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公開番号2024153502
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-29
出願番号2023067437
出願日2023-04-17
発明の名称生体情報測定システム
出願人マクセル株式会社
代理人弁理士法人池内アンドパートナーズ
主分類A61B 5/00 20060101AFI20241022BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】生体情報の取得開始後に、測定端末が測定対象者の生体データを正しく測定できなくなったことを検出することができる生体情報測定システムを提供する。
【解決手段】測定対象者40の体表面に装着されて前記測定対象者の生体情報を取得する測定端末10と、前記測定対象者が所持し、前記測定端末と短距離通信手段により接続された本体機器20とを備えた生体情報測定システムであって、前記測定端末は、前記測定対象者の体温を検出可能な温度センサ4を備え、前記温度センサが検出する温度情報に基づいて前記測定端末が前記測定対象者の体表面に密着している状態であるか否かを判定する装着状態判定部19が、前記測定端末による前記生体情報の取得開始後に、前記測定端末が前記測定対象者の体表面に密着していない状態となったと判定した場合に、当該状態となった時刻が前記本体機器の記憶部26に記録される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
測定対象者の体表面に装着されて前記測定対象者の生体情報を取得する測定端末と、
前記測定対象者が所持し、前記測定端末と短距離通信手段により接続された本体機器とを備えた生体情報測定システムであって、
前記測定端末は、前記測定対象者の体温を検出可能な温度センサを備え、
前記温度センサが検出する温度情報に基づいて前記測定端末が前記測定対象者の体表面に密着している状態であるか否かを判定する装着状態判定部が、前記測定端末による前記生体情報の取得開始後に、前記測定端末が前記測定対象者の体表面に密着していない状態となったと判定した場合に、当該状態となった時刻が前記本体機器の記憶部に記録されることを特徴とする、生体情報測定システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記測定端末が前記装着状態判定部を備え、
前記装着状態判定部が、前記測定端末が前記測定対象者の体表面に密着していない状態となったと判定した場合に、当該状態となっていることを示す情報が前記測定端末から前記本体機器に送信される、請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項3】
前記本体機器が前記装着状態判定部を備え、
前記測定状態判定部が、前記測定端末から送信された前記温度情報に基づいて、前記測定端末が前記測定対象者の体表面に密着していない状態となったと判定した場合に、当該状態となった時刻が前記記録部に記録される、請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項4】
前記装着状態判定部が、前記測定端末が前記測定対象者の体表面に密着していない状態から再び密着した状態となったと判定した場合に、前記再び密着した状態となった時刻が前記本体機器の記憶部に記録される、請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項5】
前記測定端末が前記測定対象者の体表面に密着していない状態となったと判定された場合に、前記測定端末のステータスが「取り外し」となる、請求項1に記載の生体情報取得システム。
【請求項6】
前記測定端末が前記測定対象者の体表面に密着していない状態から再び密着した状態となったと判定された場合に、前記測定端末のステータスが「装着」となる、請求項5に記載の生体情報取得システム。
【請求項7】
前記本体機器から前記生体情報を受信する管理装置をさらに備え、
前記本体機器は、前記測定端末が前記測定対象者の体表面に密着していない状態で測定された前記生体情報を、前記「取り外し」のステータス情報とともに前記管理装置に送信する、請求項5に記載の生体情報測定システム。
【請求項8】
前記本体機器は、前記測定端末が前記測定対象者の体表面に密着していない状態が一定時間以上継続した場合に、前記測定対象者に前記測定端末が密着していないことを知らせる情報を報知する、請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項9】
前記測定端末が、前記測定対象者の体温情報を取得する体温計である、請求項1に記載の生体情報測定システム。
【請求項10】
前記本体機器が、前記測定対象者が所持するスマートフォンである、請求項1に記載の生体情報測定システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、測定対象者に装着した小型の測定端末によって一定の期間にわたって当該測定対象者の生体情報を取得し、その変化を把握する生体情報測定システムに関し、測定開始後に測定対象者が正しく測定端末を装着していない状態で取得された生体情報を容易に判別することができる生体情報測定システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
一定の期間、例えば数日間から2週間程度にわたって測定対象者の生体情報を継続的に把握する生体情報測定システムが知られている。このような生体情報測定システムでは、測定対象者が身につけて生体情報を取得する測定端末から、生体情報の測定値とその生体情報を取得した測定時刻とを含む生体データが、システム全体を管理する管理装置に送られる。管理装置では、取得した生体データの記録と分析を行い、必要に応じて生体データに基づいて測定対象者の健康状態に関する警告報知をするなど、各種の処理が行われる。
【0003】
長時間測定端末を装着する測定対象者の負担を軽減するうえでは、測定端末は小型・軽量であることが好ましい。また、測定端末で測定された生体データは有線ではなく無線通信によって管理装置に送信されることが好ましい。この際、測定端末のデータ送信部を簡易な構成として測定端末の電源容量をより小さなものとするために、測定端末から直接管理装置に生体データを送信するのではなく、測定対象者に本体機器を別途所持させてこの本体機器を介して測定端末から管理装置へと生体データを送信する方法が採用されている。
【0004】
また、測定端末から本体機器を介して管理装置に生体データを送信する生体情報測定システムでは、測定端末と本体機器との間のデータ送信が正しく行われることが必要である。このため、本体機器が、測定対象者を特定する患者識別情報を取得する患者情報取得部と、測定対象者が装着している測定端末を判別するセンサ識別情報を取得するセンサ情報取得部とを有し、本体機器の制御部で患者識別情報とセンサ識別情報とを関連付けるとともに、測定端末で取得された生体情報と設定されたセンサ識別情報を取得することで、測定対象者から得られた生体情報であることを確認する生体情報管理装置が提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-115377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1に記載された従来の生体情報管理装置では、測定端末から送信されるセンサ識別情報を確認することで、得られた生体データが正しい測定対象者のものであることを確認することができる。
【0007】
しかし、測定端末による生体情報の取得が開始された後に、測定端末の固着が不十分であったなどの理由で測定端末が測定対象者の体表面から離れてしまうと、その状態で取得されて本体機器が受信する測定データは、測定対象者の正しい生体データではなくなってしまう。また、測定対象者が故意に測定端末を取り外す場合も考えられる。上記従来の生体情報管理装置では、このような測定端末が測定対象者の生体データを正しく取得することができない状態にあることを判定することができなかった。
【0008】
本願は、上記従来技術の有する課題を解決することを目的とするものであり、生体情報の取得開始後に、測定端末が測定対象者の生体データを正しく測定できなくなったことを検出することができる生体情報測定システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本願で開示する生体情報測定システムは、測定対象者の体表面に装着されて前記測定対象者の生体情報を取得する測定端末と、前記測定対象者が所持し、前記測定端末と短距離通信手段により接続された本体機器とを備えた生体情報測定システムであって、前記測定端末は、前記測定対象者の体温を検出可能な温度センサを備え、前記温度センサが検出する温度情報に基づいて前記測定端末が前記測定対象者の体表面に密着している状態であるか否かを判定する装着状態判定部が、前記測定端末による前記生体情報の取得開始後に、前記測定端末が前記測定対象者の体表面に密着していない状態となったと判定した場合に、当該状態となった時刻が前記本体機器の記憶部に記録されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本願で開示する生体情報測定システムは、測定端末が備えた温度センサによって測定される温度情報に基づいて、測定端末が測定対象者の体表面に密着している状態であるか否かを検出し、生体情報の測定開始後に測定端末が測定対象者の体表面に密着していない状態となった場合に、その時刻を本体機器の記憶部に記録する。このため、測定端末で正確な生体情報が測定できなくなった時刻を後に判別することが可能となり、生体情報のデータ処理時に当該時刻後に測定されたデータを除外するなどの対応が可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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