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公開番号2024161112
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-15
出願番号2024144305,2020205351
出願日2024-08-26,2020-12-10
発明の名称排水配管継手及び排水設備
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E03C 1/12 20060101AFI20241108BHJP(上水;下水)
要約【課題】熱膨張性耐火材116と吸音材151との間に隙間が生じることを防ぎ、居室内まで排水音が伝播することを防ぐことができる排水配管継手100を提供する。
【解決手段】外周面にくぼみ112が形成された管本体110と、くぼみ112に埋め込まれた熱膨張性耐火材116と、管本体110の周囲に巻き付けられた吸音材151と、を備え、管本体110の周方向における吸音材151のつなぎ目は、熱膨張性耐火材116に対して重なっていない。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
外周面にくぼみが形成された本管と、
前記くぼみに埋め込まれた熱膨張性耐火材と、
前記本管の周囲に巻き付けられた吸音材と、
を備え、
前記本管の周方向における前記吸音材のつなぎ目は、前記くぼみに対して径方向に重ねられている、
排水配管継手。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記吸音材のつなぎ目では、前記吸音材の周方向の端部同士が重ね合わせられている、 請求項1に記載の排水配管継手。
【請求項3】
前記吸音材のつなぎ目では、前記吸音材の周方向の端部同士が突き合せられている、 請求項1に記載の排水配管継手。
【請求項4】
前記くぼみに対応した突出部が、前記本管の軸方向に対して傾斜状に設けられている、 請求項1から3のいずれか1項に記載の排水配管継手。
【請求項5】
前記くぼみが、前記本管の周方向に複数設けられている、
請求項1から4のいずれか1項に記載の排水配管継手。
【請求項6】
前記本管の周囲に巻き付けられた前記吸音材の外周に、遮音カバーが固定されている、 請求項1から5のいずれか1項に記載の排水配管継手。
【請求項7】
前記くぼみに、前記熱膨張性耐火材の蓋部材を有する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の排水配管継手。
【請求項8】
前記熱膨張性耐火材が前記くぼみの形状に合わせて賦形されている、
請求項1から7のいずれか1項に記載の排水配管継手。
【請求項9】
立管と、
横枝管と、
請求項1から8のいずれか1項に記載の排水配管継手と、
を備え、
前記本管に前記立管及び前記横枝管が接続されている、
排水設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、排水配管継手及び排水設備に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、集合住宅やオフィスビル等の建物には、給水設備および排水設備が設けられる。このうちの排水設備は、建物の上下方向に備えられた立管と、各階において水平方向に備えられた横管が代表的である。
これらの立管および横管に流下した排水は、排水配管継手によって一か所ないし数か所に集約される。その後、建物外の排水施設に排水される。
【0003】
複数階を有する建物においては、建物の上下方向を貫く排水設備が必要となる。このため、排水配管継手は主に各階の床スラブに設けられた貫通孔内に備えられる。このとき、建物内で火災が発生すると、排水配管継手および立管を通して煙や有毒ガスが上層階に侵入する。
このため、火災発生時に排水配管継手の内部を密閉するために、排水配管継手には熱膨張性耐火材が備えられている。下記特許文献1に記載の排水配管構造では、熱膨張性耐火材が、排水配管継手の外面に設けられたくぼみに埋め込まれている。
【0004】
また、立管および横管から排水配管継手に排水が集約されるとき、場合によって一度に大量の排水が流下することがある。このとき、排水配管継手に流入する水の勢いによって振動が発生し、排水音となって周囲に伝播する。この排水音を建物の居室内に伝播させないために、排水配管継手の周囲には吸音材が備えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-94481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、帯状の吸音材を排水配管継手の周囲に巻き付けたとき、熱膨張性耐火材と吸音材とが重なると、継手製造時などに耐火材の有無を確認できないといった問題が発生する。
【0007】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、吸音材が取付けられた状態でも熱膨張性耐火材の有無を容易に確認することができる排水配管継手を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る排水配管継手は、外周面にくぼみが形成された本管と、前記くぼみに埋め込まれた熱膨張性耐火材と、前記本管の周囲に巻き付けられた吸音材と、を備え、前記本管の周方向における前記吸音材のつなぎ目は、前記くぼみに対して径方向に重ねられている。
【0009】
ここで、吸音材のつなぎ目とは、吸音材における周方向の両端部が径方向に重なっている場合には、吸音材のうち重なっている部分を意味する。また、吸音材のつなぎ目とは、吸音材における周方向の両端部が周方向に突き合わせられている(吸音材における周方向の両端部が周方向に対向している)場合には、吸音材の両端部同士が接している部分、または、吸音材の両端部同士の間の隙間を意味する。
【0010】
この発明によれば、本管の周方向における吸音材のつなぎ目は、くぼみに対して径方向に重ねられている。これにより、吸音材を少しめくることにより熱膨張性耐火材の有無を容易に確認することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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