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公開番号2024150267
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-23
出願番号2023063602
出願日2023-04-10
発明の名称ガスセンサ
出願人公立大学法人公立諏訪東京理科大学
代理人個人
主分類G01N 27/12 20060101AFI20241016BHJP(測定;試験)
要約【課題】従来のガスセンサに比べてスペース効率が高く、且つ、断熱性も高いガスセンサを提供する。
【解決手段】
ガスセンサ1は、略平板状をなすベース基板200と、略平板状をなしており第1面100aに感ガス材料130が実装されると共に第2面100bにヒーター120が実装されたセンサ基板100と、を備える。ベース基板200及びセンサ基板100は、センサ基板100の第2面100bがベース基板200の表側の面200aに対向するようにして互いに配置されており、ベース基板200の表側には、センサ基板100を支持するセンサ基板支持部250が設けられており、センサ基板支持部250は、断熱性の部材でなり、且つ、センサ基板100とオーバーラップする領域RG1のうち一部の領域RG2においてセンサ基板100と接触している。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
ヒーターに電力を供給して熱を発生させ、該熱に基づいて感ガス材料を加熱することで当該感ガス材料の感度を高めて所定のガスをセンシングするガスセンサであって、
略平板状をなすベース基板と、
略平板状をなしており、第1面に前記感ガス材料が実装されると共に、前記第1面とは反対側の第2面に前記ヒーターが実装されたセンサ基板と、
を備え、
前記ベース基板及び前記センサ基板は、前記センサ基板の前記第2面が前記ベース基板の表側の面に対向するようにして互いに配置されており、
前記ベース基板の前記表側には、前記センサ基板を支持するセンサ基板支持部が設けられており、
前記センサ基板支持部は、断熱性の部材でなり、且つ、前記ベース基板を平面視したときに前記センサ基板とオーバーラップする領域のうち一部の領域において前記センサ基板と接触している、
ことを特徴とするガスセンサ。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
請求項1に記載のガスセンサにおいて、
前記センサ基板支持部の前記センサ基板との接触部は少なくとも3箇所以上に点在していることを特徴とするガスセンサ。
【請求項3】
請求項2に記載のガスセンサにおいて、
前記センサ基板支持部は、前記ベース基板の前記表側に突出した突起部で構成されていることを特徴とするガスセンサ。
【請求項4】
請求項3に記載のガスセンサにおいて、
前記突起部の内部が中空となっていることを特徴とするガスセンサ。
【請求項5】
請求項2に記載のガスセンサにおいて、
前記センサ基板支持部は、前記ベース基板を構成する部材とは別体の球体でなることを特徴とするガスセンサ。
【請求項6】
請求項5に記載のガスセンサにおいて、
前記球体は内部が中空となっていることを特徴とするガスセンサ。
【請求項7】
請求項1に記載のガスセンサにおいて、
前記センサ基板支持部は、前記ベース基板の前記表側に突出してなり、平面視したときに略線状をなす凸条部で構成されていることを特徴とするガスセンサ。
【請求項8】
請求項7に記載のガスセンサにおいて、
前記凸条部の内部が中空となっていることを特徴とするガスセンサ。
【請求項9】
請求項1~8に記載のガスセンサにおいて、
前記ベース基板はガラス基板でなることを特徴とするガスセンサ。
【請求項10】
請求項9に記載のガスセンサにおいて、
前記ベース基板は、当該ガラス基板に貫通穴が形成された「TGV基板(Through Glass Via基板)」であることを特徴とするガスセンサ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体の感ガス材料を用いたガスセンサに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
非特許文献1にもあるように、従来より薄膜型センサ素子を用いたガスセンサが知られている。図13は非特許文献1に記載されたガスセンサ900を説明するために示す図である。図13(a)はガスセンサ900の斜視図である。図13(b)は基板910の第1面910aの様子を示す斜視図であり、図13(c)は基板910の第2面910bの様子を示す斜視図である。
【0003】
図13に示すように、非特許文献1に記載されたガスセンサ(従来のガスセンサ900)は、第1面910aに感ガス材料930が実装され、反対側の面である第2面910bに抵抗器でなるヒーター920が実装された基板910を具備している。この基板910は複数のピン端子960
-1,2,3
の間にワイヤー952
-1,2,3,4
で吊られて空中に浮いた状態になっている(吊り構造990)。感ガス材料930及びヒーター920はそれぞれ基板910に設けられた配線パターンを通じてランド940
-1,2,3,4
に電気的に接続され、更に、ランド940
-1,2,3,4
からワイヤー952
-1,2,3,4
を介してピン端子960
-1,2,3
へと電気的に接続されている。
【0004】
これら基板910、ワイヤー952
-1,2,3
及びピン端子960
-1,2,3,4
の上端側はベース980及びキャップ970で囲まれたガスセンサの内部空間950に収容されている。キャップ970にはメッシュ973が張られた開口が設けられており、かかる開口より内部空間950へガスを導入するようになっている。
【0005】
非特許文献2にも記載されているように、金属酸化物半導体でなる感ガス材料は、ある程度の高温(例えば200~450℃程度)の下で作動させることにより、比較的高いガス検知感度(応答性)が得られることが知られている。このため、従来のガスセンサ900では、ヒーター920に電力を供給して熱を発生させ、セラミックでなる基板910を介して感ガス材料930に熱を供給し、感ガス材料930が高温になるようにしている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0006】
NISSHAエフアイエス株式会社ホームページ製品カタログ、”FISガスセンサーSP3S-AQ2-01”、[online]、[2023年1月6日検索]、インターネット(URL:https://www.fisinc.co.jp/common/pdf/SP3SAQ201J.pdf)
【0007】
清水康博、”センサ関連分野での応用(1)半導体ガスセンサ”、[online]、科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)オンラインプラットフォーム、[2023年3月17日検索]、インターネット(https://www.jstage.jst.go.jp/article/electrochemistry/76/10/76_10_783/_pdf)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
感ガス材料930のガス検知感度を維持するためには、感ガス材料930及び該感ガス材料930を実装している基板910の高温状態を維持することが重要である。もし仮にガスセンサ900の構造が断熱を考慮しない構造だったとすると、基板910がヒーター920から熱を貰っても、貰った熱の多くが他の部材に移ってしまい熱のロスが大きなものとなる。この場合、感ガス材料930の高温状態を維持するためには、ヒーター920に大電流を流し続けなければならず大きな電力が必要となる。
【0009】
こうしたことから、従来のガスセンサ900では上記吊り構造990を採用することで、感ガス材料930及び基板910が接触する対象物を、ガスセンサの内部空間950に充填されている気体のみとし(但しワイヤー952
-1,2,3,4
は除く)、ベース980,キャップ970等の部材には熱が移らないよう断熱性が確保されている。
【0010】
しかしながら、上記した吊り構造990は、基板910がガスセンサの内部空間950で縦置きされるものであるため、大きな容積が必要でスペース効率が悪く、市場からは、スペース効率が高く、且つ、感ガス材料が載った基板と他の部材との断熱性も確保できるガスセンサが期待されている。
(【0011】以降は省略されています)

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