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公開番号2024157114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-07
出願番号2023071251
出願日2023-04-25
発明の名称タイヤ用ゴム組成物
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類C08L 7/00 20060101AFI20241030BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ウェット性能、低転がり抵抗性、耐チッピング性および加工性を改善し、これら性能をバランスよく高度に両立するようにしたタイヤ用ゴム組成物を提供する。
【解決手段】イソプレン系ゴムを50質量%以上含有するジエン系ゴム100質量部に対し、シリカを50質量部以上150質量部以下、熱可塑性樹脂を16質量部以上200質量部以下、エステル系可塑剤を10質量部以下配合したことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
イソプレン系ゴムを50質量%以上含有するジエン系ゴム100質量部に対し、シリカを50質量部以上150質量部以下、熱可塑性樹脂を16質量部以上200質量部以下、エステル系可塑剤を10質量部以下配合したことを特徴とするタイヤ用ゴム組成物。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記イソプレン系ゴムが天然ゴムであることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記エステル系可塑剤が、脂肪族二塩基酸エステル、リン酸エステル、フタル酸エステル、トリメリット酸エステルから選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
の関係を満たす
【請求項4】
前記熱可塑性樹脂が、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、C5/C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系樹脂、C5/ジシクロペンタジエン系樹脂、C9/ジシクロペンタジエン系樹脂、テルペン系樹脂、芳香族変性テルペン系樹脂、ロジン系樹脂およびこれらの水添樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1つであることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項5】
前記熱可塑性樹脂が、脂肪族モノマー由来単位および/または芳香族モノマー由来単位から構成され、その芳香族プロトン含有率が30%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、主として乗用車用タイヤのトレッド部に用いることを意図したタイヤ用ゴム組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、乗用車用タイヤのトレッド部に使用されるタイヤ用ゴム組成物には、スチレンブタジエンゴム(SBR)を主体とする配合が採用されてきた。しかしながら、近年、環境保護の観点から、天然ゴム(NR)を主体とする配合を採用することが検討されている(例えば、特許文献1を参照)。即ち、従来用いられていたスチレンブタジエンゴム(合成ゴム)は再生ゴムとして利用することが困難であるが、これを再生可能材料である天然ゴムに置き換えることで、タイヤ(ゴム組成物)中に占める再生可能原料やリサイクル原料の比率を多くし、環境負荷を低減することが可能になる。
【0003】
しかしながら、スチレンブタジエンゴムを単純に天然ゴムに置き換えただけでは、乗用車用タイヤのトレッド部として求められる性能を十分に得られない虞があり、また加工性が不足することもあった。例えば、天然ゴムはスチレンブタジエンゴムに比べてガラス転移温度が低い傾向があり、また他のポリマーや配合剤との相溶性が相違するため、天然ゴム主体のゴム組成物に切り替えると、トレッドゴムに求められるウェット性能、低転がり抵抗性および耐チッピング性等の性能や加工性に影響を及ぼすという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6092986号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、ウェット性能、低転がり抵抗性、耐チッピング性および加工性を維持向上し、これら性能をバランスよく高度に両立するようにしたタイヤ用ゴム組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成する本発明のタイヤ用ゴム組成物は、イソプレン系ゴムを50質量%以上含有するジエン系ゴム100質量部に対し、シリカを50質量部以上150質量部以下、熱可塑性樹脂を16質量部以上200質量部以下、エステル系可塑剤を10質量部以下配合したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、イソプレン系ゴムを主体としたジエン系ゴムに、熱可塑性樹脂と、エステル系可塑剤を配合したので、イソプレン系ゴムと熱可塑性樹脂との相溶性を向上させると共に粘弾性の挙動を良化させ、ウェット性能、低転がり抵抗性、耐チッピング性および加工性を従来レベル以上に維持向上することができる。特に、エステル系可塑剤を配合することにより、イソプレン系ゴムと熱可塑性樹脂との相溶性が向上し、ウェット性能および低転がり抵抗性と、耐チッピング性とのバランスを向上することができる。
【0008】
前記イソプレン系ゴムは、天然ゴムであることが好ましい。また、ジエン系ゴムがすべてイソプレン系ゴムであることが好ましい。
【0009】
前記エステル系可塑剤は、脂肪族二塩基酸エステル、リン酸エステル、フタル酸エステル、トリメリット酸エステルから選ばれる少なくとも1つであるとよい。
【0010】
前記熱可塑性樹脂は、C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、C5/C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系樹脂、C5/ジシクロペンタジエン系樹脂、C9/ジシクロペンタジエン系樹脂、テルペン系樹脂、芳香族変性テルペン系樹脂、ロジン系樹脂およびこれらの水添樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1つであるとよい。また、前記熱可塑性樹脂は、脂肪族モノマー由来単位および/または芳香族モノマー由来単位から構成され、その芳香族プロトン含有率が30%以下であることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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