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公開番号2024161299
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-15
出願番号2024156930,2023122165
出願日2024-09-10,2018-02-14
発明の名称折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルムとその用途
出願人東洋紡株式会社
代理人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20241108BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】量産性に優れており、繰り返し折り曲げた後に折りたたみ部分で表示される画像に乱れを生じるおそれがない折りたたみ型ディスプレイと、そのような折りたたみ型ディスプレイを搭載した携帯端末機器を提供することであり、前記のための表面保護フィルム用ポリエステルフィルムや表面保護フィルム用ハードコートフィルムを提供する。
【解決手段】厚みが10~75μmのポリエステルフィルムであって、長手方向及び幅方向の少なくともいずれか一方向の0.2%耐力点ひずみが2.6~5.0%である折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム。前記折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルムを用いたハードコートフィルム、折りたたみ型ディスプレイ及び携帯端末機器。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
全光線透過率が85%以上99%以下であり、
機械流れ方向の0.2%耐力点ひずみが2.6~5.0%であることを特徴とするディスプレイ用ポリエステルフィルム。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
機械流れ方向は、ポリエステルフィルムを折りたたむ際の折りたたみ部と直交する屈曲方向であることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ用ポリエステルフィルム。
【請求項3】
結晶化度が35%以上であることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ用ポリエステルフィルム。
【請求項4】
厚みが10~75μmであり、極限粘度が0.60~1.0dl/gであることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ用ポリエステルフィルム。
【請求項5】
ヘイズが0.1%以上3%以下であることを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ用ポリエステルフィルム。
【請求項6】
屈曲半径3mm、1回/秒の速度で5万回屈曲させる無負荷U字伸縮試験において、屈曲終了後、屈曲内側を下にして平面に水平に置いた際、
浮き上がり最大高さ5mm未満である、又は変形しない、ことを特徴とする請求項1に記載のディスプレイ用ポリエステルフィルム。
【請求項7】
請求項1~

のいずれかに記載のディスプレイ用ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、厚みが1~50μmのハードコート層を有し、
JIS K5600-5-4:1999に準拠して750g荷重で測定したハードコート層の鉛筆硬度がH以
上であることを特徴とするディスプレイ用ハードコートフィルム。
【請求項8】
請求項

に記載のディスプレイ用ハードコートフィルムが、ハードコート層を表面に位置させるように表面保護フィルムとして配置された折りたたみ型ディスプレイであって、折りたたんだ際の屈曲半径が5mm以下であり、
ディスプレイの折りたたみ部分を介して連続した単一のハードコートフィルムが配されていることを特徴とする折りたたみ型ディスプレイ。
【請求項9】
請求項

に記載の折りたたみ型ディスプレイを有する携帯端末機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム、折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ハードコートフィルム、折りたたみ型ディスプレイ、及び携帯端末機器に関し、繰り返し折りたたんでも、表面に位置しているフィルムの変形による画像の乱れの起こり難い折りたたみ型ディスプレイ及び携帯端末機器、及び前記の折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム及びハードコートフィルムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
携帯端末機器の薄膜軽量化が進み、スマートフォンに代表される携帯端末機器が広く普及している。携帯端末機器には様々な機能が求められている反面、利便性もとめられている。そのため普及している携帯端末機器は、簡単な操作は片手ででき、さらに衣服のポケットなどに収納することが前提であるため6インチ程度の小さな画面サイズとする必要がある。
【0003】
一方、7インチ~10インチの画面サイズであるタブレット端末では、映像コンテンツや音楽のみならず、ビジネス用途、描画用途、読書などが想定され、機能性の高さを有している。しかし、片手での操作はできず、携帯性も劣り、利便性に課題を有する。
【0004】
これらを達成するため、複数のディスプレイをつなぎ合わせることでコンパクトにする手法が提案されているが(特許文献1)、ベゼルの部分が残るため、映像が切れたものとなり、視認性の低下が問題となり普及していない。
【0005】
そこで近年、フレキシブルディスプレイ、折りたたみ型ディスプレイを組み込んだ携帯端末が提案されている。この方式であれば、画像が途切れることなく、大画面のディスプレイを搭載した携帯端末機器として利便性よく携帯できる。
【0006】
ここで、従来の折りたたみ構造を有しないディスプレイや携帯端末機器については、そのディスプレイの表面はガラスなど可撓性を有しない素材で保護することができたが、折りたたみ型ディスプレイにおいて、折りたたみ部分を介して一面のディスプレイとする場合には、可撓性があり、かつ、表面を保護できるハードコートフィルムなどを使用する必要がある。しかしながら、折りたたみ型ディスプレイでは、一定の折りたたみ部分に当たる箇所が繰り返し折り曲げられるため、当該箇所のフィルムが経時的に変形し、ディスプレイに表示される画像を歪める等の問題があった。
【0007】
そこで、部分的に膜厚を変える手法も提案されているが(特許文献2参照)、量産性に乏しい問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2010-228391号公報
特開2016-155124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記のような従来のディスプレイの表面保護部材が有する課題を解決しようとするものであって、量産性に優れており、繰り返し折り曲げた後に折りたたみ部分で表示される画像に乱れを生じるおそれがない折りたたみ型ディスプレイと、そのような折りたたみ型ディスプレイを搭載した携帯端末機器を提供できるようにするため、折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルムや表面保護フィルム用ハードコートフィルムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
即ち、本発明は以下の構成よりなる。
1. 厚みが10~75μmのポリエステルフィルムであって、長手方向及び幅方向の少なくともいずれか一方向の0.2%耐力点ひずみが2.6~5.0%であることを特徴とする折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム。
2. 屈曲方向の0.2%耐力点ひずみが2.6~5.0%であることを特徴とする上記第1に記載の折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム。
(ここで、屈曲方向とは、ポリエステルフィルムを折りたたむ際の折りたたみ部と直交する方向をいう。)
3. フィルムの極限粘度が0.60~1.0dl/gであることを特徴とする上記第1又は第2に記載の折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム。
4. 上記第1~第3のずれかに記載の折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、厚みが1~50μmのハードコート層を有することを特徴とする折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ハードコートフィルム。
5. JIS K5600-5-4:1999に準拠して750g荷重で測定したハードコート層の鉛筆硬度がH以上であることを特徴とする上記第4に記載の折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ハードコートフィルム。
6. 上記第4又は第5に記載の折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ハードコートフィルムが、ハードコート層を表面に位置させるように表面保護フィルムとして配置された折りたたみ型ディスプレイであって、折りたたんだ際の屈曲半径が5mm以下であることを特徴とする折りたたみ型ディスプレイ。
7. 折りたたみ型ディスプレイの折りたたみ部分を介して連続した単一のハードコートフィルムが配されていることを特徴とする上記第6に記載の折りたたみ型ディスプレイ。
8. 上記第6又は第7に記載の折りたたみ型ディスプレイを有する携帯端末機器。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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