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公開番号2024151709
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-25
出願番号2023065283
出願日2023-04-13
発明の名称ミラブル型シリコーンゴム組成物及びその硬化物
出願人信越化学工業株式会社
代理人弁理士法人牛木国際特許事務所
主分類C08L 83/04 20060101AFI20241018BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】一次加硫のみでの圧縮永久ひずみが小さいシリコーンゴム硬化物となるミラブル型シリコーンゴム組成物の提供。
【解決手段】
(A)1分子中に2個以上のケイ素原子に結合したアルケニル基を有する、重量平均重合度が1,000~100,000のオルガノポリシロキサン;100質量部、
(B)BET法による比表面積が50m2/g以上の表面処理された補強性シリカ;10~100質量部、
(C)沸点が170℃以上の鎖状の脂肪族アルコール;0.1~10質量部、
(D)ケイ素原子に結合した水素原子(ヒドロシリル基)を1分子中に2個以上含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン;(A)成分中のケイ素原子結合アルケニル基に対する(D)成分中のヒドロシリル基のモル比が0.5~10となる量、及び、
(E)ヒドロシリル化反応用触媒;触媒量、
を含有するものであるミラブル型シリコーンゴム組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)1分子中に2個以上のケイ素原子に結合したアルケニル基を有する、重量平均重合度が1,000~100,000のオルガノポリシロキサン;100質量部、
(B)BET法による比表面積が50m
2
/g以上の表面処理された補強性シリカ;10~100質量部、
(C)沸点が170℃以上の鎖状の脂肪族アルコール;0.1~10質量部、
(D)ケイ素原子に結合した水素原子(ヒドロシリル基)を1分子中に2個以上含有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン;(A)成分中のケイ素原子結合アルケニル基に対する(D)成分中のヒドロシリル基のモル比が0.5~10となる量、及び、
(E)ヒドロシリル化反応用触媒;触媒量、
を含有するものであるミラブル型シリコーンゴム組成物。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
(C)成分が、1-オクタノール、1-ノナノール、1-ドデカノール、2-エチル-1-ヘキサノール、2,6-ジメチル-4-ヘプタノール、3,5,5-トリメチル-1-ヘキサノール及びエチレングリコールの中から選択される1種類以上である請求項1に記載のミラブル型シリコーンゴム組成物。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のミラブル型シリコーンゴム組成物の硬化物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ミラブル型シリコーンゴム組成物及びその硬化物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
シリコーンゴムは、優れた耐候性、電気特性、低圧縮永久歪、耐熱性、耐寒性等の特性を有している。
【0003】
シリコーンゴム組成物は、常法により、成形、硬化することができ、成形方法として、射出成形、トランスファー成形、注入成形、圧縮成形等から目的にあった最適な方法を選択することが可能である。硬化方法としては、40~230℃で3秒間~160分間程度の加熱処理(一次加硫)条件を採用し得る。また更に、圧縮永久ひずみを低減させるために、40~230℃で10分間~24時間程度の二次加硫(ポストキュア)を行っている。
【0004】
近年、カーボンニュートラルの観点から、電力使用の削減が望まれている。しかし、二次加硫を行わないと、圧縮永久ひずみが十分に小さいものが得られないという問題がある。
【0005】
特許文献1には、含水酸化セリウム及び含水酸化ジルコニウムを含有することで、シリコーンゴムの耐熱性と圧縮永久ひずみが向上する旨の記載がある。しかし、一次加硫のみで良好な圧縮永久ひずみ特性を得られるという具体的な記載はなく、上記の問題は解決されていない。
【0006】
特許文献2には、イオウ含有化合物を使用すると、一次加硫のみでも優れた圧縮永久ひずみ特性を有するシリコーンゴム硬化物が得られるという記載がある。しかし、イオウ含有化合物を使用すると、付加硬化阻害が起こり、加硫特性が悪化する場合がある。
【0007】
特許文献3には、ベンゾトリアゾール誘導体で表面処理された補強性充填材を含有するシリコーンゴム硬化物は、圧縮永久ひずみが低くなるという記載がある。加硫特性の低下も抑制できるとの記載もあるが、いずれも実使用に耐え得るレベルには至っていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2014-031408号公報
特開2016-196591号公報
特開2017-165931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明は、一次加硫のみでの圧縮永久ひずみが小さいシリコーンゴム硬化物となるミラブル型シリコーンゴム組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上記課題について鋭意研究を重ねた結果、特定のアルコールを添加することで、一次加硫のみでも硬化物の圧縮永久ひずみを低減できるミラブル型シリコーンゴム組成物が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、下記のミラブル型シリコーンゴム組成物及びその硬化物を提供するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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