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公開番号
2024163338
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2024160036,2022573480
出願日
2024-09-17,2022-10-20
発明の名称
粘着テープ
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20241114BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】チップ部品を受け止める際にはチップ部品を良好に貼りつけさせることができ、チップ部品を再転写する際には優れた剥離性能を発揮し、チップ部品への糊残りを抑えることのできる粘着テープを提供する。
【解決手段】少なくとも一層の基材と、少なくとも一層の粘着剤層とを有する粘着テープであって、前記粘着剤層は、周波数10Hz、-20℃でのせん断貯蔵弾性率G’が1MPa以下であり、前記粘着テープは、貼付面積10mm×10mmでのSUSに対する面剥離強度が0.5MPa以下である粘着テープ。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも一層の基材と、少なくとも一層の粘着剤層とを有する粘着テープであって、
前記粘着剤層は、周波数10Hz、-20℃でのせん断貯蔵弾性率G’が1MPa以下であり、
前記粘着テープは、貼付面積10mm×10mmでのSUSに対する面剥離強度が0.5MPa以下である
ことを特徴とする粘着テープ。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記粘着剤層は、周波数10Hz、-20℃でのせん断貯蔵弾性率G’が0.3MPa以下であることを特徴とする請求項1記載の粘着テープ。
【請求項3】
前記粘着剤層は、周波数10Hz、23℃でのせん断貯蔵弾性率G’が0.04MPa以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の粘着テープ。
【請求項4】
前記粘着剤層は、厚みが40μm以上であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の粘着テープ。
【請求項5】
貼付面積10mm×10mmでのSUSに対する面剥離強度が0.01MPa以上であることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の粘着テープ。
【請求項6】
貼付面積10mm×10mmでのSUSに対する面剥離強度が0.2MPa以下であることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の粘着テープ。
【請求項7】
前記粘着剤層は、(メタ)アクリル系ポリマーを含有するアクリル粘着剤層であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の粘着テープ。
【請求項8】
前記(メタ)アクリル系ポリマーは、水酸基価が45mgKOH/g以下であることを特徴とする請求項7記載の粘着テープ。
【請求項9】
前記(メタ)アクリル系ポリマーは、ホモポリマーとしたときのガラス転移温度(Tg)が0℃以下である(メタ)アクリル酸エステル(a)に由来する構成単位を80重量%以上含有することを特徴とする請求項7又は8記載の粘着テープ。
【請求項10】
前記(メタ)アクリル系ポリマーは、炭素数12以上のアルキル基を有し、かつ、ホモポリマーとしたときのガラス転移温度(Tg)が0℃以下である(メタ)アクリル酸エステル(a-1)に由来する構成単位を40重量%以上含有することを特徴とする請求項9記載の粘着テープ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着テープに関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造工程において、粘着剤層上に配置された多数のチップ部品を駆動回路基板上に転写することがある。
例えば、マイクロLEDディスプレイは、画素を構成するチップの1つ1つが微細な発光ダイオード(LED、Light Emitting Diode)チップであり、このマイクロLEDチップが自発光して画像を表示する表示装置である。マイクロLEDディスプレイは、コントラストが高く、応答速度が速く、また、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等で使用されるカラーフィルターを必要としないこと等により薄型化も可能であることから、次世代の表示装置として注目されている。マイクロLEDディスプレイにおいては、多数のマイクロLEDチップが平面状に高密度で敷き詰められている。
【0003】
このようなマイクロLEDディスプレイ等の半導体デバイスの製造工程においては、例えば、粘着剤層上に多数のチップ部品が配置された転写用積層体を、駆動回路基板と対向させ、転写用積層体からチップ部品を剥離させて駆動回路基板と電気的な接続を行う(転写工程)。
【0004】
転写工程は、複数回行われることもある。即ち、最終的にチップ部品を駆動回路基板上に転写する前に、搬送したり処理を施したりするためにチップ部品を一旦キャリア材上に転写し、その後、キャリア材から別のキャリア材又は駆動回路基板上にチップ部品を再転写することが行われる。キャリア材として、例えば、特許文献1には、基材と、衝撃吸収層とを少なくとも備えた転写基板が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2019/065441号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
キャリア材としては、一時的にチップ部品を保持する性能も必要とされることから、粘着剤層を有する粘着テープを用いることも検討されている。
しかしながら、キャリア材として従来の粘着テープを用いた場合、チップ部品を受け止める際に、チップ部品が粘着テープに貼りつかず、転写を良好に行えないことがあった。また、チップ部品を受け止めた後、別のキャリア材又は駆動回路基板上に再転写する際に、チップ部品の剥離不良が生じたり、チップ部品を剥離させることはできたとしてもチップ部品に粘着剤層の残渣が付着したりする問題もあった。
【0007】
本発明は、チップ部品を受け止める際にはチップ部品を良好に貼りつけさせることができ、チップ部品を再転写する際には優れた剥離性能を発揮し、チップ部品への糊残りを抑えることのできる粘着テープを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示1は、少なくとも一層の基材と、少なくとも一層の粘着剤層とを有する粘着テープであって、前記粘着剤層は、周波数10Hz、-20℃でのせん断貯蔵弾性率G’が1MPa以下であり、前記粘着テープは、貼付面積10mm×10mmでのSUSに対する面剥離強度が0.5MPa以下である粘着テープである。
本開示2は、前記粘着剤層が、周波数10Hz、-20℃でのせん断貯蔵弾性率G’が0.3MPa以下である、本開示1の粘着テープである。
本開示3は、前記粘着剤層が、周波数10Hz、23℃でのせん断貯蔵弾性率G’が0.04MPa以下である、本開示1又は2の粘着テープである。
本開示4は、前記粘着剤層が、厚みが40μm以上である、本開示1、2又は3の粘着テープである。
本開示5は、貼付面積10mm×10mmでのSUSに対する面剥離強度が0.01MPa以上である、本開示1、2、3又は4の粘着テープである。
本開示6は、貼付面積10mm×10mmでのSUSに対する面剥離強度が0.2MPa以下である、本開示1、2、3、4又は5の粘着テープである。
本開示7は、前記粘着剤層が、(メタ)アクリル系ポリマーを含有するアクリル粘着剤層である、本開示1、2、3、4、5又は6の粘着テープである。
本開示8は、前記(メタ)アクリル系ポリマーが、水酸基価が45mgKOH/g以下である、本開示7の粘着テープである。
本開示9は、前記(メタ)アクリル系ポリマーが、ホモポリマーとしたときのガラス転移温度(Tg)が0℃以下である(メタ)アクリル酸エステル(a)に由来する構成単位を80重量%以上含有する、本開示7又は8の粘着テープである。
本開示10は、前記(メタ)アクリル系ポリマーが、炭素数12以上のアルキル基を有し、かつ、ホモポリマーとしたときのガラス転移温度(Tg)が0℃以下である(メタ)アクリル酸エステル(a-1)に由来する構成単位を40重量%以上含有する、本開示9の粘着テープである。
本開示11は、前記炭素数12以上のアルキル基を有し、かつ、ホモポリマーとしたときのガラス転移温度(Tg)が0℃以下である(メタ)アクリル酸エステル(a-1)が、ラウリル(メタ)アクリレートを含有する、本開示10の粘着テープである。
本開示12は、前記(メタ)アクリル系ポリマーが、前記ホモポリマーとしたときのガラス転移温度(Tg)が0℃以下である(メタ)アクリル酸エステル(a)に由来する構成単位を90重量%以上含有する、本開示9の粘着テープである。
本開示13は、前記(メタ)アクリル系ポリマーが、水酸基含有モノマーに由来する構造を含有する、本開示7、8、9、10、11又は12の粘着テープである。
本開示14は、前記粘着剤層が、光硬化型粘着剤層である、本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13の粘着テープである。
本開示15は、前記(メタ)アクリル系ポリマーは、側鎖に炭素-炭素二重結合を含有する、本開示7、8、9、10、11、12又は13の粘着テープである。
本開示16は、前記(メタ)アクリル系ポリマーが、炭素-炭素二重結合当量が0.5meq/g以下である、本開示15の粘着テープである。
本開示17は、部品を転写する工程において、前記部品を受け止めるために用いられる、本開示1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15又は16の粘着テープである。
本開示18は、前記部品が半導体デバイスである、本開示17の粘着テープである。
以下に本発明を詳述する。
【0009】
本発明者らは、少なくとも一層の基材と、少なくとも一層の粘着剤層とを有する粘着テープにおいて、粘着剤層の低温でのせん断貯蔵弾性率G’と、特定の方法により測定した面剥離強度とをいずれも一定値以下に調整することで、キャリア材として有用な粘着テープが得られることを見出した。即ち、本発明者らは、このような粘着テープであれば、チップ部品を受け止める際にはチップ部品を良好に貼りつけさせることができ、チップ部品を再転写する際には優れた剥離性能を発揮し、チップ部品への糊残りを抑えることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
図1に、粘着剤層上に配置されたチップ部品を粘着テープ上に転写する工程の一例を模式的に示す断面図を示す。
図1に示す工程においては、基材5上に積層された粘着剤層4上にチップ部品1が配置されており、例えばレーザー光を照射する等の方法により、粘着剤層4からチップ部品1を剥離させる。粘着テープ8は、粘着剤層4から剥離されたチップ部品1を受け止めるとともに、その後、別のキャリア材又は駆動回路基板上にチップ部品1を再転写するためのキャリア材である。粘着テープ8は、基材3と、粘着剤層2とを有している。
なお、基材5と粘着剤層4との積層体9は、例えば、基材5が樹脂フィルム等の基材であり、粘着剤層4が粘着剤層のみからなる片面粘着テープであってもよいし、基材5がガラス基板等の支持体であり、粘着剤層4が両面粘着テープ(基材を有していてもよい)である、支持体と両面粘着テープとの積層体であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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