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公開番号2024158565
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073867
出願日2023-04-27
発明の名称プレキャストコンクリート柱の製造方法
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人,個人
主分類E04C 3/36 20060101AFI20241031BHJP(建築物)
要約【課題】型枠を用いた柱本体の成形の際に仕口部材の周囲の全体に生コンクリートを充填することが可能なプレキャストコンクリート柱の製造方法を提供することである。
【解決手段】コンクリートで形成された柱本体10と、一端側が柱本体10に埋設されるとともに他端側が柱本体10の側面11から突出する鉄骨製の仕口部材20と、を有するプレキャストコンクリート柱1を製造する、プレキャストコンクリート柱の製造方法であって、横倒し姿勢の柱本体10に対応した形状の型枠30に仕口部材20を配置する仕口部材配置工程と、仕口部材配置工程の後、型枠30の内部に生コンクリート40を充填して柱本体10を成形する成形工程と、を有し、成形工程において、生コンクリート40として硬化時の設計基準強度Fcが36N/mm2よりも大きい高流動コンクリートを用いることを特徴とするプレキャストコンクリート柱の製造方法。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートで形成された柱本体と、一端側が前記柱本体に埋設されるとともに他端側が前記柱本体の側面から突出する鉄骨製の仕口部材と、を有するプレキャストコンクリート柱を製造する、プレキャストコンクリート柱の製造方法であって、
横倒し姿勢の前記柱本体に対応した形状の型枠に前記仕口部材を配置する仕口部材配置工程と、
前記仕口部材配置工程の後、前記型枠の内部に生コンクリートを充填して前記柱本体を成形する成形工程と、を有し、
前記成形工程において、前記生コンクリートとして硬化時の設計基準強度Fcが36N/mm

よりも大きい高流動コンクリートを用いることを特徴とするプレキャストコンクリート柱の製造方法。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記成形工程において、硬化時の設計基準強度Fcが54N/mm

以上の前記高流動コンクリートを用いる、請求項1に記載のプレキャストコンクリート柱の製造方法。
【請求項3】
前記柱本体が、4つの側面を有する角柱であり、
それぞれH形鋼で形成され、対応する前記側面から突出する4つの前記仕口部材を有する、請求項1または2に記載のプレキャストコンクリート柱の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレキャストコンクリート柱の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば倉庫、オフィスビル、商業ビルなどの建築物の躯体を構成する柱として、予め工場等において、型枠を用いて生コンクリートを成形して製造されたプレキャストコンクリート柱が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-160687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プレキャストコンクリート柱には、梁が接合される仕口部材が設けられる。建築現場において仕口部材を設けるためにかかる工期を短縮するために、工場等においてプレキャストコンクリート柱を製造する際に、鉄骨製の仕口部材を型枠に設置した状態で型枠に生コンクリートを充填することで、予め仕口部材をプレキャストコンクリート製の柱本体に打ち込んだ構成としておくことが検討されている。
【0005】
しかし、長尺の形状プレキャストコンクリート柱を工場等において製造するためには、型枠を横倒しの姿勢の柱本体に対応する形状として、すなわち柱本体を横倒しの形状として成形する必要があるため、型枠に生コンクリートを充填した際に、横向きとなった仕口部材の周囲の全体に生コンクリートを充填することが困難である、という問題点があった。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、型枠を用いた柱本体の成形の際に仕口部材の周囲の全体に生コンクリートを充填することが可能なプレキャストコンクリート柱の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のプレキャストコンクリート柱の製造方法は、コンクリートで形成された柱本体と、一端側が前記柱本体に埋設されるとともに他端側が前記柱本体の側面から突出する鉄骨製の仕口部材と、を有するプレキャストコンクリート柱を製造する、プレキャストコンクリート柱の製造方法であって、横倒し姿勢の前記柱本体に対応した形状の型枠に前記仕口部材を配置する仕口部材配置工程と、前記仕口部材配置工程の後、前記型枠の内部に生コンクリートを充填して前記柱本体を成形する成形工程と、を有し、前記成形工程において、前記生コンクリートとして、硬化時の設計基準強度Fcが36N/mm

よりも大きい高流動コンクリートを用いることを特徴とする。
【0008】
本発明のプレキャストコンクリート柱の製造方法は、上記構成において、前記成形工程において、硬化時の設計基準強度Fcが54N/mm

以上の前記高流動コンクリートを用いるのが好ましい。
【0009】
本発明のプレキャストコンクリート柱の製造方法は、上記構成において、前記柱本体が、4つの側面を有する角柱であり、それぞれH形鋼で形成され、対応する前記側面から突出する4つの前記仕口部材を有するのが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、型枠を用いた柱本体の成形の際に仕口部材の周囲の全体に生コンクリートを充填することが可能なプレキャストコンクリート柱の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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