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公開番号
2024153362
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-29
出願番号
2023067201
出願日
2023-04-17
発明の名称
抗ウイルス組成物、抗ウイルス製品及び塗膜
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
A01N
37/06 20060101AFI20241022BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】高い抗ウイルス効果を持続できる抗ウイルス製品を製造できる抗ウイルス組成物、抗ウイルス製品及び塗膜を提供する。
【解決手段】カルボン酸系樹脂及びビニルアルコール系樹脂を有する複合体を含み、60℃の水中に4重量%の濃度で溶解し1時間撹拌した後の溶出率が30重量%以下である、抗ウイルス組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
カルボン酸系樹脂及びビニルアルコール系樹脂を有する複合体を含み、
60℃の水中に4重量%の濃度で溶解し1時間攪拌した後の溶出率が30重量%以下である、抗ウイルス組成物。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記複合体が前記カルボン酸系樹脂と前記ビニルアルコール系樹脂との架橋体を含む、請求項1に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項3】
前記ビニルアルコール系樹脂の架橋度が10モル%以上である、請求項1又は2に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項4】
前記ビニルアルコール系樹脂の重合度が300以上5000以下である、請求項1又は2に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項5】
前記ビニルアルコール系樹脂のケン化度が60モル%以上99.8モル%以下である、請求項1又は2に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項6】
前記ビニルアルコール系樹脂が変性ポリビニルアルコールである、請求項1又は2に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項7】
前記カルボン酸系樹脂がポリアクリル酸である、請求項1又は2に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項8】
金属及び金属塩の合計含有量が0.001重量%以下である、請求項1又は2に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項9】
金属及び金属塩を含まない、請求項1又は2に記載の抗ウイルス組成物。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の抗ウイルス組成物及び基材を含有する、抗ウイルス製品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗ウイルス組成物、及び、該抗ウイルス組成物を含む抗ウイルス製品及び塗膜に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、新型インフルエンザウイルス、新型コロナウイルス等の様々なウイルス等による感染症は、人間の生命を脅かすことから、世界的にその対策が急がれている。このような観点から、抗ウイルス性の材料の需要は高まる一方であり、あらゆる製品において抗ウイルス性が求められている。
【0003】
このような抗ウイルス性を有する材料としては、例えば、特許文献1のようにカルボキシル基を有するビニル系重合体からなる抗ウイルス粒子等が知られている。特許文献1では、所定量のH型カルボキシル基及び架橋構造を有するビニル系共重合体はインフルエンザウイルスに対して高い不活性化機能を発揮するとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5979577号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、カルボン酸系化合物を含む抗ウイルス材料は、例えば、壁紙等とした際の抗ウイルス効果の持続性に問題がある。
【0006】
本発明は、高い抗ウイルス効果を持続できる抗ウイルス製品を製造できる抗ウイルス組成物、抗ウイルス製品及び塗膜を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示(1)は、カルボン酸系樹脂及びビニルアルコール系樹脂を含有する複合体を含み、60℃の水に4重量%の濃度で溶解し1時間撹拌した後の溶出率が30重量%以下である、抗ウイルス組成物である。
本開示(2)は、前記複合体が前記カルボン酸系樹脂と前記ビニルアルコール系樹脂との架橋体を含む、本開示(1)の抗ウイルス組成物である。
本開示(3)は、前記ビニルアルコール系樹脂の架橋度が10モル%以上である、本開示(1)又は(2)の抗ウイルス組成物である。
本開示(4)は、前記ビニルアルコール系樹脂の重合度が300以上5000以下である、本開示(1)~(3)の何れかとの任意の組み合わせの抗ウイルス組成物である。
本開示(5)は、前記ビニルアルコール系樹脂のケン化度が60モル%以上99.8モル%以下である、本開示(1)~(4)の何れかとの任意の組み合わせの抗ウイルス組成物である。
本開示(6)は、前記ビニルアルコール系樹脂が変性ポリビニルアルコールである、本開示(1)~(5)の何れかとの任意の組み合わせの抗ウイルス組成物である。
本開示(7)は、前記カルボン酸系樹脂がポリアクリル酸である、本開示(1)~(6)の何れかとの任意の組み合わせの抗ウイルス組成物である。
本開示(8)は、金属又は金属塩の含有量が0.001重量%以下である、本開示(1)~(7)の何れかとの任意の組み合わせの抗ウイルス組成物である。
本開示(9)は、金属又は金属塩を含まない、本開示(1)~(8)の何れかとの任意の組み合わせの抗ウイルス組成物である。
本開示(10)は、本開示(1)~(9)の何れかの抗ウイルス組成物及び基材を含有する、抗ウイルス製品である。
本開示(11)は、25℃の水に17時間浸漬後の抗ウイルス活性値が2.0以上である、本開示(10)の抗ウイルス製品である。
本開示(12)は、本開示(1)~(9)の何れかの抗ウイルス組成物を含む、塗膜である。
本開示(13)は、25℃の水に17時間浸漬後の抗ウイルス活性値が2.0以上である、本開示(12)の塗膜である。
以下に本発明を詳述する。
【0008】
本発明者らは、鋭意検討の結果、カルボン酸系樹脂及びビニルアルコール系樹脂を有する複合体を用いることで、カルボン酸系樹脂が水やアルコール等に溶出することを抑えることができることを見出した。更に、カルボン酸系樹脂及びビニルアルコール系樹脂を有する複合体について、60℃の水中に4重量%の濃度で1時間撹拌した後の溶出率が30重量%以下であることで、水やアルコールといった水系溶剤と接触した際にも高い抗ウイルス効果を持続できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
ここで、ウイルスは、細胞に入り込み細胞が増殖するための要素を利用して増殖するものであり自己増殖するものではなく、「抗ウイルス」とは病原体ウイルスを不活化して感染力を失わせる、あるいは、感染力を低下させ、感染しても細胞中で増殖できない状態とすることを意味する。一方、細菌は適度な栄養や水分により細胞分裂して自己増殖するものであり、「抗菌」とは細菌の増殖を抑制することを意味し、両者は全く異なるものである。
なお、抗ウイルス効果とは、ウイルスの細胞への感染力を失わせる、あるいは、感染力を低下させ、感染しても細胞中で増殖できなくする効果をいう。
【0010】
上記抗ウイルス組成物は、カルボン酸系樹脂及びビニルアルコール系樹脂を含有する複合体を含む。
上記複合体を含むことで、カルボン酸系樹脂が水やアルコール等に溶出することを抑えることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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