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公開番号2024152228
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066292
出願日2023-04-14
発明の名称ユニットクーラ
出願人株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人ぱてな
主分類F24F 13/20 20060101AFI20241018BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】冷風をハウジングの外部に供給可能であるとともに、より静粛性及び耐久性に優れたユニットクーラを提供する。
【解決手段】本発明のユニットクーラ1では、凝縮器302及び蒸発器305の少なくとも一方は、アンダーカバー101とトップカバー104との間に設けられ、隣接するファン308又は309の反対側であってベースプレート102よりも外側に突出する突出部302a又は305aを有する。突出部302a又は305aには、アンダーカバー101又はトップカバー104への衝突を緩和する衝突緩和部材108、117が設けられている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングに収容され、冷凍サイクルを構成し、空気を冷却して前記ハウジングの外部に供給する空調部と、を備え、
前記ハウジジングは、
前記空調部が搭載されるベースプレートと、
前記ベースプレートの下方に設けられるアンダーカバーと、
前記アンダーカバーと固定され、前記アンダーカバーとともに前記空調部を包囲するトップカバーと、を有し、
前記空調部は、電動圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器、前記凝縮器に隣接する第1ファン、及び、前記蒸発器に隣接する第2ファン、を有し、
前記ベースプレートと前記アンダーカバーとの間には、防振性を有する締結部材が設けられ、
前記凝縮器及び前記蒸発器の少なくとも一方は、前記アンダーカバーと前記トップカバーとの間に設けられ、隣接する前記ファンの反対側であって前記ベースプレートよりも外側に突出する突出部を有し、
前記突出部には、前記アンダーカバー又は前記トップカバーへの衝突を緩和する衝突緩和部材が設けられていることを特徴とするユニットクーラ。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記ハウジングは、前記トップカバーと前記ベースプレートとの間に設けられるトッププレートを有し、
前記第1ファンは金属製の第1ケースに収容され、
前記第2ファンは金属製の第2ケースに収容され、
前記第1ケース及び前記第2ケースは、前記ベースプレートと前記トッププレートとの間に配置されるとともに、前記ベースプレート及び前記トッププレートに固定されている請求項1記載のユニットクーラ。
【請求項3】
前記凝縮器は前記突出部を有し、
前記衝突緩和部材は、所定の断熱性を有する第1層と、前記第1層と前記凝縮器との間に設けられる第2層と、前記第1層と前記アンダーカバーとの間及び前記トップカバーとの間に設けられる第3層とのうち、少なくとも前記第1層を有している請求項1記載のユニットクーラ。
【請求項4】
前記蒸発器は前記突出部を有し、
前記衝突緩和部材は、所定の断熱性を有する第1層と、前記第1層と前記蒸発器との間に設けられる第2層と、前記第1層と前記アンダーカバーとの間及び前記トップカバーとの間に設けられる第3層とのうち、少なくとも前記第1層を有している請求項1記載のユニットクーラ。
【請求項5】
前記衝突緩和部材は耐熱性、難燃性及び自己消火性を有している請求項1記載のユニットクーラ。
【請求項6】
前記衝突緩和部材には、変形を許容する溝部が形成されている請求項1記載のユニットクーラ。
【請求項7】
前記衝突緩和部材は、前記蒸発器に嵌合され、前記空調部で生じる結露水を前記アンダーカバー上に案内する切欠きが形成されている請求項1記載のユニットクーラ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はユニットクーラに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に従来のユニットクーラが開示されている。このユニットクーラは、電源を有するフォークリフト等の産業車両に用いられる。
【0003】
このユニットクーラは、特許文献1によれば、ハウジングと、ハウジングに収容された空調部とを備えている。空調部は、電動圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器及び制御装置を有し、冷凍サイクルを構成している。蒸発器には吹出ダクトが設けられている。ハウジングは、電動圧縮機、凝縮器、減圧装置及び蒸発器を収納する第1カバーと、制御装置を収納する第2カバーと、取付板と、平板とを有している。取付板上には、電動圧縮機、凝縮器、減圧装置及び蒸発器を収納した第1カバーと、制御装置を収納した第2カバーとがボルトによって固定されている。平板は産業車両にボルトで固定される。取付板は、平板との間に防振ゴムが設けられ、取付板、防振ゴム及び平板の三者がボルトによって固定されている。
【0004】
このユニットクーラは、例えば、振動を低減する手段を乗用車程には有していない産業車両において、空調部の電動圧縮機が電源によって作動して空気を冷却し、その冷風を吹出ダクトからハウジングの外部に供給する。この間、防振ゴムは、産業車両における走行中や作業中の振動が第1カバー内の電動圧縮機等や第2カバー内の制御装置に伝達することを抑制し、これらの故障を低減する。また、防振ゴムは、電動圧縮機の振動を吸収し、静粛性にも貢献できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-83464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来のユニットクーラは、空調部が第1カバーや第2カバーを介して取付板上に固定されているだけであるため、空調部が振動し易い。このため、ユニットクーラには、耐振動性及び耐衝撃性の向上が望まれる。
【0007】
この点、ベースプレートとアンダーカバーとトップカバーとを有するハウジングを採用することが考えられる。ベースプレートは、空調部が搭載される。アンダーカバーは、ベースプレートの下方に設けられる。トップカバーは、アンダーカバーと固定され、アンダーカバーとともに空調部を包囲する。そして、ベースプレートとアンダーカバーとの間には、防振性を有する締結部材が設けられ得る。この場合、外部の振動がベースプレート上の空調部に伝達することを抑制して空調部の故障を低減するとともに、空調部の振動を吸収して静粛性にも貢献できる。
【0008】
しかしながら、上記のように改良したユニットクーラであっても、凝縮器に隣接する第1ファンと、蒸発器に隣接する第2ファンとを有する空調部を採用する場合、凝縮器がベースプレートよりも外側に突出したり、蒸発器がベースプレートよりも外側、かつ、凝縮器の突出方向とは反対方向に突出したりすることがある。例えば、熱交換容量の関係上、大型の凝縮器や蒸発器を採用する場合である。この場合、凝縮器や蒸発器がアンダーカバーとトップカバーとの間に設けられれば、これらが外部の振動によってアンダーカバー又はトップカバーに衝突し、異音が生じ得る。また、ベースプレート、空調部等が一体となった構造体の耐久性も懸念される。特に、締結部材が防振性を有するため、外部の振動が構造体の固有振動数と一致した場合には、構造体が共振し、より大きな懸念を生じる。
【0009】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、冷風をハウジングの外部に供給可能であるとともに、より静粛性及び耐久性に優れたユニットクーラを提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のユニットクーラは、ハウジングと、
前記ハウジングに収容され、冷凍サイクルを構成し、空気を冷却して前記ハウジングの外部に供給する空調部と、を備え、
前記ハウジジングは、
前記空調部が搭載されるベースプレートと、
前記ベースプレートの下方に設けられるアンダーカバーと、
前記アンダーカバーと固定され、前記アンダーカバーとともに前記空調部を包囲するトップカバーと、を有し、
前記空調部は、電動圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器、前記凝縮器に隣接する第1ファン、及び、前記蒸発器に隣接する第2ファン、を有し、
前記ベースプレートと前記アンダーカバーとの間には、防振性を有する締結部材が設けられ、
前記凝縮器及び前記蒸発器の少なくとも一方は、前記アンダーカバーと前記トップカバーとの間に設けられ、隣接する前記ファンの反対側であって前記ベースプレートよりも外側に突出する突出部を有し、
前記突出部には、前記アンダーカバー又は前記トップカバーへの衝突を緩和する衝突緩和部材が設けられていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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