支持される、
請求項1に記載の放射性廃棄物の処理容器。
【請求項3】
前記異物除去装置は、ガスを濾過するプレフィルタを有する、
請求項1に記載の放射性廃棄物の処理容器。
【請求項4】
前記異物除去装置は、ガスが衝突する衝突部材を有する、
請求項1に記載の放射性廃棄物の処理容器。
【請求項5】
前記異物除去装置は、ガスが流れる屈曲流路を有する、
請求項1に記載の放射性廃棄物の処理容器。
【請求項6】
前記異物除去装置は、サイクロンを有する、
請求項1に記載の放射性廃棄物の処理容器。
【請求項7】
前記容器本体は、上開口部を有して下部が閉塞される筒形状をなす外筒と、上開口部と下開口部を有して筒形状をなすと共に前記外筒の内部に配置されることで前記外筒との間にガス流路を形成する内筒と、前記内筒の下開口部に設けられて前記内筒の内部と前記ガス流路とを連通する多孔板とを有する、
請求項1に記載の放射性廃棄物の処理容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、放射性廃棄物の処理容器に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
原子力発電プラントにて、原子炉圧力容器の内部に配置された炉心燃料が溶融すると、原子炉格納容器の内部の構造物も溶融して固化し、放射性廃棄物としてのデブリとなる。そのため、デブリなどの放射性廃棄物を原子炉格納容器から回収して処理する必要がある。放射性廃棄物を処理する技術として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載された技術は、放射性廃棄物をキャニスタに収容し、キャニスタの外部に配置されたヒータによりキャニスタを加熱することで、内部の放射性廃棄物を乾燥するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6578958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
放射性廃棄物をキャニスタに収容し、外部からキャニスタを加熱して内部の放射性廃棄物を乾燥する場合、加熱により水分が蒸発したガスが発生する。発生したガスは、粉じんなどが混入していることから、フィルタにより粉じんを除去してから外部に排出する必要がある。ところが、ガスが粉じんを多く含んでいると、フィルタが早期に閉塞してしまうという課題がある。
【0005】
本開示は、上述した課題を解決するものであり、放射性廃棄物における乾燥作業で発生するガスを適切に処理可能とする放射性廃棄物の処理容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための本開示の放射性廃棄物の処理容器は、上開口部を有して下部が閉塞される筒形状をなす容器本体と、前記容器本体の上開口部を閉塞する蓋と、前記容器本体の内部に乾燥用ガスを供給可能なガス入口部と、前記蓋に設けられて前記容器本体の内部のガスを外部に排出するガス出口部と、前記ガス出口部に設けられてガスを濾過するフィルタと、前記蓋の前記容器本体側に設けられて前記フィルタに向けて流れるガスから異物を除去する異物除去装置と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の放射性廃棄物の処理容器によれば、放射性廃棄物における乾燥作業で発生するガスを適切に処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態の放射性廃棄物の処理容器を表す概略図である。
図2は、処理容器における蓋を表す概略図である。
図3は、放射性廃棄物の処理方法を表すフローチャートである。
図4は、処理容器に対する乾燥装置の接続状態を表す概略図である。
図5は、第2実施形態の放射性廃棄物の処理容器における蓋を表す概略図である。
図6は、第3実施形態の放射性廃棄物の処理容器における蓋を表す概略図である。
図7は、第4実施形態の放射性廃棄物の処理容器における蓋を表す概略図である。
図8は、第5実施形態の放射性廃棄物の処理容器における蓋を表す概略図である。
図9は、第6実施形態の放射性廃棄物の処理容器における蓋を表す概略図である。
図10は、第7実施形態の放射性廃棄物の処理容器における蓋を表す概略図である。
図11は、第8実施形態の放射性廃棄物の処理容器における蓋を表す概略図である。
図12は、第9実施形態の放射性廃棄物の処理容器における蓋を表す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。また、実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。
【0010】
[第1実施形態]
<放射性廃棄物の処理容器>
図1は、第1実施形態の放射性廃棄物の処理容器を表す概略図である。
(【0011】以降は省略されています)

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