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公開番号2024146296
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023059103
出願日2023-03-31
発明の名称水洗式便器
出願人株式会社LIXIL
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類E03D 11/02 20060101AFI20241004BHJP(上水;下水)
要約【課題】排水ソケットの屈曲部において汚物を詰まりにくくできる水洗式便器を提供する。
【解決手段】水洗式便器は、便鉢部11、トラップ部13及び排水管部14を有する便器本体10と、前記排水管部14に接続される排水ソケット50と、を備え、前記排水ソケット50は、前記排水管部14に接続された状態において上下方向に延びる第1管部52と、第1管部52の下流側に設けられ、水平方向に延びる第2管部54と、を有し、前記排水ソケット50のうち前記第1管部52と前記第2管部54との間の屈曲点61における水平断面の流路面積は、前記トラップ部13への入り口から前記排水管部14の出口までの第1領域における最小の流路面積よりも大きい。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
便鉢部、トラップ部及び排水管部を有する便器本体と、
前記排水管部に接続される排水ソケットと、を備え、
前記排水ソケットは、前記排水管部に接続された状態において上下方向に延びる第1管部と、前記第1管部の下流側に設けられ、水平方向に延びる第2管部と、を有し、
前記排水ソケットのうち前記第1管部と前記第2管部との間の屈曲点における水平断面の流路面積は、前記トラップ部への入り口から前記排水管部の出口までの第1領域における最小の流路面積よりも大きい、水洗式便器。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記排水ソケットのうち前記屈曲点における断面であって、前記水平断面に対して45度をなす断面の流路面積は、前記第1領域における最小の流路面積よりも大きい、請求項1に記載の水洗式便器。
【請求項3】
前記屈曲点における水平断面の流路面積は、前記排水管部における最小の流路面積よりも大きい、請求項1から請求項2までの何れか一項に記載の水洗式便器。
【請求項4】
前記トラップ部は、前記トラップ部への入り口から斜め下方に延びた下降流路と、前記下降流路の下流側に連続し、斜め上方に延びた上昇流路と、を有し、
前記屈曲点における水平断面の流路面積は、前記トラップ部への入り口から前記上昇流路の下流端までの第2領域における最小の流路面積よりも大きい、請求項1から請求項2までの何れか一項に記載の水洗式便器。
【請求項5】
前記便鉢部の溜水部には、便器洗浄中に常に水が溜められ、
前記排水ソケットは前記排水管部に対して一方の側に偏芯しており、前記第1管部のうち前記一方の側と反対側の面の最も前記一方の側に位置する点は、前記排水管部の中心軸よりも前記反対側に位置している、請求項1から請求項2までの何れか一項に記載の水洗式便器。
【請求項6】
前記第1管部における流路面積は、前記屈曲点における水平断面の流路面積よりも大きい、請求項5に記載の水洗式便器。
【請求項7】
前記第2管部における流路面積は、前記第1領域における最小の流路面積よりも大きい、請求項1から請求項2までの何れか一項に記載の水洗式便器。
【請求項8】
前記排水ソケットの断面の短手方向寸法に対する長手方向寸法の比率を横比としたとき、前記屈曲点における水平断面の横比、前記第1管部と前記第2管部との間に設けられた屈曲管部における断面の横比、及び前記第2管部の断面の横比は、前記第1管部の断面の横比よりも大きい、請求項1から請求項2までの何れか一項に記載の水洗式便器。
【請求項9】
前記トラップ部は、前記トラップ部への入り口から斜め下方に延びた下降流路と、前記下降流路の下流側に連続し、斜め上方に延びた上昇流路と、を有し、前記上昇流路の角度は、前記下降流路の角度よりも大きい、請求項1から請求項2までの何れか一項に記載の水洗式便器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、水洗式便器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、便器本体と、便器本体の排水管部に接続される排水ソケットとを備えた水洗式便器が知られている。例えば下記特許文献1に記載された排水ソケットは、鉛直方向に延びる垂下管と、水平方向に延びるアジャスター管とを有している。垂下管とアジャスター管との間は屈曲している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-184745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のような水洗式便器は、排水ソケットの屈曲部において汚物を詰まりにくくしたいという要望があった。
【0005】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、排水ソケットの屈曲部において汚物を詰まりにくくできる水洗式便器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の水洗式便器は、便鉢部、トラップ部及び排水管部を有する便器本体と、前記排水管部に接続される排水ソケットと、を備え、前記排水ソケットは、前記排水管部に接続された状態において上下方向に延びる第1管部と、前記第1管部の下流側に設けられ、水平方向に延びる第2管部と、を有し、前記排水ソケットのうち前記第1管部と前記第2管部との間の屈曲点における水平断面の流路面積は、前記トラップ部への入り口から前記排水管部の出口までの第1領域における最小の流路面積よりも大きいものである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態1における便器本体を示す平面図
図1のA-A位置における便器本体を示す端面図であって、排水ソケットを接続した状態を示す図
図2のB-B位置における便器本体を示す端面図
図2のC-C位置における便器本体を示す端面図
図2のD-D位置における便器本体を示す端面図
排水ソケットを示す断面図
図6のE-E位置における排水ソケットを示す端面図
図6のF-F位置における排水ソケットを示す端面図
図6のG-G位置における排水ソケットを示す端面図
図6のH-H位置における排水ソケットを示す端面図
実施形態2における便器本体を示す平面図
図11のJ-J位置における便器本体を示す端面図であって、排水ソケットを接続した状態を示す図
図12のK-K位置における便器本体を示す端面図
図12のL-L位置における便器本体を示す端面図
図12のM-M位置における便器本体を示す端面図
実施形態3における便器本体を示す平面図
図16のN-N位置における便器本体を示す端面図であって、排水ソケットを接続した状態を示す図
図17のP-P位置における便器本体を示す端面図
図17のQ-Q位置における便器本体を示す端面図
図17のR-R位置における便器本体を示す端面図
図17のS-S位置における排水管部を示す端面図
排水ソケットを示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態1>
本実施形態における水洗式便器31は、サイホンジェット式便器である。水洗式便器31は、図1及び図2に示すように、便器本体10と、排水ソケット50とを備えている。以下、各構成部材において、水洗式便器31に通常の姿勢で座る人の向きを基準とし、図1の右側を前側、図1の左側を後側、図1の上側を左側、図1の下側を右側、図2の上側を上側、図2の下側を下側として説明する。各図において、X軸の正方向側は前側、X軸の負方向側は後側、Y軸の正方向側は上側、Y軸の負方向側は下側、Z軸の正方向側は右側、Z軸の負方向側は左側を示す。
【0009】
便器本体10は、図2に示すように、便鉢部11、トラップ部13、排水管部14及び外周壁部15を有している。図2には、便器本体10を左右方向中心で鉛直方向に切断した端面を示す。便鉢部11、トラップ部13、排水管部14及び外周壁部15は陶器製であり、一体に形成されている。便器本体10は、いわゆるフチレス便器である。便鉢部11には、洗浄水を吐出する吐水口が2箇所に形成されている。便器本体10のうち、図2においてトラップ部13の下面18の上端を通る水平面より下側の部分は、溜水部12である。
【0010】
便鉢部11の底部には、トラップ部13への入り口が設けられている。トラップ部13への入り口をトラップ入口16と称する。トラップ入口16は、図2においてトラップ部13の上面17の前端を含む水平面に形成される開口である。図3には、トラップ入口16を含む便器本体10の水平端面を示す。図3の端面においてトラップ入口16の面積は、6400mm

である。
(【0011】以降は省略されています)

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