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公開番号2024162155
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077436
出願日2023-05-09
発明の名称ステー
出願人極東開発工業株式会社
代理人弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類B60N 3/00 20060101AFI20241114BHJP(車両一般)
要約【課題】Aピラーにアシストグリップが固定された運転席において、当該運転席の前方に配置される支持物を支持するステーであって、例えば、ステーの取付位置や高さや取付角度等の微調整を行う必要が生じた場合であっても、当該微調整を容易に行うことができるステーを提供する。
【解決手段】Aピラー104にアシストグリップ106が固定された運転室101内において、運転席102の前方に配置される支持物103を支持するステー1であって、前記アシストグリップ106における前記Aピラー104側との反対側において、当該アシストグリップ106に固定される固定部材2と、前記固定部材2に接続され、前記支持物103を支持する支持部材3とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
Aピラーにアシストグリップが固定された運転室内において、運転席の前方に配置される支持物を支持するステーであって、
前記アシストグリップにおける前記Aピラー側との反対側において、当該アシストグリップに固定される固定部材と、
前記固定部材に接続され、前記支持物を支持する支持部材とを備える、
ことを特徴とするステー。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記固定部材は、
前記アシストグリップに固定される基端部と、
前記基端部から前記アシストグリップ側との反対側に突出し、当該アシストグリップと離間する接続部とを有し、
前記支持部材は、前記接続部に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載のステー。
【請求項3】
前記アシストグリップは、座繰り孔を介して前記Aピラーに締結部材を用いて固定され、
前記固定部材は、前記基端部から前記アシストグリップ側に突出し、前記座繰り孔と嵌合可能な嵌合部を有する、
ことを特徴とする、請求項2に記載のステー。
【請求項4】
前記固定部材は、一対の第1貫通孔を有し、且つ前記支持部材は、一対の第2貫通孔を有し、
前記固定部材及び前記支持部材は、前記一対の第1貫通孔、及び前記一対の第2貫通孔を介して、締結部材を用いて締結され、
各々の前記第1貫通孔、及び/または前記第2貫通孔の断面形状は、前記締結部材の断面形状に比べて大きい、
ことを特徴とする、請求項1~請求項3の何れか一項に記載のステー。
【請求項5】
前記ステーは、
前記支持物の支持位置を変移可能な変移手段をさらに備える、
ことを特徴とする、請求項1~請求項3の何れか一項に記載のステー。
【請求項6】
前記変移手段は、
前記固定部材に設けられる第3貫通孔と、
前記支持部材に設けられる第4貫通孔と、
前記第3貫通孔及び前記第4貫通孔を介して、前記固定部材と前記支持部材とを締結する第1締結部材とを有し、
前記第3貫通孔は、前記第4貫通孔に比べて少なくとも1個以上多く設けられ、
複数の前記第3貫通孔は、高さ方向に各々配列される、
ことを特徴とする、請求項5に記載のステー。
【請求項7】
前記変移手段は、
前記固定部材に設けられる第5貫通孔と、
前記支持部材に設けられる第6貫通孔と、
前記第5貫通孔及び前記第6貫通孔を介して、前記固定部材と前記支持部材とを締結する第2締結部材とを有し、
前記第5貫通孔と前記第6貫通孔とは、互いに同等の個数だけ設けられ、
各々の前記第5貫通孔は、高さ方向に延びる長円形状に形成される、
ことを特徴とする、請求項5に記載のステー。
【請求項8】
前記変移手段は、
前記固定部材に設けられる第7貫通孔と、
前記支持部材に設けられる第8貫通孔と、
前記第7貫通孔及び前記第8貫通孔を介して前記固定部材と前記支持部材とを貫通し、前記固定部材と前記支持部材とを連結する連結ピンとを有し、
前記第7貫通孔は、
高さ方向に延びる移動溝部と、
前記移動溝部より直角方向に延びる複数の支持溝部とより構成された櫛型形状に形成される、
ことを特徴とする、請求項5に記載のステー。
【請求項9】
前記支持部材は、
前記固定部材に接続される第1支持部材と、
前記第1支持部材から車内中央側に向かって延出し、前記支持物を支持する第2支持部材とを有し、
前記変移手段は、
前記第1支持部材に対して前記第2支持部材を上下方向に回動可能に、前記第1支持部材と前記第2支持部材とを連結する第1回動軸と、
前記第1支持部材に対する前記第2支持部材の位置を保持可能な第1保持手段とを有する、
ことを特徴とする、請求項5に記載のステー。
【請求項10】
前記支持部材は、
前記固定部材に接続される第3支持部材と、
前記第3支持部材から車内中央側に向かって延出し、前記支持物を支持する第4支持部材とを有し、
前記変移手段は、
前記支持物が前記運転席の前方に配置された状態となる前方支持位置と、前記支持物が前記運転席の前記Aピラー側における側方に配置された状態となる側方支持位置との間において、前記第3支持部材に対して前記第4支持部材を前後方向に回動可能に、前記第3支持部材と前記第4支持部材とを連結する第2回動軸と、
前記第3支持部材に対する前記第4支持部材の位置を保持可能な第2保持手段とを有する、
ことを特徴とする、請求項5に記載のステー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば架装車両の運転室内に設けられるステーに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、車両の運転室内に設けられ、Aピラーより支持物を支持するためのステーが知られている。
例えばその一例として、特許文献1においては、Aピラーに取付けられるアシストグリップと一体的に設けられ、当該アシストグリップの下端部より下方に延出して、支持物であるモニタを支持する第2固定部(ステーに相当)が開示されている。
【0003】
一方、特定の用途や目的に応じた装置が架装された架装車両においては、運転室内にて当該装置を操作可能とする操作ボックスが、運転席の前方に配置されている場合がある。
このような操作ボックスを支持物としてAピラーより支持する場合、作業者の操作によって支持物に加えられる外力も大きく、上記のような、アシストグリップの下端部のみに固定された第2固定部からなるステーでは、十分な剛性を確保できない虞がある。
【0004】
そこで、このような比較的大きな外力が加えられる支持物であっても、十分な剛性を確保しつつAピラーより支持することを目的として、例えば、アシストグリップとともにAピラーに取付けられるステーが、従来から知られている。
具体的には、上記ステーは、Aピラーの車内側の側面に沿って一方に延出する取付け部と、当該取付け部から延出し、支持物を支持する支持部とを備えており、当該取付け部がアシストグリップとAピラーとの間に挟み込まれた状態で、ボルト等の締結部材を用いて、当該アシストグリップとともにAピラーに固定される構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-37334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、操作ボックス等の支持物を支持するステーについては、Aピラーに一旦固定された後にも、作業者による操作ボックスの操作性や視認性等に応じて、ステーの取付位置や高さや取付角度等の微調整を行う必要が生じる場合がある。
しかしながら、前述した従来のステーにおいては、アシストグリップとAピラーとの間に取付け部を挟み込んだ状態で固定されるため、このようなステーの取付位置等の微調整を行うには、アシストグリップもともに取り外す(或いは、締結部材を緩めて、アシストグリップを固定状態から解放する)必要があり、大掛かりな作業内容となっていた。
【0007】
本発明は、以上に示した現状の問題点に鑑みてなされたものであり、Aピラーにアシストグリップが固定された運転席において、当該運転席の前方に配置される支持物を支持するステーであって、例えば、ステーの取付位置や高さや取付角度等の微調整を行う必要が生じた場合であっても、当該微調整を容易に行うことができるステーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0009】
即ち、本発明の態様1に係るステーは、Aピラーにアシストグリップが固定された運転室内において、運転席の前方に配置される支持物を支持するステーであって、前記アシストグリップにおける前記Aピラー側との反対側において、当該アシストグリップに固定される固定部材と、前記固定部材に接続され、前記支持物を支持する支持部材とを備えることを特徴とする。
このように、本発明に係るステーにおいては、アシストグリップに固定される固定部材と、当該固定部材に接続される支持部材とからなる二分割構造を有することから、例えば、ステーの取付位置や高さや取付角度等の微調整を行う必要が生じた場合であっても、アシストグリップに一旦固定された固定部材の状態を変更することなく、当該固定部材に対する支持部材の接続位置を微調整することにより、容易に対応することができる。
また、固定部材は、アシストグリップにおけるAピラー側との反対側において、当該アシストグリップに固定されるため、例えば、アシストグリップとAピラーとの間に挟み込んだ状態で、アシストグリップとともにAピラーに取り付けられる従来のステーのように、当該アシストグリップを取り外す(或いは、締結部材を緩めて、アシストグリップを固定状態から解放する)ことなく、上記微調整を容易に行うことができる。
さらに、車両の車種によっては、メーカや機種(例えば、大型車両、中型車両、小型車両)の違いによって、アシストグリップの形状や、当該アシストグリップにおけるAピラーへの取付部位の位置などが様々であることから、上記従来のステーにおいては、車両の車種に応じて、様々な形状のものを用意する必要があったが、本発明に係るステーにおいては、車両の車種に応じた固定部材を用意することで、少なくとも支持部材の形状については共通化を図ることができる。
【0010】
また、本発明の態様2に係るステーは、上記態様1において、前記固定部材は、前記アシストグリップに固定される基端部と、前記基端部から前記アシストグリップ側との反対側に突出し、当該アシストグリップと離間する接続部とを有し、前記支持部材は、前記接続部に接続されることを特徴とする。
このような構成を有することにより、例えば、ボルト及びナット等の締結部材を用いて、固定部材と支持部材とを接続する場合であっても、固定部材の接続部と、アシストグリップとの間に生じる隙間を介して、容易に接続作業を行うことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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