TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024160871
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-15
出願番号2023076348
出願日2023-05-02
発明の名称両頭平面研削盤
出願人日清工業株式会社
代理人個人
主分類B24B 7/17 20060101AFI20241108BHJP(研削;研磨)
要約【課題】研削砥石の切れ味を保ち安定した加工を行いつつ生産効率を向上できる、両頭平面研削盤を提供する。
【解決手段】両頭平面研削盤10は、相互にオフセットして配置される砥石軸16a,16bと、それぞれ対応する砥石軸16a,16bに同軸状に取り付けられかつ相互に部分的に対向する研削砥石14a,14bと、研削砥石14a,14bを回転させる砥石回転ユニット28a,28bと、ワークWを保持する基準台84およびクランパ90と、ワークWが研削砥石14a,14b間を通るように基準台84およびクランパ90を回転させる回転軸駆動モータ82と、研削砥石14a,14bをワークWに対して送り込む砥石送込装置34a,34bと、研削砥石14b,14aをドレッシングするために研削砥石14b,14aの非重なり部20b,20aに対向するように配置されるドレス装置38a,38bとを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
相互にオフセットして配置される一対の砥石軸と、
それぞれ対応する前記砥石軸に同軸状に取り付けられかつ相互に部分的に対向する一対の研削砥石と、
前記一対の研削砥石を回転させる一対の砥石回転部と、
ワークを保持するワーク保持部と、
前記ワーク保持部に保持された前記ワークが前記一対の研削砥石間を通るように前記ワーク保持部を回転または揺動させるワーク動作部と、
前記一対の研削砥石によって前記ワークを挟んで前記ワークの両面を研削するために前記一対の研削砥石の少なくともいずれか一方を前記ワークに対して送り込む砥石送込部と、
前記一対の研削砥石をドレッシングするために前記一対の研削砥石のうち相互に重ならないそれぞれの非重なり部に対向するように配置される一対のドレス装置とを備える、両頭平面研削盤。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記砥石軸の軸方向から見て、前記ワーク保持部の回転または揺動中心が、前記一対の研削砥石の輪郭の外方に位置する、請求項1に記載の両頭平面研削盤。
【請求項3】
前記砥石軸の軸方向から見て、前記ワーク保持部の回転または揺動中心が、前記一対の研削砥石のそれぞれの中心を結んだ線分の垂直二等分線上に位置する、請求項2に記載の両頭平面研削盤。
【請求項4】
前記ワークは、ブレーキディスクロータを含む、請求項1から3のいずれかに記載の両頭平面研削盤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は両頭平面研削盤に関し、より特定的には、ブレーキディスクロータなどのワークの両面を研削する両頭平面研削盤に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
この種の従来技術として、特許文献1,2においてワークの両面を研削する研削装置が提案されている。
【0003】
特許文献1に開示された縦形両頭平面研削盤では、回転駆動されるように支持された垂直方向の主軸が2本配列され、各主軸端に夫々砥石が取り付けられ、主軸間隔が各砥石の半径の和よりも小さく、砥石が夫々の主軸上部の軸端に上下に間隔をおいて取り付けられている。そして、回転する2つの砥石の間にワークを送ることによって、ワークの両主面が研削される。
【0004】
特許文献2に開示された両面研削装置は、第1中心軸を回転軸として回転する第1砥石と、第2中心軸を回転軸として回転する第2砥石とを備える。第1砥石と第2砥石とは、それぞれの回転軸が間隔を空けて配置されるオフセット配置となっており、第1砥石の第1砥石面と第2砥石の第2砥石面とは、部分的に対向している。そして、第1砥石面と第2砥石面とで被研削物を挟み、第1砥石面および第2砥石面を回転させることによって被研削物の両面が研削される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭62-136356号公報
特開2019-181608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、特許文献1,2には、部分的に対向する一対の砥石によってワークの両主面が研削される研削装置が開示されているが、一対の砥石をドレッシングする手段について何ら開示されていない。
【0007】
また、特許文献2では、ワークを保持するキャリアギアは第1砥石と第2砥石との間に配置されるので、キャリアギアからワークを取り出すとき、ワークを取り出し可能となる位置まで上側の第2砥石を上方に移動させる必要があり、ワークの入れ替え作業に時間を要する。
【0008】
それゆえに、この発明の主たる目的は、研削砥石の切れ味を保ち安定した加工を行いつつ生産効率を向上できる、両頭平面研削盤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の目的を達成するために、相互にオフセットして配置される一対の砥石軸と、それぞれ対応する砥石軸に同軸状に取り付けられかつ相互に部分的に対向する一対の研削砥石と、一対の研削砥石を回転させる一対の砥石回転部と、ワークを保持するワーク保持部と、ワーク保持部に保持されたワークが一対の研削砥石間を通るようにワーク保持部を回転または揺動させるワーク動作部と、一対の研削砥石によってワークを挟んでワークの両面を研削するために一対の研削砥石の少なくともいずれか一方をワークに対して送り込む砥石送込部と、一対の研削砥石をドレッシングするために一対の研削砥石のうち相互に重ならないそれぞれの非重なり部に対向するように配置される一対のドレス装置とを備える、両頭平面研削盤が提供される。
【0010】
この発明では、一対の研削砥石間にワークの両面の少なくとも研削すべき箇所が位置する状態で、一対の研削砥石の少なくともいずれか一方がワークに対して送り込まれ、回転される一対の研削砥石によって、回転または揺動されるワークの両面が研削される。ここで、一対のドレス装置がそれぞれ、オフセットして配置される一対の研削砥石の研削面のうち相互に重ならない非重なり部に対向するように配置される。したがって、一対の研削砥石によってワークの両面を研削中か研削待機中かにかかわらず、ワーク研削作業とは独立して必要に応じてかつ任意のタイミングで、一対のドレス装置によって一対の研削砥石の研削面をドレッシングできる。これにより、ワークの研削作業を中断したり遮ったりすることなく一対の研削砥石の研削面を良好にドレッシングできる。その結果、研削砥石の切れ味を保ちワークの安定した加工を行いつつ生産効率を向上できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

日清工業株式会社
両頭平面研削盤
1日前
日清工業株式会社
平面研削盤および研削方法
10か月前
株式会社東京精密
CMP装置
1か月前
株式会社ノンアス
湿潤集塵装置
1か月前
三重電子株式会社
タイヤ研磨装置
1か月前
日清工業株式会社
両頭平面研削盤
1日前
株式会社東京精密
研削装置及び研削方法
1か月前
株式会社松風
歯科用研磨材
1か月前
株式会社ナノテム
砥石
9日前
株式会社ナノテム
砥石
29日前
株式会社東京精密
研磨装置の保持面加工方法
1か月前
富士紡ホールディングス株式会社
研磨パッド
1か月前
株式会社東京精密
リテーナリングの組立方法
1か月前
山九株式会社
水切り装置
1か月前
富士紡ホールディングス株式会社
研磨パッド
1か月前
日立Astemo株式会社
加工方法、加工装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
ラッピング加工装置
8日前
住友重機械工業株式会社
研削制御装置及び研削方法
8日前
ファクトリーファイブ株式会社
破損検出機構
9日前
富士紡ホールディングス株式会社
研磨パッド
1か月前
信越半導体株式会社
研磨布の洗浄方法
1か月前
株式会社ディスコ
研磨装置
8日前
株式会社太陽
両面研磨装置
22日前
富士紡ホールディングス株式会社
研磨パッドの製造方法
1か月前
富士紡ホールディングス株式会社
研磨パッドの製造方法
1か月前
富士紡ホールディングス株式会社
研磨パッドの製造方法
1か月前
株式会社ディスコ
研削装置
18日前
ノリタケ株式会社
平面研磨装置の定盤平坦度測定器
1か月前
ノリタケ株式会社
研磨パッド及びその製造方法
1か月前
ノリタケ株式会社
両面研磨装置の上定盤平坦度測定器
1か月前
株式会社ハクブン
美理容用鋏の刃研ぎ装置および刃研ぎ方法
1か月前
株式会社ディスコ
加工装置
1か月前
富士紡ホールディングス株式会社
保持パッド及びその製造方法
1か月前
富士紡ホールディングス株式会社
保持パッド及びその製造方法
1か月前
ニッタ・デュポン株式会社
研磨パッド
1か月前
株式会社荏原製作所
研磨方法および研磨装置
2日前
続きを見る