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公開番号
2024159934
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2024147499,2020158957
出願日
2024-08-29,2020-09-23
発明の名称
軒樋
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04D
13/064 20060101AFI20241031BHJP(建築物)
要約
【課題】各部分の強度、耐熱性の調節が容易な軒樋を提供する。
【解決手段】軒樋20は、底板22、底板22の幅方向Zの第1端22bから底板22の厚さ方向Yの第1側Y1に向かって延びる第1側板23、及び底板22の幅方向Zの第2端22cから厚さ方向Yの第1側Y1に向かって延びる第2側板24を有する樋部材21と、底板22、第1側板23、及び第2側板24の少なくとも1つに沿って、樋部材21内に埋設された複数の補強シート36と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
底板、前記底板の幅方向の第1端から前記底板の厚さ方向の第1側に向かって延びる第1側板、及び前記底板の前記幅方向の第2端から前記厚さ方向の前記第1側に向かって延びる第2側板を有する樋部材と、
前記底板、前記第1側板、及び前記第2側板の少なくとも1つに沿って、前記樋部材内に埋設された複数の補強シートと、
を備え、
前記複数の補強シートとして、第1補強シート及び第2補強シートを有し、
前記第1補強シートは、少なくとも前記第1側板に沿って埋設され、
前記第2補強シートは、少なくとも前記第2側板に沿って埋設され、
前記第1補強シート及び前記第2補強シートは、前記樋部材内で、前記樋部材の一部を介して互いに対向し、
前記底板の幅が120mm以上である軒樋。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記第1補強シートは、前記第1側板、及び前記底板における前記幅方向の前記第1端側の部分に沿ってそれぞれ埋設され、
前記第2補強シートは、前記第2側板、及び前記底板における前記幅方向の前記第2端側の部分に沿ってそれぞれ埋設されている請求項1に記載の軒樋。
【請求項3】
前記第1補強シート及び前記第2補強シートは、前記底板内で、前記底板の一部を介して互いに対向している請求項1に記載の軒樋。
【請求項4】
前記第1補強シートは、前記第1側板及び前記底板に沿ってそれぞれ埋設され、
前記第2補強シートは、前記第2側板に沿って埋設され、
前記第1補強シート及び前記第2補強シートは、前記樋部材内で、前記樋部材の一部を介して互いに対向している請求項1に記載の軒樋。
【請求項5】
前記複数の補強シートは、線膨張係数が-1.5×10
-5
(1/℃)以上2.0×10
-5
(1/℃)以下の、延伸熱可塑性樹脂シート又は金属で形成されている請求項1から4いずれか一項に記載の軒樋。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、軒樋に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的に、軒樋は、天候等の影響を受けやすい、建築物の軒先に設置される。軒樋は、温度変化や風雨等にさらされているため、劣化や変形を生じやすい。軒樋には、蛇行や湾曲等の変形が生じやすい。このため、蛇行や湾曲等の変形を発生し難い、高強度の軒樋が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示された軒樋は、長さ方向に一軸延伸されている熱可塑性ポリエステル樹脂等の延伸熱可塑性樹脂シートで形成されている。延伸熱可塑性樹脂シートは、一般的に線膨張係数が低く、強度、耐熱性等が優れているので、軒樋に好適に用いることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-213301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、軒樋では、軒樋の各部分に応じて要求される強度、耐熱性等が異なる場合がある。この場合、特許文献1の軒樋では、対応が困難である。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、各部分の強度、耐熱性の調節が容易な軒樋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の軒樋は、底板、前記底板の幅方向の第1端から前記底板の厚さ方向の第1側に向かって延びる第1側板、及び前記底板の前記幅方向の第2端から前記厚さ方向の前記第1側に向かって延びる第2側板を有する樋部材と、前記底板、前記第1側板、及び前記第2側板の少なくとも1つに沿って、前記樋部材内に埋設された複数の補強シートと、を備え、前記複数の補強シートとして、第1補強シート及び第2補強シートを有し、前記第1補強シートは、少なくとも前記第1側板に沿って埋設され、前記第2補強シートは、少なくとも前記第2側板に沿って埋設され、前記第1補強シート及び前記第2補強シートは、前記樋部材内で、前記樋部材の一部を介して互いに対向し、前記底板の幅が120mm以上であることを特徴としている。
【0008】
この発明によれば、例えば、第2側板よりも第1側板に日光が当たりやすいときに、第1側板内に埋設される補強シートと、第2側板内に埋設される補強シートとを、別の補強シートにすることができる。そして、第1側板内に埋設される補強シートを第2側板内に埋設される補強シートよりも厚くすることで、日光により劣化しやすい第1側板の強度、耐熱性を、第2側板の強度、耐熱性よりも向上させることができる。
ここで言う第1側板の強度、耐熱性とは、第1側板内に埋設されている補強シートを含めた第1側板の強度、耐熱性のことを意味する。第2側板の強度、耐熱性等についても同様である。
従って、複数の補強シート間で、形状や物性を互いに異ならせたりすること等により、軒樋の各部分の強度、耐熱性の調節を容易に行うことができる。
【0009】
また、前記軒樋において、前記第1補強シートは、前記第1側板、及び前記底板における前記幅方向の前記第1端側の部分に沿ってそれぞれ埋設され、前記第2補強シートは、前記第2側板、及び前記底板における前記幅方向の前記第2端側の部分に沿ってそれぞれ埋設されていてもよい。
この発明によれば、第1側板及び底板における幅方向の第1端側の部分内に埋設される補強シートと、第2側板及び底板における幅方向の第2端側の部分内に埋設される補強シートとを、互いに厚さ等が異なる別の補強シートにすることができる。
【0010】
また、前記軒樋において、前記第1補強シート及び前記第2補強シートは、前記底板内で、前記底板の一部を介して互いに対向してもよい。
この発明によれば、底板における第1補強シートと第2補強シートとの間の部分には、補強シートが配置されていないため、底板における他の部分よりも強度が低い。従って、底板における第1補強シート及び第2補強シートが対向している間の部分に、軒樋から雨水を排水するための貫通孔等を、軒樋を製造した後の加工により、容易に形成することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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