TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024156651
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2024098215,2021564083
出願日2024-06-18,2020-01-09
発明の名称マイクロスケール構造物を備える多孔質材
出願人ザ・リージェンツ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・ミシガン,THE REGENTS OF THE UNIVERSITY OF MICHIGAN,ユニバーシティ オブ カリフォルニア,サン ディエゴ,タシンスキ、マーク エイチ.,TUSZYNSKI,Mark H.,サカモト、ジェフリー エス.,SAKAMOTO,Jeffrey S.,パウェレック、ケンドール エム.,PAWELEC,Kendell M.,コフレル、ヤコブ エム.,KOFFLER,Yacov M.,セイラー、マイケル,SAILOR,Michael,ズイデマ、ジョナサン,ZUIDEMA,Jonathan
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61F 2/04 20130101AFI20241029BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】マイクロスケール構造物を含む多孔質材、マイクロスケール構造物を備える多孔質材、薬剤送達ビヒクルの製造方法、並びに関連キット、システム、及び使用が提供される。
【解決手段】一部の実施形態では、マイクロスケール構造物及び60%vol以上の多孔率を備える多孔質フィルム材であり、一部の実施形態では、マイクロスケール構造物は、100以上のアスペクト比を有するチャネルである。一部の実施形態では、多孔質フィルム材は、ポリマーである。一部の実施形態では、多孔質フィルム材は、生体適合性ポリマーである。一部の実施形態では、多孔質フィルム材は、ポリエステルである。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
マイクロスケール構造物及び60vol%以上の多孔率を備える多孔質フィルム材。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記マイクロスケール構造物が、100以上のアスペクト比を有するチャネルである、請求項1に記載の多孔質フィルム材。
【請求項3】
ポリマーを含む、請求項1に記載の多孔質フィルム材。
【請求項4】
生分解性ポリマーを含む、請求項1に記載の多孔質フィルム材。
【請求項5】
ポリエステルを含む、請求項1に記載の多孔質フィルム材。
【請求項6】
ポリカプロラクトン及び/又はポリ(乳酸-コ-グリコリド)を含む、請求項1に記載の多孔質フィルム材。
【請求項7】
前記マイクロスケール構造物を取り囲む2つのポリマー層を含む、請求項1に記載の多孔質フィルム材。
【請求項8】
充填材をさらに含む、請求項3に記載の多孔質フィルム材。
【請求項9】
前記充填材が、無機材料である、請求項8に記載の多孔質フィルム材。
【請求項10】
前記充填材が、繊維、粒子、又はナノ粒子を含む、請求項8に記載の多孔質フィルム材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書には、マイクロスケール及び/又はナノスケールの構造物を備える材料、特に、限定的ではないが、マイクロスケール構造物を含む多孔質材、マイクロスケール構造物を備える多孔質材、薬剤送達ビヒクルの製造方法、並びに関連キット、システム、及び使用が提供される。
続きを表示(約 5,400 文字)【背景技術】
【0002】
マイクロスケール構造物(例えば、約10μm~1mmの範囲内)及び高いアスペクト比を有する固有に多孔質の材料は、スケールアップした生産量で且つ/又は高いスループットで製造することは困難である。マイクロスケール範囲の構造物を備える材料を生産する方法は存在するが、これらの既存の技術は、有用性が制限される。例えば、通常の機械加工法によって、各種材料に、広範なスケールと材料にわたって様々な構造物を生み出すことができるが、機械加工法は、マイクロスケール範囲での3次元高アスペクト比の作成に適用することができず、しかも、それらは、多くのポリマー材料に対してはうまく機能しない。さらに、押出技術は、多様な形状で高いアスペクト比を生み出すことができ、これは、多くのポリマーに適用可能である。しかし、押出は、マイクロスケール構造物を維持しながら、高い多孔率(%)(例えば、約30vol%を超える)を有する材料を製造することはできない。さらには、押出技術は、形成することができる形状複雑度が制限される。3次元印刷技術は、益々マイクロスケール生産に移行しているが、間違いなく3次元印刷技術の最も一般的タイプであるUV硬化技術は、とりわけ微小スケールでの構造物の「ブリード」により妨げられている。従って、3次元印刷技術は、達成が可能な構造物のサイズと、印刷された材料のアスペクト比の両方で制限される。ディップコーティング法を使用して、高アスペクト比の多孔質ポリマーからマイクロスケール構造物を製造することはできるが、これは、バッチステップで単純な形状を形成するのに限定され、ハイスループットではない。従って、マイクロスケール構造物を備える多孔質材を製造する新規の方法が求められる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
従って、本明細書には、マイクロスケール及び/又はナノスケールの構造物を備える材料、特に、限定的ではないが、マイクロスケール及び/又はナノスケールの構造物を備える多孔質材、マイクロスケール及び/又はナノスケールの構造物を備える多孔質材の製造方法、並びに関連キット、システム、及び使用が提供される。一部の実施形態では、本技術は、ポリマー組成物をエンボス加工して、マイクロスケール及び/又はナノスケールの構造物を備える多孔質材を製造するステップを含む。一部の実施形態では、本技術は、薄いフィルム(例えば、薄いポリマーフィルム)をエンボス加工するステップを含む。一部の実施形態では、本明細書に提供される技術に従って製造される材料は、均質な構造物及び/又は100μm未満(例えば、約100、95、90、85、80、75、70、65、60、55、50、45、40、35、30、25、20、15、若しくは10μm未満)の壁厚を備える。一部の実施形態では、本技術は、第1組成物と第2組成物とを含む材料を製造する。一部の実施形態では、第2組成物は、ポロゲンである。一部の実施形態において、本明細書に記載のエンボス加工技術の実施形態は、機能性組成物及び/又はもう一つの組成物、即ち、第1組成物に付加された1層である第2組成物を含む材料を製造する。反対に、一部の実施形態では、第2組成物は、材料を形成した後に第1組成物から除去され、これによって、第1組成物中(例えば、第1組成物を含む材料中)に空隙を形成する。従って、一部の実施形態では、本明細書に記載の技術により製造された材料は、大きな中空ルーメン容積を有し、高い表面積対体積比を有し、並びに/又は流体(例えば、気体及び/若しくは液体)流に対する高い浸透率を有する。一部の実施形態では、本技術により製造された材料は、多孔質スカフォールド壁を含み、従って、これらの材料は、高いアスペクト比と優れた可撓性を備える整列マイクロチャネルの構造物を備える。
【0004】
本技術は、既存の技術(例えば、押出及びディップコーティング)に対する利点を提供する。例えば、一部の実施形態では、本明細書に提供される技術に従って製造される材料は、再現性があり且つ均質なマイクロスケール構造物及び/又はチャネル(例えば、約1μm~1mmの範囲(例えば、約0.5、1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、310、320、330、340、350、360、370、380、390、400、410、420、430、440、450、460、470、480、490、500、510、520、530、540、550、560、570、580、590、600、610、620、630、640、650、660、670、680、690、700、710、720、730、740、750、760、770、780、790、800、810、820、830、840、850、860、870、880、890、900、910、920、930、940、950、960、970、980、990、若しくは1000μm)のサイズを有する構造物)を含む。一部の実施形態では、本明細書に記載の技術により製造される材料は、例えば、階層的多孔性を有する孔を含む。一部の実施形態では、本明細書に記載の技術により製造される材料は、マイクロチャネル壁中に高いパーセンテージの相互連絡多孔性(例えば、0~80vol%(例えば、0、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80vol%))を備える。
【0005】
一部の実施形態では、本明細書に記載の技術により製造される材料は、約100nm~10μmの範囲(例えば、約50、100、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、3000、3100、3200、3300、3400、3500、3600、3700、3800、3900、4000、4100、4200、4300、4400、4500、4600、4700、4800、4900、5000、5100、5200、5300、5400、5500、5600、5700、5800、5900、6000、6100、6200、6300、6400、6500、6600、6700、6800、6900、7000、7100、7200、7300、7400、7500、7600、7700、7800、7900、8000、8100、8200、8300、8400、8500、8600、8700、8800、8900、9000、9100、9200、9300、9400、9500、9600、9700、9800、9900、又は10000nm)である孔を含む。
【0006】
一部の実施形態では、本技術は、ロールツーロール(roll-to-roll processing)法(例えば、ハイスループットロールツーロール法を使用する。
一部の実施形態では、本明細書に記載の技術により製造される材料は、複数の組成物を含む。例えば、一部の実施形態では、本明細書に記載の技術により製造される材料は、第1組成物及び第2組成物を含む。一部の実施形態では、第1組成物は、ポロゲンである第2組成物を含む(例えば、閉じ込める)。一部の実施形態では、第1組成物は、第2組成物を含み(例えば、閉じ込め)、第2組成物は、後に除去されて、第1組成物に空隙を付与する(例えば、第1組成物と空隙を含む材料を提供する)。本技術は、材料を製造するために使用される組成物に限定されない。例えば、一部の実施形態では、本方法は、ポリマー組成物(例えば、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ(乳酸-コ-グリコール酸)(PLGA)など)の使用を含む。
【0007】
一部の実施形態では、本明細書に記載の技術により製造される材料は、約1μm~1mmの範囲(例えば、約0.5、1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、310、320、330、340、350、360、370、380、390、400、410、420、430、440、450、460、470、480、490、500、510、520、530、540、550、560、570、580、590、600、610、620、630、640、650、660、670、680、690、700、710、720、730、740、750、760、770、780、790、800、810、820、830、840、850、860、870、880、890、900、910、920、930、940、950、960、970、980、990、若しくは1000μm)の構造物を備え、且つ、高い中空ルーメン容積(例えば、約30%~90%(例えば、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、又は90%)を有する。
【0008】
一部の実施形態では、本明細書に記載の技術により製造される材料は、約1μm~1mmの範囲(例えば、約0.5、1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、310、320、330、340、350、360、370、380、390、400、410、420、430、440、450、460、470、480、490、500、510、520、530、540、550、560、570、580、590、600、610、620、630、640、650、660、670、680、690、700、710、720、730、740、750、760、770、780、790、800、810、820、830、840、850、860、870、880、890、900、910、920、930、940、950、960、970、980、990、若しくは1000μm)の構造物を備え、且つ、薄いポリマーフィルム(例えば、100μm未満(例えば、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、100、105、110、115、120、125、130、135、140、145、若しくは150μm未満の厚さを有する)をエンボス加工することにより製造される。
【0009】
一部の実施形態では、本明細書に記載の技術により製造される材料は、約1μm~1mmの範囲(例えば、約0.5、1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、160、170、180、190、200、210、220、230、240、250、260、270、280、290、300、310、320、330、340、350、360、370、380、390、400、410、420、430、440、450、460、470、480、490、500、510、520、530、540、550、560、570、580、590、600、610、620、630、640、650、660、670、680、690、700、710、720、730、740、750、760、770、780、790、800、810、820、830、840、850、860、870、880、890、900、910、920、930、940、950、960、970、980、990、若しくは1000μm)の構造物を備える第1組成物を含み、且つ、薬剤及び/又は治療薬である第2組成物を含む。
【0010】
複数の実施形態では、材料中に構造物を形成するステップと、材料に機能性を賦与するステップは分離される。例えば、一部の実施形態では、材料は、エンボス加工され、且つ片面に化学修飾を含む組成物(例えば、ポリマーフィルム)を含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
歯の掃除具
1か月前
個人
男性用下着
5か月前
個人
錠剤撒き器
4か月前
個人
穿刺補助具
6か月前
個人
乗馬テラピー
2か月前
個人
塗り薬塗り具
24日前
個人
身体牽引装置
2か月前
個人
発熱器具
1か月前
個人
染毛方法
1か月前
個人
健康器具
23日前
個人
収納容器
17日前
個人
磁器治療器
2か月前
個人
排便漏れ予防装具
5か月前
個人
鼻腔拡張具
4か月前
個人
動体視力強化装置
2か月前
株式会社コロナ
脱臭機
4か月前
個人
挟圧手工爪矯正具
4か月前
個人
マウスピース
6か月前
個人
口腔ケア用歯ブラシ
4か月前
東レ株式会社
下肢着用具
2か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
1か月前
株式会社ナカニシ
生検針
2か月前
個人
血管硬化度算出方法
2か月前
株式会社ダリヤ
皮膚洗浄剤
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
株式会社ファンケル
化粧料
2か月前
株式会社ファンケル
化粧料
1か月前
大正製薬株式会社
内服液剤
2か月前
個人
唾液分泌促進具
2か月前
株式会社ファンケル
化粧料
3か月前
株式会社ニデック
眼科装置
3か月前
株式会社MIC
陰茎補助具
22日前
株式会社ニデック
眼科装置
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
2か月前
個人
Dr.なかまつよい耳
29日前
続きを見る