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公開番号2024160648
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-14
出願番号2023075875
出願日2023-05-01
発明の名称分析装置、分析方法及び分析プログラム
出願人エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類G06F 21/71 20130101AFI20241107BHJP(計算;計数)
要約【課題】秘密計算によって行われたCox比例ハザード回帰分析の検定を行うこと。
【解決手段】実施形態の分析装置は、検定部及び出力制御部を有する。検定部は、秘密計算によるCox比例ハザード回帰分析によって得られた偏回帰係数、ヘッセ行列、及びスコアベクトルの少なくともいずれかを用いて、Cox比例ハザード回帰分析の検定を秘密計算により行う。出力制御部は、検定部1353による検定の結果を出力する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
秘密計算によるCox比例ハザード回帰分析によって得られた偏回帰係数、ヘッセ行列、及びスコアベクトルの少なくともいずれかを用いて、前記Cox比例ハザード回帰分析の検定を秘密計算により行う検定部と、
前記検定部による検定の結果を出力する出力制御部と、
を有することを特徴とする分析装置。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記検定部は、前記偏回帰係数及び前記ヘッセ行列を基に、Wald検定の統計量を計算し、前記統計量を基に検定を行うことを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
【請求項3】
前記検定部は、前記Cox比例ハザード回帰分析の回帰モデルの学習開始時における前記ヘッセ行列及び前記スコアベクトルを基に、Score検定の統計量を計算し、前記統計量を基に検定を行うことを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
【請求項4】
前記検定部は、前記Cox比例ハザード回帰分析の回帰モデルの学習に用いられた死亡レコードと前記偏回帰係数の積和を、第1の死亡リスクとして秘密計算により計算し、前記回帰モデルの学習に用いられた残存レコードと前記偏回帰係数の積和を、第2の死亡リスクとして秘密計算により計算し、前記第1の死亡リスクと前記第2の死亡リスクを基に対数尤度を計算し、前記対数尤度を基に検定を行うことを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
【請求項5】
分析装置によって実行される分析方法であって、
秘密計算によるCox比例ハザード回帰分析によって得られた偏回帰係数、ヘッセ行列、及びスコアベクトルの少なくともいずれかを用いて、前記Cox比例ハザード回帰分析の検定を秘密計算により行う検定工程と、
前記検定工程による検定の結果を出力する出力制御工程と、
を含むことを特徴とする分析方法。
【請求項6】
秘密計算によるCox比例ハザード回帰分析によって得られた偏回帰係数、ヘッセ行列、及びスコアベクトルの少なくともいずれかを用いて、前記Cox比例ハザード回帰分析の検定を秘密計算により行う検定ステップと、
前記検定ステップによる検定の結果を出力する出力制御ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする分析プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分析装置、分析方法及び分析プログラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、データを秘匿したまま統計的な演算を行い、演算の結果得られた統計量をユーザに提供する秘密計算システムが知られている。例えば、秘密計算システムは、重要な個人情報を取り扱う医療分野等におけるデータの分析に利用される場合がある。
【0003】
また、暗号化された状態のデータに対し統計処理を行う秘密計算システムが知られている。例えば、暗号化された状態のデータを使って、ロジスティック回帰分析のパラメータを求める技術が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
【0004】
また、ロジスティック回帰分析に類似する手法であり、生存時間解析に用いられるCox比例ハザード回帰分析が知られている(例えば、特許文献3を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2019/124260号
特開2020-042128号公報
特開2008-299370号公報
【非特許文献】
【0006】
日本電信電話株式会社,秘密計算のシステムとその原理, [online],[令和5年1月6日検索]、インターネット<URL:https://www.rd.ntt/sil/project/sc/secure_computation.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の技術では、秘密計算によって行われたCox比例ハザード回帰分析の検定を行うことが難しい場合があるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の分析装置は、秘密計算によるCox比例ハザード回帰分析によって得られた偏回帰係数、ヘッセ行列、及びスコアベクトルの少なくともいずれかを用いて、前記Cox比例ハザード回帰分析の検定を秘密計算により行う検定部と、前記検定部による検定の結果を出力する出力制御部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、秘密計算によって行われたCox比例ハザード回帰分析の検定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態に係る分析システムの構成例を示す図である。
図2は、実施形態に係る分析装置の構成例を示す図である。
図3は、学習データの例を示す図である。
図4は、記号の定義を示す図である。
図5は、Wald検定の流れを示すフローチャートである。
図6は、Score検定の流れを示すフローチャートである。
図7は、尤度比検定の流れを示すフローチャートである。
図8は、対数部分尤度を計算する処理の流れを示すフローチャートである。
図9は、分析プログラムを実行するコンピュータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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