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公開番号
2024160620
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-14
出願番号
2023075832
出願日
2023-05-01
発明の名称
分析装置、分析方法及び分析プログラム
出願人
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
G06F
16/24 20190101AFI20241107BHJP(計算;計数)
要約
【課題】秘密計算によるテーブルの重複削除の際に、残すレコードを指定すること。
【解決手段】実施形態の分析装置は、ソート部及び削除部を有する。ソート部は、第1のキー(重複削除キー)の値が重複するレコードを含むテーブルのレコードを、第1のキーと異なる第2のキー(ソートキー)で秘密計算によりソートする。削除部は、ソート部によるソートが行われたテーブルに含まれる、第1のキーが重複するレコードの集合のそれぞれについて、集合の中であらかじめ定められた位置にある1つのレコード以外のレコードを秘密計算により削除する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第1のキーの値が重複するレコードを含むテーブルのレコードを、前記第1のキーと異なる第2のキーで秘密計算によりソートするソート部と、
前記ソート部によるソートが行われた前記テーブルに含まれる、前記第1のキーが重複するレコードの集合のそれぞれについて、前記集合の中であらかじめ定められた位置にある1つのレコード以外のレコードを、秘密計算により削除する削除部と、
を有することを特徴とする分析装置。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記ソート部は、昇順及び降順のうち、指定された順序で前記テーブルのレコードをソートすることを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
【請求項3】
前記削除部は、前記集合の中で最上位又は最下位にある1つのレコード以外のレコードを削除する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の分析装置。
【請求項4】
分析装置によって実行される分析方法であって、
第1のキーの値が重複するレコードを含むテーブルのレコードを、前記第1のキーと異なる第2のキーで秘密計算によりソートするソート工程と、
前記ソート工程によるソートが行われた前記テーブルに含まれる、前記第1のキーが重複するレコードの集合のそれぞれについて、前記集合の中であらかじめ定められた位置にある1つのレコード以外のレコードを、秘密計算により削除する削除工程と、
を含むことを特徴とする分析方法。
【請求項5】
第1のキーの値が重複するレコードを含むテーブルのレコードを、前記第1のキーと異なる第2のキーで秘密計算によりソートするソートステップと、
前記ソートステップによるソートが行われた前記テーブルに含まれる、前記第1のキーが重複するレコードの集合のそれぞれについて、前記集合の中であらかじめ定められた位置にある1つのレコード以外のレコードを、秘密計算により削除する削除ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする分析プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、分析装置、分析方法及び分析プログラムに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、データを秘匿したまま統計的な演算を行い、演算の結果得られた統計量をユーザに提供する秘密計算システムが知られている。例えば、秘密計算システムは、重要な個人情報を取り扱う医療分野等におけるデータの分析に利用される場合がある。
【0003】
また、秘密計算を用いてテーブル(表)の操作を行う方法が知られている(例えば、特許文献3を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2019/124260号
特開2020-042128号公報
特開2014-139640号公報
【非特許文献】
【0005】
日本電信電話株式会社、秘密計算のシステムとその原理、[online]、[令和4年11月24日検索]、インターネット<URL:https://www.rd.ntt/sil/project/sc/secure_computation.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術では、秘密計算によるテーブルの重複削除の際に、残すレコードを指定できない場合がある。
【0007】
図6は、従来の重複削除の手順を説明する図である。ここでは、「社員ID」列及び「所属部コード」列(以下、重複削除キー)が重複しているレコードが、1つを残して削除される。このため、図6のテーブル51aのレコード群61a及びレコード群62aが、重複削除の対象である。
【0008】
重複削除の対象のレコード群に含まれるレコードは、重複削除キーは共通しているのに対し、例えば「入館日」列の値は互いに異なる。このため、重複削除の際に、例えば「入館日」が最も新しいレコードを残したい、といった要望があることが考えられる。
【0009】
一方で、従来の重複削除では、重複削除の対象のレコード群に含まれるレコードのうち、どのレコードが削除されるかがランダムに決定される場合がある。このため、重複削除の後に、要望通りのレコードが残らない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の分析装置は、第1のキーの値が重複するレコードを含むテーブルのレコードを、前記第1のキーと異なる第2のキーで秘密計算によりソートするソート部と、前記ソート部によるソートが行われた前記テーブルに含まれる、前記第1のキーが重複するレコードの集合のそれぞれについて、前記集合の中であらかじめ定められた位置にある1つのレコード以外のレコードを、秘密計算により削除する削除部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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