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公開番号
2024156414
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-06
出願番号
2023070855
出願日
2023-04-24
発明の名称
出力装置
出願人
株式会社IHIエアロスペース
代理人
個人
,
個人
主分類
G01S
7/282 20060101AFI20241029BHJP(測定;試験)
要約
【課題】NLTL(Non-linear Transmission Line)を用いる場合に適切な位相制御を行うことが難しい場合がある。
【解決手段】出力装置は、生成するパルス信号の立ち上がり時間を指示する制御信号を送信する制御部と、制御信号に応じた立ち上がり時間のパルス信号を生成するパルス電源と、パルス電源が生成したパルス信号が入力され、入力されたパルス信号を高周波のパルス信号に変換して出力する非線形回路と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
生成するパルス信号の立ち上がり時間を指示する制御信号を送信する制御部と、
前記制御信号に応じた立ち上がり時間の前記パルス信号を生成するパルス電源と、
前記パルス電源が生成した前記パルス信号が入力され、入力に応じた高周波出力を行う非線形回路と、
を有する
出力装置。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記パルス電源は、生成したパルス電圧の重ね合わせを行うことで前記パルス信号を生成するよう構成され、前記制御信号に応じて重ね合わせ前のパルス電圧に対する立ち上がりタイミングを制御することで、生成する前記パルス信号の立ち上がり時間を制御する
請求項1に記載の出力装置。
【請求項3】
前記パルス電源は、前記制御信号に応じてパルス生成時に用いる磁性体物質に対してDC(Direct Current)電圧を印加することで、前記パルス信号の立ち上がり時間を制御する
請求項1に記載の出力装置。
【請求項4】
前記非線形回路の出力波形情報を検出する検出部を有し、
前記制御部は、前記検出部が検出した前記出力波形情報に基づいて、前記制御信号が指示する立ち上がり時間を補正する
請求項1に記載の出力装置。
【請求項5】
前記検出部は、電気光学効果を利用して非接触で電界測定を行うことで前記出力波形情報を取得する
請求項4に記載の出力装置。
【請求項6】
前記パルス電源と前記非線形回路とを有する出力器を複数有し、
前記制御部は、複数の前記出力器それぞれに対して前記制御信号を送信する
請求項1に記載の出力装置。
【請求項7】
出力装置が、
生成するパルス信号の立ち上がり時間を指示する制御信号を送信し、
前記制御信号に応じた立ち上がり時間の前記パルス信号を生成し、
生成した前記パルス信号を非線形回路に入力して、前記非線形回路からの高周波出力を得る
出力方法。
【請求項8】
非線形回路に入力するパルス信号を生成するパルス電源に対して、前記パルス信号の立ち上がり時間を指示する制御信号を送信する指示部を有する
制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、出力装置、出力方法、制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
アンテナ素子をアレイ状に配置したフェーズドアレイシステムなど、電波を出力する際に用いられる技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、発振器と、複数のアンテナ素子と、移相器と、分配手段と、移相器や分配手段を制御する制御手段と、アンテナ素子から放射される電波の電力を検出する受信手段から出力される受信信号を入力する信号入力部と、を備えるフェーズドアレイアンテナの位相校正方法が開示されている。また、特許文献1には、発振器としてクライストロンやマグネトロンなどを用いることが開示されている。
【0004】
また、発振器としてクライストロンなどを用いる代わりに、特許文献2に記載されているような非線形伝送線路(NLTL:Non-linear Transmission Line)を用いることがある。上記のようなNLTLを用いる場合においては、非特許文献1や非特許文献2に記載されている技術を用いることで、出力パルスの位相を制御可能であることが知られている。例えば、非特許文献1には、NLTLに入力する入力パルスの立ち上がりタイミングを変化させることで、NLTLから出力される出力パルスの位相を制御可能である旨が開示されている。また、非特許文献2には、NLTLに対してDC(Direct Current)バイアスを印加することで非線形特性を変化させることにより、出力パルスの位相を制御可能である旨が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-122874号公報
特開2012-151746号公報
【非特許文献】
【0006】
I.V.Romanchenko et al. “High power microwave beam steering based on gyromagnetic nonlinear transmission lines” JOURNAL OF APPLIED PHYSICS 117, 214907 (2015)
N Seddon et al.“RF PULSE FORMATION IN NONLINEAR TRANSMISSION LINES” IEEE 34th International Conference on Plasma Science ・July 2007
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
非特許文献1に記載のように入力パルスの立ち上がりタイミングを制御することで位相制御を行う場合、電源制御側の時間分解能に限度があることから、高周波化に際し細かな制御が困難になるおそれがあった。また、非特許文献2に記載のようにDCバイアスを印加する場合、各系統にバイアス回路が必要となる。そのため、システムが大型化したりバイアス電流により総合効率が低下したりするおそれがあった。例えば、以上のように、NLTLを用いる場合に非特許文献1や非特許文献2に記載の技術を用いたとしても、適切な位相制御を行うことが難しい場合がある、という課題が生じていた。
【0008】
そこで、本発明は、上述した課題を解決することが可能な出力装置、出力方法、制御装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するため本開示の一形態である出力装置は、
生成するパルス信号の立ち上がり時間を指示する制御信号を送信する制御部と、
前記制御信号に応じた立ち上がり時間の前記パルス信号を生成するパルス電源と、
前記パルス電源が生成した前記パルス信号が入力され、入力に応じた高周波出力を行う非線形回路と、
を有する
という構成をとる。
【0010】
また、本開示の他の形態である出力方法は、
出力装置が、
生成するパルス信号の立ち上がり時間を指示する制御信号を送信し、
前記制御信号に応じた立ち上がり時間の前記パルス信号を生成し、
生成した前記パルス信号を非線形回路に入力して、前記非線形回路からの高周波出力を得る
という構成をとる。
(【0011】以降は省略されています)
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