TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2024154121
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-30
出願番号
2023067768
出願日
2023-04-18
発明の名称
車両の制御装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F01M
1/08 20060101AFI20241023BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】オイルジェットのボールチェックバルブの挙動を安定させ、異音や騒音の発生を抑制する。
【解決手段】ボールチェックバルブ6aを用いて構成され、圧送されたオイルを噴射してエンジン1のピストン1a冷却するオイルジェット6を備えた車両の制御装置において、オイルジェット6は、ボールチェックバルブ6aに作用する油圧を調整する調圧機構6bを有し、オイルジェット6の油圧が異音発生領域に入った場合に、エンジン1の回転数およびオイルジェット6の油圧の少なくともいずれかを増大して、オイルジェット6の油圧を異音発生領域から速やかに脱却させる(ステップS3)。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
ボールチェックバルブを用いて構成され、圧送されたオイルを噴射してエンジンのピストンを冷却するオイルジェットを備えた車両の制御装置であって、
前記オイルの油温および油圧をそれぞれ検出する検出部と、
前記エンジンおよび前記オイルジェットをそれぞれ制御するコントローラと、を備え、
前記オイルジェットは、前記ボールチェックバルブに作用する前記油圧を調整する調圧機構を有し、
前記コントローラは、前記油圧が所定の油圧領域に入った場合に、前記エンジンの回転数および前記油圧の少なくともいずれかを増大して、前記油圧を前記油圧領域から脱却させる
ことを特徴とする車両の制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、エンジンを搭載した車両の制御装置に関し、特に、レシプロエンジンのピストンを冷却するためのオイルジェットを備えた車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、エンジンのオイルジェットが記載されている。オイルジェットは、エンジンのピストンの背面に圧送されたオイルを吹き付けて、ピストンを冷却する冷却装置である。この特許文献1に記載されたオイルジェットは、ピストンの過冷却を防止する動作形態と、過加熱を防止する動作形態とを、エンジンの温度に応じた適切なタイミングで切り換えるように構成されている。具体的には、特許文献1に記載されたオイルジェットは、オイルジェットの本体部の中空部分に、球形の第1弁体と弁座と第1ばねとを有する油圧応動式の第1バルブ機構(ボールチェックバルブ)、および、形状記憶合金からなる第2ばねと閉止部材と付勢ばねとを有する感熱式の第2バルブ機構を備えている。形状記憶合金からなる第2ばねは、冷間時には圧縮されて円筒状となり、第2バルブ機構を閉弁状態にする。一方、第2ばねは、温間時には復元状態となって伸長し、第2バルブ機構を閉弁状態にする。そして、第2バルブ機構は、エンジンのオイル通路内を流れるエンジンオイルが第2ばねの周囲を流通するように構成されている。これにより、第2バルブ機構のエンジンオイルの温度変化に対する応答性が高められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-12650号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1に記載されているように、従来、ピストン冷却用のオイルジェットは、一般的にボールチェックバルブ(ボール式の逆止弁)を用いて構成されている。そのようなボールチェックバルブを用いたオイルジェットでは、所定の油圧が印可されるとボールチェックバルブが開弁し、ピストン冷却用のオイルが噴射される。印可される油圧が増大すると、ボールチェックバルブが全開になり、安定してオイルが噴射される。但し、ボールチェックバルブの開き始めや閉じ際の状態など、印可される油圧が低い状態では、ボールチェックバルブのボールの挙動が不安定になり、オイルジェットにオイルを供給する油路内で、オイル(油圧)の脈動が生じる場合がある。そのようなオイルの脈動が発生すると、油路からカムシャワーパイプ等を経由して、エンジンのヘッドカバーに振動が伝搬し、異音や騒音が発生してしまうおそれがある。
【0005】
この発明は上記のような技術的課題に着目して考え出されたものであり、オイルジェットでピストンを冷却するエンジンを搭載した車両を対象にして、オイルジェットのボールチェックバルブの挙動を安定させ、異音や騒音の発生を抑制することが可能な車両の制御装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、この発明は、ボールチェックバルブを用いて構成され、圧送されたオイルを噴射してエンジンのピストンを冷却するオイルジェットを備えた車両の制御装置であって、前記オイルの油温および油圧をそれぞれ検出する検出部と、前記エンジンおよび前記オイルジェットをそれぞれ制御するコントローラと、を備え、前記オイルジェットは、前記ボールチェックバルブに作用する前記油圧を調整する調圧機構を有し、前記コントローラは、前記油圧が予め定めた所定の油圧領域に入った場合に、前記エンジンの回転数および前記油圧の少なくともいずれかを増大して、前記油圧を前記油圧領域から脱却させることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明の車両の制御装置では、例えば、エンジンが始動して、オイルジェットで噴射するオイルの油圧が立ち上がる(増大する)際に、その油圧が所定の油圧領域に入ったか否かが判断される。所定の油圧領域は、オイルジェットのボールチェックバルブの挙動が不安定になり、異音や振動が発生する可能性がある油圧の範囲(異音発生領域)として、予め定められている。そして、油圧が所定の油圧領域に入った場合は、油圧が速やかに油圧領域から外れるように、エンジンの回転数が増大される。あるいは、調圧機構を制御して油圧が増大される。そのため、ボールチェックバルブの開き始めや閉じ際の状態など、油圧が低くボールチェックバルブの挙動が不安定になり易い状態から速やかに脱却することができる。したがって、この発明の車両の制御装置によれば、オイルジェットでピストンを冷却するエンジンを搭載した車両を対象にして、オイルジェットのボールチェックバルブの挙動を安定させ、異音や騒音の発生を容易に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、この発明の車両の制御装置で制御の対象にする車両の構成を模式的に示すブロック図である。
図2は、オイルジェット6に印可する油圧(センサー部油圧)の変化と、それに対応するシリンダヘッドカバーの振動や音圧の測定値等を示すタイムチャートである。
図3は、この発明の車両の制御装置で実行される制御の一例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明の実施形態を、図を参照して説明する。なお、以下に示す実施形態は、この発明を具体化した場合の一例に過ぎず、この発明を限定するものではない。
【0010】
図1に、この発明の実施形態で制御対象にする車両Veの駆動系統および制御系統の一例を示してある。図1に示す車両Veは、駆動力源として、エンジン(ENG)1を搭載しており、エンジン1の出力トルクを、トランスアクスル2やデファレンシャルギヤ(図示せず)等を介して、駆動輪3へ伝達する構成となっている。また、車両Veは、検出部4、および、コントローラ(ECU)5を備えている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
スズキ株式会社
内燃機関の排気装置
18日前
トヨタ自動車株式会社
エンジンシステム
18日前
株式会社SUBARU
レベルゲージガイド
18日前
トヨタ自動車株式会社
車両の制御装置
3日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
24日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
24日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
24日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
24日前
株式会社クボタ
排気ガス浄化システム
24日前
トヨタ自動車株式会社
油温調節システム
3日前
株式会社アイシン
冷却モジュール
24日前
株式会社アイシン
冷却モジュール
24日前
株式会社アイシン
冷却モジュール
24日前
三菱重工業株式会社
蒸気タービン
3日前
スズキ株式会社
エンジンの上部構造
18日前
マツダ株式会社
ロータリーピストンエンジン
3日前
マレリ株式会社
排気熱回収装置
18日前
マレリ株式会社
排気熱回収装置
18日前
株式会社豊田自動織機
動弁機構
11日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関のオイル劣化判定装置
18日前
トヨタ自動車株式会社
過給エンジン用電気加熱式触媒装置
10日前
トヨタ自動車株式会社
電気加熱式触媒装置
3日前
トヨタ自動車株式会社
触媒装置の保護構造
24日前
フタバ産業株式会社
車載部品の製造方法及び溶接部材
今日
ダイムラー トラック エージー
排気パイプ
11日前
ダイムラー トラック エージー
排気パイプ
11日前
トヨタ自動車株式会社
電気加熱式触媒の制御装置
今日
三菱重工コンプレッサ株式会社
ロータの補修方法
11日前
日立Astemo株式会社
内燃機関のバルブタイミング制御装置
19日前
三菱重工業株式会社
クリアランス推定装置及びクリアランス推定方法
11日前
トヨタ自動車株式会社
車両用リザーブタンクの支持機構
24日前
いすゞ自動車株式会社
加熱システム
24日前
株式会社豊田中央研究所
排気浄化装置およびエンジンシステム
18日前
三菱重工業株式会社
蒸気タービン動翼、および、蒸気タービン動翼の改造方法
今日
住友理工株式会社
マフラーサポート
12日前
いすゞ自動車株式会社
オイルレベルゲージ管固定構造
12日前
続きを見る
他の特許を見る