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公開番号2024161143
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-15
出願番号2024146052,2024001642
出願日2024-08-27,2015-08-27
発明の名称樹脂組成物
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C08L 101/00 20060101AFI20241108BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】押出成形が可能で、かつ高膨張性と高残渣硬さとを兼ね備えた押出成形用樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】樹脂組成物は、樹脂成分100重量部、熱膨張性黒鉛3~300重量部、及び無機充填材2~200重量部を含有し、熱膨張性黒鉛の膨張開始温度が樹脂成分の分解開始温度よりも低い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂成分100重量部、熱膨張性黒鉛3~300重量部、及び無機充填材2~200重量部を含有し、熱膨張性黒鉛の膨張開始温度が樹脂成分の分解開始温度よりも低いことを特徴とする樹脂組成物。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
熱膨張性黒鉛の膨張開始温度が、樹脂成分の分解開始温度よりも15℃以上低い、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
熱膨張性黒鉛の膨張開始温度が200℃以下であり、樹脂成分の分解開始温度が200℃よりも高い、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
樹脂成分が塩素化塩化ビニル樹脂又はポリ塩化ビニル樹脂であって、かつ熱膨張性黒鉛の膨張開始温度は215℃以下であるか、または
樹脂成分がEVA(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)、EPDM、ポリブテン及びポリブタジエンからなる群より選ばれる少なくとも一つであり、かつ熱膨張性黒鉛の膨張開始温度は300℃以下である請求項1~3のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
リン化合物(燐酸エステル可塑剤を除く。)を含有しないことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の樹脂組成物を備えた耐火部材。
【請求項7】
請求項6に記載の耐火部材を備えた建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
(関連分野の相互参照)
本願は、2014年8月27日に出願した特願2014-172997号明細書の優先権の利益を主張するものであり、当該明細書はその全体が参照により本明細書中に援用される。
(技術分野)
本発明は、耐火性の成形体を製造しうる樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
合成樹脂は成形性がよく、均一な製品を大量に製造しうるので建築材料として広く使用されているが、合成樹脂は容易に溶融又は燃焼し、ガスや煙を発生するので、火災時の安全性のために発煙性が低く耐火性の優れた材料が要求されている。特に、ドアや窓のサッシにおいては、単に材料が燃え難いだけでなく、たとえ、燃えたとしても、その形状を保持し、火炎がドアや窓の外(裏側)に回ることを防止しうる材料が要求されている。
【0003】
このような要求に対応する材料として、特許文献1,2には耐火性能を発現すると共に、燃焼時の低発煙性を発現する塩素化ポリ塩化ビニル系樹脂組成物が記載されており、この塩素化ポリ塩化ビニル系樹脂組成物は、塩素化ポリ塩化ビニル系樹脂、リン化合物、中和処理された熱膨張性黒鉛、及び無機充填剤を含有し、塩素化ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、リン化合物と中和処理された熱膨張性黒鉛との合計量が20~200重量部、無機充填剤が30~500重量部、中和処理された熱膨張性黒鉛:リン化合物の重量比が9:1~1:9である。
【0004】
さらには、特許文献3には、サッシのような断面形状が複雑な異型成形体を長時間安定的に押出成形できる塩素化ポリ塩化ビニル系樹脂組成物が記載されており、この塩素化ポリ塩化ビニル系樹脂組成物は、塩素化ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部、熱膨張性黒鉛3~300重量部、無機充填剤3~300重量部、及び可塑剤20~200重量部からなり、リン化合物(燐酸エステル可塑剤を除く)を含有しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-227747号公報
特開平10-95887号公報
特許第53522017号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般に、熱膨張性樹脂組成物では、膨張性が高いと樹脂組成物の燃焼後の残渣硬さが著しく低下するため、これらを両立させることは困難と考えられていたが、上記の文献ではかかる課題については取り組まれていなかった。
【0007】
本発明の目的は、高膨張性と高い残渣硬さとを兼ね備えた樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため本発明者らが鋭意検討した結果、意外にも、熱膨張性黒鉛の膨張開始温度が樹脂成分の分解開始温度より低い場合、さらにはその差が大きい場合に、高い膨張性と燃焼後の高い残渣硬さとが得られることを見出し、本発明を完成するに到った

【0009】
本発明は以下の通りである。
【0010】
項1.樹脂成分100重量部、熱膨張性黒鉛3~300重量部、及び無機充填材2~200重量部を含有し、熱膨張性黒鉛の膨張開始温度が樹脂成分の分解開始温度よりも低いことを特徴とする樹脂組成物。
項2.熱膨張性黒鉛の膨張開始温度が、樹脂成分の分解開始温度よりも15℃以上低い、項1に記載の樹脂組成物。
項3.熱膨張性黒鉛の膨張開始温度が200℃以下であり、樹脂成分の分解開始温度が200℃よりも高い、項1又は項2に記載の樹脂組成物。
項4.樹脂成分が塩素化塩化ビニル樹脂又はポリ塩化ビニル樹脂であって、かつ熱膨張性黒鉛の膨張開始温度は215℃以下であるか、または樹脂成分がEVA(エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂)、EPDM、ポリブテン及びポリブタジエンからなる群より選ばれる少なくとも一つであり、かつ熱膨張性黒鉛の膨張開始温度は300℃以下である項1~3のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
項5.リン化合物(燐酸エステル可塑剤を除く。)を含有しないことを特徴とする項1~4のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
項6.項1~5のいずれか一項に記載の樹脂組成物を備えた耐火部材。
項7.項6に記載の耐火部材を備えた建具。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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