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公開番号
2024145645
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-15
出願番号
2023058086
出願日
2023-03-31
発明の名称
溶媒を使用しない機能性を有するシート状部材又は帯状連続部材並びにその製造方法
出願人
Mipox株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B24D
11/00 20060101AFI20241004BHJP(研削;研磨)
要約
【課題】環境上、健康上の問題となる有機溶剤、溶剤などの材料を使用することない機能性を有するシート状部材又は帯状連続体部材の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 機能性を有するシート状部材又は帯状連続体部材を製造する方法が、熱硬化性粉体又は熱可塑性粉体と研磨粒子と所定の割合で混合して混合物を生成する工程と、基材に前記混合物を所定の厚さに一様に付着する付着工程と、前記混合物が付着した基材を誘導加熱し、前記粉体を溶融させることで、前記研磨粒子を基材に固定する固定工程と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
機能性を有するシート状部材又は帯状連続部材を製造する方法であって、
熱硬化性粉体又は熱可塑性粉体と研磨粒子とを割合で混合して混合物を生成する工程と、
基材に前記混合物を所定の厚さに一様に付着する付着工程と、
前記混合物が付着した基材を誘導加熱し、前記粉体を溶融させることで、前記研磨粒子を前記基材に固定する固定工程と、
を有する製造方法。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
前記基材が、シート、フィルム又は帯状連続部材である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記付着工程が、静電気又は圧縮空気を使用して前記混合物を所定の厚さに一様に付着する付着工程である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記熱硬化性粉体がエポキシ系、エポキシポリエステル系、ポリエステル系、アクリル系、フッ素樹脂系の粉体である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記熱可塑性粉体が塩化ビニル、ポリエチレン、ナイロンの粉体である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項6】
前記粉体が粉体塗料である、請求項4又は5に記載の製造方法。
【請求項7】
前記熱可塑性粉体がエンジニアリングプラスチックである、請求項1に記載の製造方法。
【請求項8】
前記エンジニアリングプラスチックが、PPS、PEEK又はPIである、請求項7に記載の製造方法。
【請求項9】
前記基材が、プラスチックフィルム、紙、不織布、織布、および金属板から選択される、請求項1に記載の製造方法。
【請求項10】
前記金属板がステンレスである、請求項9に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、機能性をシートなどに関し、特に研磨作業、たとえば自動車の補修研磨作業、電子部品などの研磨作業、建築塗装研磨作業、インテリア工事の研磨作業、木工や家具作製工程などでの研磨作業において、使用される機能性シート、機能性フィルム、機能性を有する帯状連続体に関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
研磨作業において使用される研磨シートとして、紙やすりがあるが、これは、クラフト紙などの基材に接着剤(合成(結合)樹脂)と塗布し、その上に酸化アルミニウム、白色アルミナ、酸化ケイ素などの研磨粒子を、静電気を利用して振りまき、接着剤を乾燥、硬化させて製造される。
【0003】
また、PETフィルムや不織布、織布を基材とし、該基材の繊維表面に結合樹脂(バインダー樹脂)によって研磨粒子を付着させてなる研磨シートがある。
使用される接着剤、バインダー樹脂には、主に有機溶剤が使用されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
バインダー樹脂に使用される有機溶剤は、研磨シートの製造中に大気に放出されるために、環境上、健康上の問題となっている。そのため、有機溶剤フリーが望まれている。しかしながら、基材への濡れ性の良さや、乾燥時間が生産性に律速するため、VOC(揮発性有機化合物)の排出の少ない水系塗料ではなく、未だに有機溶剤を使用するのが一般的である。
【0005】
さらに、研磨粒子を基材に付着させる際に、バインダーが付着したまま脱落した研磨粒子や、乾燥硬化中にバインダーが付着したまま脱落した研磨粒子は、タンクや配管などに残留したスラリーは回収再利用ができない。人工ダイヤモンドなど高価な研磨粒子を使用するときは、製造コスト高を招く。
【0006】
また、基材への接着剤の塗布、研磨材が混合したバインダーの塗布は、平坦な基材の場合には困難性が少ないが、曲面をもつ基材や穴のある基材、立体的な物に対しては均一塗布が難しい。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、したがって、環境上、健康上の有害な有機溶剤などの材料を使用することない研磨シートおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
さらに、本発明の目的は、基材に付着しなかった研磨粒子を回収し再利用することができる研磨シートおよびその製造方法を提供することである。
【0009】
また、本発明の目的は、様々な形状をもつ基材に対して研磨粒子が付着した研磨シートおよびその製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成する本発明の機能性を有するシート状部材又は帯状連続部材を製造する方法は、熱硬化性粉体又は熱可塑性粉体と研磨粒子とを割合で混合して混合物を生成する工程と、基材に前記混合物を所定の厚さに一様に付着する付着工程と、前記混合物が付着した基材を誘導加熱し、前記粉体を溶融させることで、前記研磨粒子を前記基材に固定する固定工程と、を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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