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公開番号2024152192
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023066235
出願日2023-04-14
発明の名称車両用樹脂構造体
出願人株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B60R 7/06 20060101AFI20241018BHJP(車両一般)
要約【課題】樹脂で一体成形されて車両の内装または外装に用いられる車両用樹脂構造体において、遮蔽が所望される被遮蔽部を適切に遮蔽する遮蔽部が一体成形されているとともに、当該車両用樹脂構造体を一体成形する際の金型の数や工程を増加させる必要がない、車両用樹脂構造体を提供する。
【解決手段】車室内または車両外に露出する位置に配置されて一部の縁部にフランジ面11を有する正面パネル10と、フランジ面に対して略平行に延設されて遮蔽が所望される被遮蔽部24を有する被遮蔽パネル20と、被遮蔽部を覆うように被遮蔽パネルに対して略平行に延設された遮蔽パネル30と、正面パネル裏面12から所定距離をあけて対向するように配置されて被遮蔽パネルと遮蔽パネルを接続する接続パネル40とを有し、遮蔽パネルは正面パネル裏面に接続され、被遮蔽パネルは正面パネル裏面に接続されることなく接続パネルにて遮蔽パネルに接続されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂で一体成形されて車両の内装または外装に用いられる車両用樹脂構造体であって、
前記車両の室内あるいは前記車両の外側に露出する位置に配置されているとともに一部の縁部には前記露出の方向である露出方向に対して反対方向となる反露出方向に向かって延設されたフランジ面を有する正面パネルと、
前記正面パネルにおける前記反露出方向の側に配置され、前記フランジ面に対して略平行となるように前記反露出方向に向かって延設されているとともに、遮蔽が所望される被遮蔽部を有する被遮蔽パネルと、
前記正面パネルにおける前記反露出方向の側に配置され、少なくとも前記被遮蔽部を覆うように前記被遮蔽パネルに対して略平行となるように前記反露出方向に向かって延設された遮蔽パネルと、
前記正面パネルにおける前記反露出方向の側に配置されているとともに前記正面パネルの前記反露出方向の側の面である正面パネル裏面から所定距離をあけて対向するように配置され、前記被遮蔽パネルと前記遮蔽パネルとを接続する接続パネルと、
を有しており、
前記遮蔽パネルは、前記正面パネル裏面に接続されており、
前記被遮蔽パネルは、前記正面パネル裏面に接続されることなく前記接続パネルにて前記遮蔽パネルに接続されている、
車両用樹脂構造体。
続きを表示(約 240 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両用樹脂構造体であって、
前記遮蔽パネルは、前記正面パネル裏面との接続部から前記接続パネルとの接続部までの第1パネルと、前記接続パネルとの接続部から前記反露出方向の側の縁部までの第2パネルと、を有しており、
前記第2パネルは、前記正面パネルから遠ざかるにしたがって薄くなるように形成されており、
前記第1パネルは、前記正面パネルから遠ざかるにしたがって厚くなるように形成されている、
車両用樹脂構造体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂で一体成形されて車両の内装または外装に用いられる車両用樹脂構造体に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年の車両の内装や外装の一部には、樹脂で一体成形された種々の車両用樹脂構造体が用いられている。例えば近年の車両の中には、車両の衝突時に運転者の膝を保護する、いわゆるニーエアバッグがステアリングコラムの下方に設けられているものがあり、当該ニーエアバッグは、ステアリングコラムの下方に配置された車両用樹脂構造体に収容されている。
【0003】
ニーエアバッグを収容している車両用樹脂構造体は、ほぼ黒色一色で一体成形されている。そしてニーエアバッグは、一般的に、金属等の光沢ある銀色のフックが車両用樹脂構造体の取付孔(ステアリングコラムに対向する上面に設けられた取付孔)に係止されて車両用樹脂構造体に収容されている。車両の中には、ステアリングコラム(ステアリング)を、運転者が操作しやすいように、前後や上下に調整できる車両があり、運転者がステアリングを前方や上方へ移動させた場合、運転者から、車両用樹脂構造体の取付孔から突出しているフックの端部が見えてしまう場合がある。黒色一色の車両用樹脂構造体の一部に、光沢ある銀色のフックの端部が見えると非常に目立ち、見栄えがよくない。そこで、運転者から上記のフックの端部が見えないように遮蔽することが所望されている。
【0004】
例えば特許文献1には、ニーエアバッグを収容した合成樹脂製のエアバッグカバー(車両用樹脂構造体に相当)において、上記のフックの端部が運転者から見えないようにした膝保護用エアバッグ装置が開示されている。エアバッグカバーは、後述する[比較例1]に示すように、運転者の膝の前方において車室内に露出するように配置された意匠パネル部と、当該意匠パネル部の裏面から前方に延びるように設けられた連結壁部と、連結壁部の取付孔から突出した上記フックを遮蔽するように連結壁部の上方において連結壁部と平行に設けられた遮蔽部と、を有している。そして連結壁部の後端と遮蔽部の後端は、それぞれ意匠パネル部の裏面に接続されており、意匠パネル部と連結壁部と遮蔽部とが一体成形されている。
【0005】
また特許文献1には、エアバッグカバーの遮蔽部の別の例として、後述する[比較例2]に示すように、遮蔽部が、連結壁部と平行ではなく、連結壁部の取付孔よりも後方となる位置から斜め上方かつ前方に延びるように設けられたエアバッグカバーが記載されている。そして意匠パネル部と連結壁部と遮蔽部とが一体成形されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6806021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載された、連結壁部と遮蔽部とが平行なエアバッグカバー(後述する[比較例1]に示すエアバッグリテーナ)は、金型を用いて樹脂の一体成形品を製造する際、金型を抜く方向には抜き勾配を設ける必要があるので、後述するように、遮蔽部の前端の厚さが製造下限薄さよりも薄くなり、製造が困難である。これを回避するために遮蔽部の前端の厚さを製造下限薄さよりも厚くすると、抜き勾配の影響により、遮蔽部における意匠パネル部との接続部の厚さが非常に厚くなり、いわゆる「樹脂のヒケ」が発生して意匠パネル部における運転者の側(意匠面)に複数の「窪み」が発生して見栄えが悪くなる可能性がある。この双方を回避するには、遮蔽部の個所の金型を分離しなければならず、金型の数が増加するとともに、増加した金型を引く抜く工程も追加しなければならなくなるので好ましくない。
【0008】
また、特許文献1に記載された、連結部の途中から斜め上方に延びる遮蔽部を有するエアバッグカバー(後述する[比較例2]に示すエアバッグリテーナ)では、後述するように、当該遮蔽部を形成するために金型を分離しなければならず、分離した金型の引抜方向を遮蔽部に沿う方向にしなければならない。このため、金型の数が増加するとともに、増加した金型を引く抜く工程も追加しなければならなくなるので好ましくない。
【0009】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、樹脂で一体成形されて車両の内装または外装に用いられる車両用樹脂構造体において、遮蔽が所望される被遮蔽部を適切に遮蔽する遮蔽部が一体成形されているとともに、当該車両用樹脂構造体を一体成形する際の金型の数や工程を増加させる必要がない、車両用樹脂構造体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、第1の発明は、樹脂で一体成形されて車両の内装または外装に用いられる車両用樹脂構造体である。そして、前記車両の室内あるいは前記車両の外側に露出する位置に配置されているとともに一部の縁部には前記露出の方向である露出方向に対して反対方向となる反露出方向に向かって延設されたフランジ面を有する正面パネルと、前記正面パネルにおける前記反露出方向の側に配置され、前記フランジ面に対して略平行となるように前記反露出方向に向かって延設されているとともに、遮蔽が所望される被遮蔽部を有する被遮蔽パネルと、前記正面パネルにおける前記反露出方向の側に配置され、少なくとも前記被遮蔽部を覆うように前記被遮蔽パネルに対して略平行となるように前記反露出方向に向かって延設された遮蔽パネルと、前記正面パネルにおける前記反露出方向の側に配置されているとともに前記正面パネルの前記反露出方向の側の面である正面パネル裏面から所定距離をあけて対向するように配置され、前記被遮蔽パネルと前記遮蔽パネルとを接続する接続パネルと、を有している。さらに、前記遮蔽パネルは、前記正面パネル裏面に接続されており、前記被遮蔽パネルは、前記正面パネル裏面に接続されることなく前記接続パネルにて前記遮蔽パネルに接続されている、車両用樹脂構造体である。
(【0011】以降は省略されています)

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