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公開番号2024155085
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-31
出願番号2023069499
出願日2023-04-20
発明の名称風騒音低減装置、手摺子及び格子状構造物
出願人株式会社熊谷組
代理人個人,個人
主分類E04B 1/84 20060101AFI20241024BHJP(建築物)
要約【課題】格子状構造物の手摺子への設置が容易で風騒音を低減できる風騒音低減装置、風騒音低減装置が取り付けられた手摺子、及び手摺子を備える格子状構造物を提供する。
【解決手段】風騒音低減装置14は、一対の板部材22と、両板部材22に固定された複数のばね部材24とを備える。両板部材22は、それぞれ、重ね合わされた複数の板材26からなる。複数のばね部材24は、両板部材22に対して、両板部材22のそれぞれの最も外側の板材26の外側面26aの全面を内壁面12eに常に接触させ、かつ、手摺子12が変形したときには板部材22と内壁面12eとが相対的に移動可能であるとともに、互いに隣接する2枚の板材26における互いに接触する面どうしを互いに対向する領域全体において常に接触させ、かつ、手摺子12が変形したときには互いに隣接する2枚の板材26が相対的に移動可能な押圧力を及ぼす。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
矩形の断面形状を有する複数の中空の手摺子を備える手摺又は柵からなる格子状構造物に適用される風騒音低減装置であって、
各手摺子の内部に配置される互いに相対する一対の板部材であって前記手摺子の内部において前記手摺子の伸長方向へ伸びる一対の板部材と、
両板部材間に両板部材の長さ方向へ互いに間隔をおいて配置されまた両板部材に固定された複数の弾性体とを備え、
両板部材の少なくともいずれかは、重ね合わされた複数の板材からなり、
前記複数の弾性体は、両板部材に対して、
両板部材のそれぞれの前記手摺子の内壁面に接触する面の全面を前記内壁面に常に接触させ、かつ、前記手摺子が変形したときには前記板部材と前記内壁面とが相対的に移動可能であるとともに、
重ね合わされた前記複数の板材における互いに隣接する2枚の前記板材の互いに接触する面どうしを互いに対向する領域全体において常に接触させ、かつ、前記手摺子が変形したときには互いに隣接する2枚の前記板材どうしが相対的に移動可能な押圧力を及ぼす、風騒音低減装置。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
両板部材は、互いに異なる枚数の前記板材からなる、請求項1に記載の風騒音低減装置。
【請求項3】
両板部材は、前記格子状構造物が風を受けて各手摺子に1次振動モード、2次振動モード及び3次振動モードの振動のうちの1以上の振動モードの振動が生じたとき、生じた振動における振幅のピークの箇所において各手摺子の内壁面に当接可能である長さ寸法を有する、請求項1に記載の風騒音低減装置。
【請求項4】
両板部材はそれぞれ各手摺子の長さ寸法の10/12に相当する長さ寸法を有する、請求項3に記載の風騒音低減装置。
【請求項5】
両板部材は、その両端の一方及び他方が、それぞれ、前記手摺子の両端の一方及び他方から前記手摺子の長さ寸法の1/12に相当する間隔をおいて配置されている、請求項4に記載の風騒音低減装置。
【請求項6】
前記複数の弾性体は、両板部材の両端の近傍にそれぞれ位置する2つの弾性体と、前記2つの弾性体の位置の中間に位置する1つの弾性体とからなる、請求項1~5のいずれか1項に記載の風騒音低減装置。
【請求項7】
前記弾性体は、圧縮コイルばねからなる、請求項1~5のいずれか1項に記載の風騒音低減装置。
【請求項8】
手摺又は柵からなる格子状構造物の製造に供される手摺子であって、
矩形の断面形状を有する管部材と、
前記管部材の内部に配置された、請求項1~5のいずれか1項に記載の風騒音低減装置を備える、手摺子。
【請求項9】
複数の手摺子を有する手摺又は柵からなる格子状構造物であって、
各手摺子が請求項8に記載の手摺子からなる、格子状構造物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の窓、ベランダ、バルコニー、屋上、非常階段等に設置される手摺又は土地、家屋等の境界に設置される柵からなる格子状構造物が風を受けて発する固体音(以下、風騒音という。)の大きさの低減に向けられている。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
上述のような格子状構造物は互いに間隔をおいて配置され縦、横又は斜めに直線的に伸びる複数の手摺子を備える。風騒音は、格子状構造物の手摺子相互間を風が吹き抜けるときに発生するカルマン渦の卓越振動数と手摺子の固有振動数とが一致するとき、又は、カルマン渦の卓越振動数が手摺子の固有振動数に近いときに生じる共振現象(渦励振)により発生する。
【0003】
格子状構造物の1つである縦格子手摺における風騒音の大きさを低減する技術として、特許文献1には、手摺子の表面または内部に固定した板部材を備える風騒音低減構造が開示されている。この風騒音低減構造では、板部材を設置しない場合に比べ、風圧力による手摺子を振動させるエネルギーが低減するため、振動を抑えることができる。これにより、手摺子の振動による風騒音の大きさが低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-154394号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した特許文献1の技術では、タッピングビス、リベット等の締結具や、接着剤、溶接等により、板部材を手摺子に固定している。このため、特に手摺子の内部に板部材を固定する場合には、狭い空間での作業を要するため、手摺子への板部材の設置が困難であった。
【0006】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、格子状構造物の手摺子への設置が容易で風騒音を低減できる風騒音低減装置、風騒音低減装置が取り付けられた手摺子、及び手摺子を備える格子状構造物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の風騒音低減装置は、矩形の断面形状を有する複数の中空の手摺子を備える手摺又は柵からなる格子状構造物に適用される風騒音低減装置であって、各手摺子の内部に配置される互いに相対する一対の板部材であって前記手摺子の内部において前記手摺子の伸長方向へ伸びる一対の板部材と、両板部材間に両板部材の長さ方向へ互いに間隔をおいて配置されまた両板部材に固定された複数の弾性体とを備え、両板部材の少なくともいずれかは、重ね合わされた複数の板材からなり、前記複数の弾性体は、両板部材に対して、両板部材のそれぞれの前記手摺子の内壁面に接触する面の全面を前記内壁面に常に接触させ、かつ、前記手摺子が変形したときには前記板部材と前記内壁面とが相対的に移動可能であるとともに、重ね合わされた前記複数の板材における互いに隣接する2枚の前記板材の互いに接触する面どうしを互いに対向する領域全体において常に接触させ、かつ、前記手摺子が変形したときには互いに隣接する2枚の前記板材どうしが相対的に移動可能な押圧力を及ぼす。
【0008】
本発明の手摺子は、手摺又は柵からなる格子状構造物の製造に供される手摺子であって、矩形の断面形状を有する管部材と、前記管部材の内部に配置された、上記した本発明の風騒音低減装置を備える。
【0009】
本発明の格子状構造物は、複数の手摺子を有する手摺又は柵からなる格子状構造物であって、各手摺子が上記した本発明の手摺子からなる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、格子状構造物の手摺子への設置が容易で風騒音を低減できる風騒音低減装置、風騒音低減装置が取り付けられた手摺子、及び手摺子を備える格子状構造物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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