TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024159532
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2024051818
出願日
2024-03-27
発明の名称
インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、並びに、水性インク及び水性反応液のセット
出願人
キヤノン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B41M
5/00 20060101AFI20241031BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約
【課題】水性インク及び水性反応液を用いて耐擦過性及び発色性に優れた画像を記録することが可能なインクジェット記録方法を提供する。
【解決手段】アニオン性基の作用によって分散される顔料、樹脂粒子、及びワックス粒子を含有する水性インク、並びに水性インクと反応する反応剤を含有する水性反応液を記録媒体に付与する工程と、水性インク及び水性反応液が付与された記録媒体を加熱する工程と、を有するインクジェット記録方法である。加熱温度、樹脂粒子のガラス転移温度、及びワックス粒子の融点が所定の関係を満たし、顔料、及びワックス粒子の平均粒子径が所定の関係を満たし、顔料、樹脂粒子、及びワックス粒子のアニオン性基が所定の関係を満たす。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水性インク、及び、前記水性インクと反応する反応剤を含有する水性反応液を用いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
前記水性反応液を前記記録媒体に付与する反応液付与工程と、
前記記録媒体の前記水性反応液が付与される領域の少なくとも一部に重なるように、前記水性インクを付与するインク付与工程と、
前記水性インク、及び、前記水性反応液が付与された前記記録媒体を所定の加熱温度T
F
(℃)に加熱する加熱工程と、を有し、
前記水性インクが、アニオン性基の作用によって分散される顔料、樹脂粒子、及びワックス粒子を含有し、
前記加熱温度T
F
(℃)、前記樹脂粒子のガラス転移温度T
G
(℃)、及び前記ワックス粒子の融点T
M
(℃)が、下記式(1)の関係を満たし、
前記顔料の平均粒子径D
Pig
(nm)及び前記ワックス粒子の平均粒子径D
Wax
(nm)が、下記式(2)の関係を満たし、
前記顔料のアニオン性基E
Pig
(μmol/g)、前記樹脂粒子のアニオン性基E
Em
(μmol/g)、及び前記ワックス粒子のアニオン性基E
Wax
(μmol/g)が、下記式(3)の関係を満たすことを特徴とするインクジェット記録方法。
T
M
>T
F
≧(T
G
-10) ・・・(1)
4.00≧(D
Wax
/D
Pig
)≧0.70 ・・・(2)
E
Wax
≦E
Em
<E
Pig
・・・(3)
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記樹脂粒子の平均粒子径D
Em
(nm)及び前記ワックス粒子の平均粒子径D
Wax
(nm)が、下記式(4)の関係を満たす請求項1に記載のインクジェット記録方法。
(D
Wax
/D
Em
)≧1.00 ・・・(4)
【請求項3】
前記ワックス粒子の平均粒子径D
Wax
(nm)が、100nm以上200nm以下である請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項4】
前記ワックス粒子のアニオン性基E
Wax
(μmol/g)が、50μmol/g以上90μmol/g以下である請求項1に記載のインクジェット記録方法。
【請求項5】
前記水性インク中の前記ワックス粒子の含有量W
Wax
(質量%)、及び前記水性インク中の前記樹脂粒子の含有量W
Em
(質量%)が、下記式(5)の関係を満たす請求項1に記載のインクジェット記録方法。
1.3≦(W
Em
/W
Wax
)≦10.0 ・・・(5)
【請求項6】
前記反応剤が、有機酸及び多価金属塩の少なくとも一方と、カチオン性樹脂とを含む請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
【請求項7】
前記ワックス粒子を形成する材料が、フィッシャー・トロプシュワックスである請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
【請求項8】
前記記録媒体の、ブリストー法における接触開始から30msec
1/2
までの水吸収量が、10mL/m
2
以下である請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
【請求項9】
前記記録媒体の表面に送風して前記記録媒体を加熱する請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
【請求項10】
水性インク、及び、前記水性インクと反応する反応剤を含有する水性反応液を用いて記録媒体に画像を記録するために用いるインクジェット記録装置であって、
前記水性反応液を前記記録媒体に付与する反応液付与手段と、
前記記録媒体の前記水性反応液が付与される領域の少なくとも一部に重なるように、前記水性インクを付与するインク付与手段と、
前記水性インク、及び、前記水性反応液が付与された前記記録媒体を所定の加熱温度T
F
(℃)に加熱する加熱手段と、を備え、
前記水性インクが、アニオン性基の作用によって分散される顔料、樹脂粒子、及びワックス粒子を含有し、
前記加熱温度T
F
(℃)、前記樹脂粒子のガラス転移温度T
G
(℃)、及び前記ワックス粒子の融点T
M
(℃)が、下記式(1)の関係を満たし、
前記顔料の平均粒子径D
Pig
(nm)及び前記ワックス粒子の平均粒子径D
Wax
(nm)が、下記式(2)の関係を満たし、
前記顔料のアニオン性基E
Pig
(μmol/g)、前記樹脂粒子のアニオン性基E
Em
(μmol/g)、及び前記ワックス粒子のアニオン性基E
Wax
(μmol/g)が、下記式(3)の関係を満たすことを特徴とするインクジェット記録装置。
T
M
>T
F
≧(T
G
-10) ・・・(1)
4.00≧(D
Wax
/D
Pig
)≧0.70 ・・・(2)
E
Wax
≦E
Em
<E
Pig
・・・(3)
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、並びに、水性インク及び水性反応液のセットに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、インクジェット記録方法は、ポスターや巨大広告の記録など、サインアンドディスプレイの分野で使用されることが増えている。この分野では、記録媒体の耐久性やコストなどの観点から、記録媒体として、ポリ塩化ビニルシートやポリエチレンテレフタレート(PET)シートなどが用いられることが多い。これらは、記録媒体の記録面に水性インクの吸収層を持たないか、ほぼ持たない記録媒体であり、いわゆる非吸収性の記録媒体(水性インクの吸収性を有しない記録媒体)や低吸収性の記録媒体(水性インクの吸収性が低い記録媒体)と呼ばれる。以下、その表面がインクの吸収性をほぼ持たない記録媒体を、「非吸収性の記録媒体」とも記載する。吸収性の記録媒体だけではなく、非吸収性の記録媒体に画像を記録する際には、従来、溶剤系インクや硬化型インクなどが用いられていた。しかし、環境負荷や臭気などを低減する観点から、水性媒体を用いた水性インクのニーズが高まっている。
【0003】
吸収性の記録媒体だけではなく、サインアンドディスプレイの分野で使用される、非吸収性の記録媒体に記録した画像に対しても、優れた耐擦過性及び発色性を有することが要求されている。このような要求に応えるべく、例えば、水性インクの成分を凝集させる反応液と、アクリル樹脂粒子及びワックスを含有する水性インクとを記録媒体上で接触させて、耐擦過性を示す画像を高い生産性を確保しつつ記録する方法が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-142725号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者らは、特許文献1で提案された記録方法について検討した。その結果、反応液を用いることで、高い生産性が確保される一方で、記録される画像の耐擦過性が必ずしも十分であるとはいえず、さらなる改善の余地があることが判明した。
【0006】
したがって、本発明の目的は、水性インク及び水性反応液を用いて耐擦過性及び発色性に優れた画像を記録することが可能なインクジェット記録方法を提供することにある。また、本発明の別の目的は、このインクジェット記録方法に用いるインクジェット記録装置、並びに、水性インク及び水性反応液のセットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明によれば、水性インク、及び、前記水性インクと反応する反応剤を含有する水性反応液を用いて記録媒体に画像を記録するインクジェット記録方法であって、前記水性反応液を前記記録媒体に付与する反応液付与工程と、前記記録媒体の前記水性反応液が付与される領域の少なくとも一部に重なるように、前記水性インクを付与するインク付与工程と、前記水性インク、及び、前記水性反応液が付与された前記記録媒体を所定の加熱温度T
F
(℃)に加熱する加熱工程と、を有し、前記水性インクが、アニオン性基の作用によって分散される顔料、樹脂粒子、及びワックス粒子を含有し、前記加熱温度T
F
(℃)、前記樹脂粒子のガラス転移温度T
G
(℃)、及び前記ワックス粒子の融点T
M
(℃)が、下記式(1)の関係を満たし、前記顔料の平均粒子径D
Pig
(nm)及び前記ワックス粒子の平均粒子径D
Wax
(nm)が、下記式(2)の関係を満たし、前記顔料のアニオン性基E
Pig
(μmol/g)、前記樹脂粒子のアニオン性基E
Em
(μmol/g)、及び前記ワックス粒子のアニオン性基E
Wax
(μmol/g)が、下記式(3)の関係を満たすことを特徴とするインクジェット記録方法が提供される。
T
M
>T
F
≧(T
G
-10) ・・・(1)
4.00≧(D
Wax
/D
Pig
)≧0.70 ・・・(2)
E
Wax
≦E
Em
<E
Pig
・・・(3)
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、水性インク及び水性反応液を用いて耐擦過性及び発色性に優れた画像を記録することが可能なインクジェット記録方法を提供することができる。また、本発明によれば、このインクジェット記録方法に用いるインクジェット記録装置、並びに、水性インク及び水性反応液のセットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明のインクジェット記録装置の一実施形態を模式的に示す斜視図である。
本発明のインクジェット記録装置の一実施形態を模式的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、好ましい実施の形態を挙げて、さらに本発明を詳細に説明する。本発明においては、化合物が塩である場合は、インク及び反応液中では塩はイオンに解離して存在しているが、便宜上、「塩を含有する」と表現する。また、インクジェット用の水性インク及び水性反応液のことを、単に「インク」及び「反応液」と記載することがある。物性値は、特に断りのない限り、常温(25℃)における値である。「(メタ)アクリル酸」、「(メタ)アクリレート」と記載した場合は、それぞれ「アクリル酸、メタクリル酸」、「アクリレート、メタクリレート」を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
キヤノン株式会社
発光装置
8日前
キヤノン株式会社
記録装置
10日前
キヤノン株式会社
電子機器
今日
キヤノン株式会社
光学装置
8日前
キヤノン株式会社
電子機器
8日前
キヤノン株式会社
測距装置
8日前
キヤノン株式会社
記録装置
8日前
キヤノン株式会社
撮像装置
8日前
キヤノン株式会社
電子機器
今日
キヤノン株式会社
撮像装置
9日前
キヤノン株式会社
記録装置
今日
キヤノン株式会社
撮像装置
1日前
キヤノン株式会社
検査システム
10日前
キヤノン株式会社
液体供給装置
今日
キヤノン株式会社
情報処理装置
9日前
キヤノン株式会社
画像読取装置
8日前
キヤノン株式会社
印刷制御装置
2日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
8日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
8日前
キヤノン株式会社
有機発光素子
10日前
キヤノン株式会社
液体供給装置
今日
キヤノン株式会社
画像形成装置
8日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
9日前
キヤノン株式会社
液体吐出ヘッド
2日前
キヤノン株式会社
液体吐出ヘッド
8日前
キヤノン株式会社
画像形成システム
1日前
キヤノン株式会社
口腔ケアシステム
8日前
キヤノン株式会社
プロファイル編集装置
今日
キヤノン株式会社
記録方法及び記録装置
今日
キヤノン株式会社
撮像装置及び制御装置
9日前
キヤノン株式会社
ファインダー表示装置
8日前
キヤノン株式会社
測距装置及び測距方法
8日前
キヤノン株式会社
検査方法及びプログラム
今日
キヤノン株式会社
物品、部材および構造体
9日前
キヤノン株式会社
レンズ装置及び撮像装置
1日前
キヤノン株式会社
インクジェット記録装置
1日前
続きを見る
他の特許を見る