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公開番号2024149218
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-18
出願番号2023062958
出願日2023-04-07
発明の名称紙製容器
出願人東罐興業株式会社
代理人個人,個人
主分類B65D 3/22 20060101AFI20241010BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】紙製容器の胴部と底部の接合部において、油分を含む内容物の滲みを抑制する技術を提供する。
【解決手段】紙製容器は底部10と胴部20とから構成される。胴部20は扇形状ブランクを丸めて両端部を接合することにより形成される。底部10は、積層構造からなる。積層構造は、原紙層31と、原紙層31に隣接して設けられるポリエチレン系樹脂貼合層32と、ポリエチレン系樹脂貼合層32に隣接して設けられる耐油紙層33と、耐油紙層33に隣接して設けられるポリエチレン系樹脂接着層34とを有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
底部と前記底部から立設される胴部とを含む紙製容器であって、
前記底部は、積層構造からなり、
前記積層構造は、
原紙層と、
前記原紙層に隣接して設けられる第１樹脂層と、
前記第１樹脂層に隣接して設けられる耐油紙層と、
前記耐油紙層に隣接して設けられる第２樹脂層
を有する
ことを特徴とする紙製容器。
続きを表示（約 310 文字）【請求項２】
前記耐油紙層は前記原紙層より薄い
ことを特徴とする紙製容器。
【請求項３】
前記耐油紙層の坪量は２０～６０ｇ／ｍ２である
ことを特徴とする請求項１記載の紙製容器。
【請求項４】
前記第１樹脂層と前記第２樹脂層のうち少なくともいずれかのMFRは3以上である
ことを特徴とする請求項１記載の紙製容器。
【請求項５】
前記原紙層は、一般紙である
ことを特徴とする請求項１記載の紙製容器。
【請求項６】
前記耐油紙層は、Ｃ６系短鎖フッ素系化合物からなる耐油剤を有する
ことを特徴とする請求項１記載の紙製容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、耐油性が要求される紙製容器に関する。
続きを表示（約 720 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、環境保全の観点から、プラスチック製容器を紙製容器とすることが検討されている。ただし、紙製容器はプラスチック製容器同等の性能を担保する必要がある。
【０００３】
油分を多量に含む食材（例えばソースで炒めたパスタ）を収納する紙製容器には耐油性が求められている（特許文献1および特許文献2）。
【０００４】
とくに、最近は、食材を電子レンジにおいて加熱することが多く、耐油性がより重要となっている。
【０００５】
耐油紙を用いることで、ある程度、油分を多量に含む食材に係る課題を解決できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開2006-056127号公報
特開2009-030192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
紙製容器の一例として、円形の底部と、底部より逆円錐台形状または円筒形状に立設される胴部とを備える。適宜、胴部上縁にフランジや蓋を備えていてもよい。
【０００８】
扇形ブランクを丸め、一方端を下側にし、他方端をその上側に配置し、両端を重ね合わせて接合（たとえば熱溶着）し、胴部を形成する。
【０００９】
底部周縁を絞り、底部を胴部下方から嵌め込むことにより、紙製容器を形成する。
【００１０】
容器成型時、ブランクを変形させる際にピンホールが発生するおそれがある。また、接合部熱溶着に伴いピンホールが発生するおそれがある。
（【００１１】以降は省略されています）

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