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公開番号2024145974
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058614
出願日2023-03-31
発明の名称ラミネート型蓄電素子およびその製造方法
出願人FDK株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H01M 50/131 20210101AFI20241004BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】位置決め精度を低下させずに正極タブおよび負極タブの外部短絡を防ぐことのできるラミネート型蓄電素子を得ること。
【解決手段】ラミネート型蓄電素子1は、シート状の正極とシート状の負極とが間にセパレータを挟んで積層された電極体2と、正極側から電極体を覆うシート状の第1の外装体と負極側から電極体を覆うシート状の第2の外装体とを有して電極体2を内部に収容するとともに第1の辺3aを有する外装体3と、正極に接触するとともに一部が第1の辺3aから外装体3の外部に露出する正極タブ4と、負極に接触するとともに一部が第1の辺3aから外装体3の外部に露出する負極タブ5と、を備え、外装体3の表面には、第1の辺3aに沿って延びる凹部7が形成されており、凹部7の外周辺のうち第1の辺3a側となる第2の辺7aは、端部から一定の範囲が端部に向かうほど第1の辺3aから離れる離間範囲7bとなっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シート状の正極とシート状の負極とが間にセパレータを挟んで積層された電極体と、
前記正極側から前記電極体を覆うシート状の第1の外装体と前記負極側から前記電極体を覆うシート状の第2の外装体とを有して前記電極体を内部に収容するとともに第1の辺を有する外装体と、
前記正極に接触するとともに一部が前記第1の辺から前記外装体の外部に露出する正極タブと、
前記負極に接触するとともに一部が前記第1の辺から前記外装体の外部に露出する負極タブと、を備え、
前記外装体の表面には、前記第1の辺に沿って延びる凹部が形成されており、
前記凹部の外周辺のうち前記第1の辺側となる第2の辺は、端部から一定の範囲が端部に向かうほど前記第1の辺から離れる離間範囲となっているラミネート型蓄電素子。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記離間範囲において前記第2の辺はR形状である請求項1に記載のラミネート型蓄電素子。
【請求項3】
前記凹部は前記第1の辺から離れている請求項1に記載のラミネート型蓄電素子。
【請求項4】
前記第1の外装体と前記第2の外装体とは前記第1の辺がタブフィルムを介して溶着されている請求項1に記載のラミネート型蓄電素子。
【請求項5】
前記外装体と前記正極と前記負極と前記正極タブまたは前記負極タブとが重なる部分の厚さが0.6mm以下である請求項1に記載のラミネート型蓄電素子。
【請求項6】
前記正極と前記負極とを一つずつ備えたことを特徴とする請求項1に記載のラミネート型蓄電素子。
【請求項7】
シート状の正極に正極タブを接触させる工程と、
シート状の負極に負極タブを接触させる工程と、
前記正極と前記負極とをセパレータを介して対向配置して電極体を形成する工程と、
前記正極タブと前記負極タブの一部を外部に露出させつつ前記電極体を外装体に収容する工程と、
前記外装体の表面に金型を当接して封止する工程と、を備え、
前記外装体は第1の辺を有するとともに、前記正極タブと前記負極タブは前記第1の辺から露出されており、
前記金型は前記第1の辺に沿って延びる形状であり、
前記封止工程で前記外装体の表面に形成される凹部の外周辺のうち前記第1の辺側となる第2の辺は、端部から一定の範囲が端部に向かうほど前記第1の辺から離れる離間範囲となっているラミネート型蓄電素子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ラミネート型蓄電素子およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
近年、蓄電素子が搭載される装置の薄型化が進められており、装置に搭載される蓄電素子にも薄型化への要求が高まっている。薄型化が図られた蓄電素子には、例えば特許文献1に示すように、シート状の正極とシート状の負極とがセパレータを介して対向配置された電極体をラミネートフィルムからなる外装体で覆ったラミネート型蓄電素子がある。外装体は、2枚のラミネートフィルムの間に電極体を挟んで電極体を覆っている。外装体は、2枚のラミネートフィルム同士を溶着させることで内部に電極体を収容する。ラミネート型蓄電素子では、外装体の内部で正極に接触する正極タブと負極に接触する負極タブの一部が、2枚のラミネートフィルムの間を貫通して外装体の外部に露出されている。
【0003】
ラミネートフィルムの両面には絶縁性の樹脂層が形成されており、樹脂層が形成された部分ではラミネートフィルムと正極タブおよび負極タブとが接触しても短絡の問題は生じない。しかしながら、ラミネートフィルムの端面には樹脂層が形成されておらず、ラミネートフィルムの端面と正極タブおよび負極タブとが接触すると短絡の問題が生じてしまう。特許文献1に開示されたラミネート型蓄電素子では、正極タブと負極タブとが露出する外装体の1辺に沿って絶縁性の樹脂からなるシール材(タブフィルム)を2枚のラミネートフィルムの間からはみ出させることで、正極タブおよび負極タブがラミネートフィルムの端面に接触して短絡することが防止されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-010751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、タブフィルムがラミネートフィルムの間からはみ出ていると、タブフィルムのはみ出した量によってラミネート型蓄電素子の外形寸法が異なってしまう。例えば、タブフィルムを溶融してラミネートフィルムを溶着するが、溶融後のタブフィルムの流動を精密に制御することは難しく、タブフィルムのはみ出した量にはばらつきが生じやすい。したがって、ラミネート型蓄電素子の外形寸法にばらつきが生じやすい。
【0006】
ラミネート型蓄電素子は、その製造工程において高い精度での位置決めが必要となる場合がある。したがって、外形寸法にばらつきが生じると、ラミネート型蓄電素子の性能が低くなったり、歩留まりが低下したりするという問題があった。
【0007】
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、位置決め精度を低下させずに正極タブおよび負極タブの外部短絡を防ぐことのできるラミネート型蓄電素子を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様によるラミネート型蓄電素子は、シート状の正極とシート状の負極とが間にセパレータを挟んで積層された電極体と、正極側から電極体を覆うシート状の第1の外装体と負極側から電極体を覆うシート状の第2の外装体とを有して電極体を内部に収容するとともに第1の辺を有する外装体と、正極に接触するとともに一部が第1の辺から外装体の外部に露出する正極タブと、負極に接触するとともに一部が第1の辺から外装体の外部に露出する負極タブと、を備え、外装体の表面には、第1の辺に沿って延びる凹部が形成されており、凹部の外周辺のうち第1の辺側となる第2の辺は、端部から一定の範囲が端部に向かうほど第1の辺から離れる離間範囲となっている。
【発明の効果】
【0009】
本願の開示するラミネート型蓄電素子の一態様によれば、位置決め精度を低下させずに正極タブおよび負極タブの外部短絡を防ぐことのできるラミネート型蓄電素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施の形態1に係るラミネート型蓄電素子の平面図である。
図2は、実施の形態1に係るラミネート型蓄電素子の分解斜視図である。
図3は、図1に示すIII-III線に沿って切断した断面図である。
図4は、図1に示すIV-IV線に沿って切断した断面図である。
図5は、図1に示すV-V線に沿って切断した断面図である。
図6は、実施の形態1に係るラミネート型蓄電素子の製造工程を説明するためのフローチャートである。
図7は、実施の形態1における短絡防止の効果について説明するための断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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