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公開番号2024156420
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-06
出願番号2023070865
出願日2023-04-24
発明の名称デフォッガーの制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類B60S 1/02 20060101AFI20241029BHJP(車両一般)
要約【課題】デフォッガーの作動中に生じる消費電力を抑制する。
【解決手段】車両のウインドウガラスに設けられた電熱線を有するデフォッガーの制御装置は、デフォッガーをオンにする。制御装置は、デフォッガーがオンである最中に、電熱線に流れる電流の値を繰り返し取得する。制御装置は、電流の値が一定値に収束していることに基づいて、デフォッガーをオフにする(S310、S314)。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両のウインドウガラスに設けられた電熱線を有するデフォッガーの制御装置であって、
処理回路を備え、前記処理回路は、
前記デフォッガーをオンにすることと、
前記デフォッガーがオンである最中に、前記電熱線に流れる電流の値を繰り返し取得することと、
前記電流の値が一定値に収束していることに基づいて、前記デフォッガーをオフにすることと、を行うように構成されている、
デフォッガーの制御装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記処理回路は、
取得した前記電流の値が所定期間前に取得した前記電流の値から減少した量である減少量を算出することと、
前記減少量を前記所定期間経過前に取得した前記電流の値で割った値である変化レートを算出することと、
前記変化レートが判定閾値未満である場合、前記電流の値が前記一定値に収束していると判定することと、を行うように構成されている、
請求項1に記載のデフォッガーの制御装置。
【請求項3】
前記処理回路は、
前記デフォッガーがオンである最中に、前記デフォッガーがオンになった時点から前記デフォッガーによって消費された電力の合計である総消費電力を繰り返し算出することと、
前記総消費電力が電力閾値以上であり、かつ、前記電流の値が前記一定値に収束している場合、前記デフォッガーをオフにすることと、を行うように構成されている、
請求項1又は2に記載のデフォッガーの制御装置。
【請求項4】
前記制御装置は、記憶装置をさらに備え、
前記処理回路は、
前記デフォッガーがオンになった時点における前記車両の外部の温度及び湿度を取得することと、
前記電流の値が前記一定値に収束していることに基づいて前記デフォッガーをオフにした時点から既定期間以内に前記デフォッガーが再度オンにされたか否か判定することと、
前記既定期間以内に前記デフォッガーが再度オンにされた場合には、前記温度及び前記湿度と、前記電力閾値とを失敗データとして前記記憶装置に記憶することと、を行うように構成されている、
請求項3に記載のデフォッガーの制御装置。
【請求項5】
前記制御装置は、前記電力閾値と、前記デフォッガーがオンになった時点における前記車両の外部の温度及び湿度との関係を規定したマップを記憶した記憶装置をさらに備え、
前記処理回路は、
前記デフォッガーがオンになった時点における前記車両の外部の温度及び湿度を取得することと、
取得した前記温度及び前記湿度に対応する前記電力閾値を前記マップから取得することと、を行うように構成されている、
請求項3に記載のデフォッガーの制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示はデフォッガーの制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
デフォッガーは、車両のウインドウガラスに設けられた電熱線を有している。電熱線に通電することにより、ウインドウガラスを温めることが可能である。これによって、ウインドウガラスに生じた曇り等を取り除くことが可能である。
【0003】
公知のデフォッガーは、ユーザがスイッチを押すことによってオンになる。デフォッガーがオンになった時点から一定期間経過した時点で、デフォッガーはオフになる。
特許文献1は、電線を介して負荷に供給される電流を所定条件に基づいて遮断する遮断装置を開示している。当該遮断装置は、電線を流れる電流の値に基づいて、電線の温度を周期的に算出する。遮断装置は、算出した電線の温度が閾値温度以上である場合、電線を流れる電流を遮断する。閾値温度は、電線からの発煙又は発火を未然に防止することができるように予め設定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-163403号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
デフォッガーの作動中に生じる消費電力は大きい。消費電力を抑制するために、デフォッガーの作動時間を極力短くすることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
本開示の一態様によれば、車両のウインドウガラスに設けられた電熱線を有するデフォッガーの制御装置であって、処理回路を備え、前記処理回路は、前記デフォッガーをオンにすることと、前記デフォッガーがオンである最中に、前記電熱線に流れる電流の値を繰り返し取得することと、前記電流の値が一定値に収束していることに基づいて、前記デフォッガーをオフにすることと、を行うように構成されている、デフォッガーの制御装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
上記構成によれば、ウインドウガラスに生じた曇り等が十分取り除かれている可能性が高いにもかかわらずデフォッガーを無駄に作動させてしまう状況を回避しやすい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態に係るデフォッガーの制御装置を示す図である。
図2は、デフォッガーの作動中における電流の値の変化を示す概略図である。
図3は、図1の制御装置が実行する処理を示すフローチャートである。
図4は、図1の制御装置が実行する処理を示すフローチャートである。
図5は、図1の制御装置と空調ECUとの間の信号のやり取りを示すシーケンス図である。
図6は、変更例に係る処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態に係るデフォッガーの制御装置について、図面を参照して説明する。
<概略構成>
図1を参照して、デフォッガー20の制御装置10について説明する。デフォッガー20は、車両のウインドウガラスに設けられた電熱線を有する。デフォッガー20は、例えば、リヤウインドウガラスに設けられた電熱線を有するリヤデフォッガーである。制御装置10は、空調装置を制御する空調ECU30からオン信号を繰り返し受信している最中は、デフォッガー20をオンに維持する。空調ECU30は、空調ECU30に接続されたボタン32をユーザが押下することに基づいてオン信号の送信を開始する。制御装置10は、電源22とデフォッガー20とを接続する電線24に設けられた回路スイッチ26のオンオフを行うことにより、デフォッガー20のオンオフを制御する。回路スイッチ26は、FET(Field Effect Transistor)である。回路スイッチ26と後述の電流検出部18とがリレーを構成する。後述するように、制御装置10は、図3のステップS310とステップS312の両方において肯定判定する場合、オン信号の停止を空調ECU30に要求する。すなわち、制御装置10は、デフォッガー20をオフにする。
【0010】
制御装置10は、制御部12と、記憶装置14と、駆動回路16と、電流検出部18とを備えている。制御部12は、CPU及びRAMを備える。記憶装置14は、例えばROMである。ROMは、制御用のプログラムやデータを記憶する。CPUは、ROMに記憶されたプログラムを実行する。RAMは、CPUがプログラムを実行する際の作業領域である。制御部12は、駆動回路16を制御する。駆動回路16は、回路スイッチ26のゲートに印加されている電圧を調整することによって、回路スイッチ26をオンオフする。駆動回路16は電流検出部18に接続されている。電流検出部18は制御部12に接続されている。電流検出部18は、電線24を流れる電流を検出する。次いで、電流検出部18は、検出した電流の値を示す電流情報を駆動回路16及び制御部12に出力する。このようにして、制御装置10は、デフォッガー20がオンである最中に、電熱線に流れる電流の値を繰り返し取得している。
(【0011】以降は省略されています)

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