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公開番号
2024153173
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-29
出願番号
2023066902
出願日
2023-04-17
発明の名称
被加工物の研削方法
出願人
株式会社ディスコ
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B24B
53/007 20060101AFI20241022BHJP(研削;研磨)
要約
【課題】被加工物の研削に伴う研削面の目詰まりを抑制することが可能な被加工物の研削方法を提供する。
【解決手段】被加工物を研削した後に、複数の研削砥石の少なくとも一つの研削面を研削液に接触させた状態でスピンドルを回転させることによって複数の研削砥石のそれぞれの研削面を洗浄する。この場合、被加工物の研削に伴って複数の研削砥石のそれぞれの研削面に付着した研削屑を洗い流すことができる。その結果、被加工物の研削に伴う研削面の目詰まりを抑制することが可能である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
保持面において円盤状の被加工物を保持した状態で該保持面の中心を通る直線を回転軸として回転可能なチャックテーブルと、環状に離散して配置されている複数の研削砥石を有し、かつ、所定の方向に沿って延在するスピンドルの先端部に装着されるとともに、該スピンドルを回転させた時の該複数の研削砥石のそれぞれの研削面の環状の軌跡の外径が該被加工物の半径よりも大きい研削ホイールと、を利用して、該被加工物を研削する被加工物の研削方法であって、
該被加工物の被研削面が露出されるように該チャックテーブルの該保持面において該被加工物を保持する保持ステップと、
該保持ステップの後に、該被加工物の該被研削面に研削液を供給しながら該スピンドルと該チャックテーブルとをそれぞれ回転させるとともに該所定の方向において該軌跡と該被加工物の該被研削面の中心とを重ねた状態で該複数の研削砥石のそれぞれの該研削面を該被加工物の該被研削面に接触させるように該研削ホイールと該チャックテーブルとを接近させることによって、該被加工物を研削して薄化する研削ステップと、
該研削ステップの後に、該被加工物の該被研削面に該研削液を供給しながら該複数の研削砥石のそれぞれの該研削面を該被加工物の該被研削面から離隔させるとともに該複数の研削砥石の少なくとも一つの該研削面を該研削液に接触させた状態で該スピンドルを回転させることによって該複数の研削砥石のそれぞれの該研削面を洗浄する洗浄ステップと、
を備える被加工物の研削方法。
続きを表示(約 940 文字)
【請求項2】
該洗浄ステップにおいては、該被加工物の該被研削面が洗浄されるように該チャックテーブルを回転させる請求項1に記載の被加工物の研削方法。
【請求項3】
保持面において円盤状の被加工物を保持した状態で該保持面の中心を通る直線を回転軸として回転可能なチャックテーブルと、環状に離散して配置されている複数の研削砥石を有し、かつ、所定の方向に沿って延在するスピンドルの先端部に装着されるとともに、該スピンドルを回転させた時の該複数の研削砥石のそれぞれの研削面の環状の軌跡の外径が該被加工物の半径よりも小さい研削ホイールと、を利用して、該被加工物を研削する被加工物の研削方法であって、
該被加工物の被研削面が露出されるように該チャックテーブルの該保持面において該被加工物を保持する保持ステップと、
該保持ステップの後に、該被加工物の該被研削面に研削液を供給しながら該スピンドルと該チャックテーブルとをそれぞれ回転させるとともに該所定の方向において該軌跡と該被加工物の該被研削面の中心とを重ねた状態で該複数の研削砥石のそれぞれの該研削面を該被加工物の該被研削面に接触させるように該研削ホイールと該チャックテーブルとを接近させることによって、該被加工物を研削して円形の底面を有する凹部を形成する研削ステップと、
該研削ステップの後に、該凹部の該底面に該研削液を供給しながら該複数の研削砥石のそれぞれの該研削面を該凹部の該底面から離隔させるとともに該複数の研削砥石の少なくとも一つの該研削面を該研削液に接触させた状態で該スピンドルを回転させることによって該複数の研削砥石のそれぞれの該研削面を洗浄する洗浄ステップと、
を備える被加工物の研削方法。
【請求項4】
該洗浄ステップにおいては、該凹部の該底面が洗浄されるように該チャックテーブルを回転させる請求項3に記載の被加工物の研削方法。
【請求項5】
該洗浄ステップにおいては、該所定の方向又は該所定の方向と直交する方向に沿って、該研削ホイールと該チャックテーブルとを相対的に揺動させる請求項1乃至4のいずれかに記載の被加工物の研削方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、保持面において円盤状の被加工物を保持した状態で保持面の中心を通る直線を回転軸として回転可能なチャックテーブルと、環状に離散して配置されている複数の研削砥石を有し、かつ、所定の方向に沿って延在するスピンドルの先端部に装着される研削ホイールと、を利用して、被加工物を研削する被加工物の研削方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
IC(Integrated Circuit)等のデバイスのチップは、携帯電話及びパーソナルコンピュータ等の各種電子機器において不可欠の構成要素である。このようなチップは、例えば、表面に複数のデバイスが形成されているウェーハ等の円盤状の被加工物を複数のデバイスの境界に沿って分割することで製造される。
【0003】
また、被加工物は、製造されるチップの小型化を目的として、その分割に先立って薄化されることがある。被加工物の薄化は、例えば、研削装置において被加工物を研削することによって実施される(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
この研削装置は、保持面において被加工物を保持した状態で保持面の中心を通る直線を回転軸として回転可能なチャックテーブルと、所定の方向に沿って延在するスピンドルと、を備える。また、このスピンドルの先端部には、環状に離散して配置されている複数の研削砥石を有し、かつ、それぞれの研削面において砥粒が露出されている研削ホイールを装着可能である。
【0005】
そして、この研削装置においては、例えば、スピンドルを回転させた時の複数の研削砥石のそれぞれの研削面の環状の軌跡の外径が被加工物の半径よりも大きい研削ホイールがスピンドルの先端部に装着された状態で、以下のように被加工物が薄化される。
【0006】
具体的には、まず、被加工物の裏面(被研削面)が露出されるようにチャックテーブルの保持面において被加工物を保持する。次いで、被加工物の被研削面に研削液を供給しながらスピンドルとチャックテーブルとをそれぞれ回転させるとともに当該所定の方向において当該軌跡と被加工物の被研削面の中心とを重ねる。
【0007】
次いで、このような状態を維持したまま、複数の研削砥石のそれぞれの研削面を被加工物の被研削面に接触させるように研削ホイールとチャックテーブルとを接近させる。これにより、被加工物が研削されて薄化される。
【0008】
ただし、被加工物が薄くなると被加工物の剛性が低くなり、その後の工程における被加工物の取り扱いが困難になるおそれがある。そこで、TAIKO研削とも呼ばれる方法によって被加工物の被研削面に円形の底面を有する凹部を形成する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
具体的には、この凹部は、スピンドルを回転させた時の複数の研削砥石のそれぞれの研削面の環状の軌跡の外径が被加工物の半径よりも小さい研削ホイールがスピンドルの先端部に装着された状態で、上述のように被加工物を研削することによって形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2014-124690号公報
特開2007-19461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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