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公開番号
2024145865
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023058410
出願日
2023-03-31
発明の名称
飲み口付き容器
出願人
株式会社吉野工業所
代理人
個人
,
個人
主分類
B65D
47/08 20060101AFI20241004BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】 押ボタン部の押し込み操作によりワンタッチで蓋体を開蓋できるとともに、キャップ体に飲み口を設ける位置の自由度が高い飲み口付き容器を提供すること。
【解決手段】 容器本体Aの開口部に装着されるキャップ体Bと、キャップ体Bに設けられる飲み口(ストロー部材C)と、キャップ体Bにヒンジ機構を介して開閉可能に装着される蓋体Dとを備える飲み口付き容器であって、キャップ体Bは、押し込み操作により蓋体Dを開蓋する押ボタン部E1と、押ボタン部E1を弾性変形により押し戻す弾性バネ部E2とを有し、蓋体Dは、押ボタン部E1が操作されるまで閉蓋を維持する係止片34を有し、弾性バネ部E2は、内方に飲み口を取り囲む空間αを有することを特徴とする。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
容器本体の開口部に装着されるキャップ体と、キャップ体に設けられる飲み口と、キャップ体にヒンジ機構を介して開閉可能に装着される蓋体とを備える飲み口付き容器であって、
キャップ体は、押し込み操作により蓋体を開蓋する押ボタン部と、押ボタン部を弾性変形により押し戻す弾性バネ部とを有し、
蓋体は、押ボタン部が操作されるまで閉蓋を維持する係止片を有し、
弾性バネ部は、内方に飲み口を取り囲む空間を有することを特徴とする飲み口付き容器。
続きを表示(約 440 文字)
【請求項2】
押ボタン部は、押し込み方向側に弾性バネ部が一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の飲み口付き容器。
【請求項3】
飲み口は、キャップ体の中心から押し戻し方向側に設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の飲み口付き容器。
【請求項4】
蓋体は、係止片に設けられ、押ボタン部と係合可能な係止受部を有し、
押ボタン部は、蓋体の係止受部と係合可能な係止突部を有し、
弾性バネ部は、押ボタン部から押し込み側に変形可能な薄肉でリング状に形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の飲み口付き容器。
【請求項5】
蓋体は、係止片に設けられ、押ボタン部と係合可能な係止受部を有し、
押ボタン部は、蓋体の係止受部と係合可能な係止突部を有し、
弾性バネ部は、押ボタン部から押し込み側に変形可能な薄肉でリング状に形成されることを特徴とする請求項3に記載の飲み口付き容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料を収容する容器に関し、とくに、直接口をつける飲み口を備える飲み口付き容器に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、容器本体内に飲料を収容し、キャップ体を装着したままで、乳幼児などが口をつけて飲料を飲むために、ストローや吸い口などの飲み口を備える飲み口付き容器が知られている。
この飲み口付き容器では、衛生的に繰り返し使用するために、容器本体から蓋体付きのキャップ体を取り外し、このキャップ体の各部材を分解して洗浄し、洗浄後に再び各部材を元の状態に組み立てる必要があった。
【0003】
この問題に対処するため、容器本体の口部に着脱自在に嵌装されるキャップ体と、このキャップ体に回動自在に枢支された蓋体とを備えるストロー(飲み口)付き容器において、キャップ体と蓋体とはヒンジ機構により着脱自在に設けられ、また、蓋体の外周位置には常時はバネ部材により外方に付勢される押ボタン部を設けるとともに、この押ボタン部には蓋体の閉蓋時においてキャップ体の上面に立設した係止部と係合する係合受部が設けられ、キャップ体と蓋体とが完全に洗浄できるようにされたストロー(飲み口)付き容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-205958号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載のストロー(飲み口)付き容器では、閉蓋された蓋体を開ける際に操作する押ボタン部材は、押ボタン部と隣接してバネ部材が配置されているため、ストローなどの飲み口を設ける位置が制限されるという問題があった。
また、押ボタン部とバネ部材とが別体で設けられているため、キャップ体および蓋体を洗浄する際に、押ボタン部とバネ部材とを別々に分解する必要があり、分解、洗浄および組み立てに手間を要するという問題があった。
さらに、分解した部材が小さいために、乳幼児が誤飲するリスクもあった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、押ボタン部の押し込み操作によりワンタッチで蓋体を開蓋できるとともに、キャップ体に飲み口を設ける位置の自由度が高い飲み口付き容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するため、飲み口付き容器として、容器本体の開口部に装着されるキャップ体と、キャップ体に設けられる飲み口と、キャップ体にヒンジ機構を介して開閉可能に装着される蓋体とを備える飲み口付き容器であって、キャップ体は、押し込み操作により蓋体を開蓋する押ボタン部と、押ボタン部を弾性変形により押し戻す弾性バネ部とを有し、蓋体は、押ボタン部が操作されるまで閉蓋を維持する係止片を有し、弾性バネ部は、内方に飲み口を取り囲む空間を有することを特徴とする構成を採用する。
【0008】
飲み口付き容器の実施形態として、押ボタン部は、押し込み方向側に弾性バネ部が一体に形成されることを特徴とする構成を採用し、また、飲み口は、キャップ体の中心から押し戻し方向側に設けられることを特徴とする構成を採用し、また、蓋体は、係止片に設けられ、押ボタン部と係合可能な係止受部を有し、押ボタン部は、蓋体の係止受部と係合可能な係止突部を有し、弾性バネ部は、押ボタン部から押し込み側に変形可能な薄肉でリング状に形成されることを特徴とする構成を採用する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の飲み口付き容器は、上記構成を採用することにより、押ボタン部を弾性変形により押し戻す弾性バネ部の内方に、飲み口を取り囲む空間が確保できる。
また、本発明の飲み口付き容器は、押ボタン部と弾性バネ部とを連続する1つの部材で形成することができるとともに、1つの大きな部材として作ることができるので、分解、洗浄および組み立てを簡単に行うことができるとともに、乳幼児が口に入れて誤飲してしまうリスクを軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の飲み口付き容器の実施例であるストロー付き容器の閉蓋時の状態を示す側面断面図である。
本発明の飲み口付き容器の実施例であるストロー付き容器を示す図で、(a)正面図、(b)は側面図である。
本発明の飲み口付き容器の実施例であるストロー付き容器のキャップ体および蓋体を組み立てた状態を示す図で、(a)は側面断面図、(b)は下面図である。
本発明の飲み口付き容器の実施例であるストロー付き容器の押ボタン部材を示す図で、(a)上面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。
本発明の飲み口付き容器の実施例であるストロー付き容器の開蓋操作時の状態を示す図で、(a)は側面断面図、(b)は下面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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