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公開番号
2024161832
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-20
出願番号
2023076912
出願日
2023-05-08
発明の名称
コネクタおよびワイヤハーネス
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人虎ノ門知的財産事務所
主分類
H01R
12/57 20110101AFI20241113BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】端子のコプラナリティの低下を抑制できるコネクタおよびワイヤハーネスを提供する。
【解決手段】コネクタ1は基板2に実装されるハウジング10と、ハウジングに対して軸線方向Xに沿って圧入される圧入部20aと圧入部と第1曲部20bを介して接続されハウジングの外側で基板に向かって延びる中間部20cと、中間部と第2曲部20dを介して接続され軸線方向Xに沿って圧入部とは反対側に延びて基板の回路と電気的に接続されるテール部20eとを有した端子20とを備え、ハウジングには軸線方向Xに沿って凹み端子の中間部を支持するガイド溝11が設けられ、ガイド溝の底部には、端子における第2曲部の近傍部位20fに当接することでテール部の基板に対する平坦度を調整可能なコプラナリティ調整部40が設けられる。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
基板に実装され、軸線方向に沿って相手側コネクタと嵌合される絶縁性のハウジングと、
前記ハウジングに対して前記軸線方向に沿って圧入され当該ハウジングの内側で前記相手側コネクタと電気的に接続される圧入部と、前記圧入部と第1曲部を介して接続され前記ハウジングの外側で前記基板に向かって延びる中間部と、前記中間部と第2曲部を介して接続され前記軸線方向に沿って前記圧入部とは反対側に延びて前記基板の回路と電気的に接続されるテール部と、を有した端子と、
を備え、
前記ハウジングには、前記軸線方向に沿って凹み、前記端子の前記中間部を支持するガイド溝が設けられ、
前記ガイド溝の底部には、前記端子における前記第2曲部の近傍部位に当接することで前記テール部の前記基板に対する平坦度を調整可能なコプラナリティ調整部が設けられる、
コネクタ。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記コプラナリティ調整部は、前記近傍部位に向けて先細り形状に形成されており、かつ
当該コプラナリティ調整部の先端部は、前記軸線方向と交差する幅方向から見た場合に円弧状に構成される、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記端子は、前記幅方向に互いに間隔をあけて設けられ、かつ前記軸線方向および前記幅方向と交差する高さ方向に互いにずれた状態で前記ハウジングに保持される複数の上段端子および複数の下段端子を含み、
前記ハウジングには、前記複数の上段端子および前記複数の下段端子に対応して複数の前記ガイド溝および複数の前記コプラナリティ調整部が設けられる、
請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
導電性を有する配索材と、
前記配索材の端末に設けられる相手側コネクタと、
前記相手側コネクタと電気的かつ機械的に接続され、基板に実装されるコネクタと、を備え、
前記コネクタは、
前記基板に実装され、前記配索材の軸線方向に沿って前記相手側コネクタと嵌合される絶縁性のハウジングと、
前記ハウジングに対して前記軸線方向に沿って圧入され当該ハウジングの内側で前記相手側コネクタと電気的に接続される圧入部と、前記圧入部と第1曲部を介して接続され前記ハウジングの外側で前記基板に向かって延びる中間部と、前記中間部と第2曲部を介して接続され前記軸線方向に沿って前記圧入部とは反対側に延びて前記基板の回路と電気的に接続されるテール部と、を有した端子と、
を備え、
前記ハウジングには、前記軸線方向に沿って凹み、前記端子の前記中間部を支持するガイド溝が設けられ、
前記ガイド溝の底部には、前記端子における前記第2曲部の近傍部位に当接することで前記テール部の前記基板に対する平坦度を調整可能なコプラナリティ調整部が設けられる、
ワイヤハーネス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタおよびワイヤハーネスに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来のコネクタに関する技術として、例えば、特許文献1には、基板に実装されるハウジングと、ハウジングに対して軸線方向に沿って圧入される圧入部、圧入部と第1曲部を介して接続されハウジングの外側で基板に向かって延びる中間部、中間部と第2曲部を介して接続され軸線方向に沿って圧入部とは反対側に延びて基板の回路と電気的に接続されるテール部を有した端子と、を備え、ハウジングに、軸線方向に沿って凹み端子の中間部を支持するガイド溝が設けられた、コネクタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-204165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した特許文献1に記載のコネクタでは、例えば、端子のコプラナリティを確保する点で、更なる改善の余地がある。
【0005】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、端子のコプラナリティの低下を抑制できるコネクタおよびワイヤハーネスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、基板に実装され、軸線方向に沿って相手側コネクタと嵌合される絶縁性のハウジングと、前記ハウジングに対して前記軸線方向に沿って圧入され当該ハウジングの内側で前記相手側コネクタと電気的に接続される圧入部と、前記圧入部と第1曲部を介して接続され前記ハウジングの外側で前記基板に向かって延びる中間部と、前記中間部と第2曲部を介して接続され前記軸線方向に沿って前記圧入部とは反対側に延びて前記基板の回路と電気的に接続されるテール部と、を有した端子と、を備え、前記ハウジングには、前記軸線方向に沿って凹み、前記端子の前記中間部を支持するガイド溝が設けられ、前記ガイド溝の底部には、前記端子における前記第2曲部の近傍部位に当接することで前記テール部の前記基板に対する平坦度を調整可能なコプラナリティ調整部が設けられる。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るコネクタおよびワイヤハーネスは、ガイド溝の底部には、端子における第2曲部の近傍部位に当接することでテール部の基板に対する平坦度を調整可能なコプラナリティ調整部が設けられる。この構成により、コネクタおよびワイヤハーネスは、例えば、圧入部のハウジングに対する軸線方向の圧入量の増減によって、テール部がコプラナリティ調整部を支点として高さ方向(基板の板厚方向)に沿って上下動するため、これによりテール部の基板に対する平坦度を調整することができる。この結果、コネクタおよびワイヤハーネスは、端子のコプラナリティの低下を抑制することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係るコネクタが適用されるワイヤハーネスの例示的な斜視図である。
図2は、実施形態に係るコネクタの例示的な正面図である。
図3は、実施形態に係るコネクタの例示的な分解斜視図である。
図4は、実施形態に係るコネクタのガイド溝の例示的な斜視図である。
図5は、実施形態に係るコネクタの上段端子の例示的な断面図である。
図6は、実施形態に係るコネクタの下段端子の例示的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、下記実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
【0010】
[実施形態]
図1は、実施形態に係るコネクタ1が適用されるワイヤハーネスWHの斜視図である。図1に示される本実施形態のコネクタ1は、自動車等の車両に配索されるワイヤハーネスWHに組み込まれるものである。ここで、ワイヤハーネスWHは、例えば、車両に搭載される各装置間の接続のために、電源供給や信号通信に用いられる配索材Wを束にして集合部品とし、コネクタ1等で当該配索材Wを各装置に接続するようにしたものである。本実施形態のワイヤハーネスWHは、導電性を有する配索材Wと、配索材Wの端末に設けられる相手側コネクタ3と、基板2に実装され相手側コネクタ3と電気的かつ機械的に接続されるコネクタ1と、を備えている。なお、ワイヤハーネスWHは、この他、さらに、コルゲートチューブや、グロメット、電気接続箱、固定具、コネクタなど種々の構成部品を含んで構成されてもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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