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公開番号2024145003
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023057219
出願日2023-03-31
発明の名称管継手及び配管構造
出願人積水化学工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E03C 1/12 20060101AFI20241004BHJP(上水;下水)
要約【課題】オフセット部に通気管を設置することや、オフセット部の口径を拡径することなく排水性を好適に確保できる管継手を提供する。
【解決手段】管継手20は、管本体21と、管本体21の側面22bに設けられた横管接続部25と、管本体21の本体軸線O1方向の端部に設けられた縦管接続部26と、を備え、横管接続部25の横軸線O2、及び縦管接続部26の縦軸線O3は、本体軸線O1を含む基準面Sに対して、同じ側に配置されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
管本体と、
前記管本体の側面に設けられた横管接続部と、
前記管本体の本体軸線方向の端部に設けられた縦管接続部と、
を備え、
前記横管接続部の横軸線、及び前記縦管接続部の縦軸線は、前記本体軸線を含む基準面に対して、同じ側に配置されている、管継手。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記横軸線及び前記縦軸線は、同一平面上に配置されている、請求項1に記載の、管継手。
【請求項3】
前記横軸線を含み、前記本体軸線に平行な断面を、前記断面に直交する方向に見たときに、前記管本体における前記横管接続部に対向する内面と、前記本体軸線とのなす角度が、30°以下である、請求項1又は2に記載の管継手。
【請求項4】
前記横軸線を含み、前記本体軸線に交差する断面において、前記横管接続部における前記本体軸線から離間した側の第1内面は、前記管本体の内面における前記横管接続部に接続される部分の接線上か、前記接線よりも前記本体軸線寄りに配置されている、請求項1又は2に記載の管継手。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の管継手と、
前記横管接続部に接続される横管と、
前記縦管接続部に接続される縦管と、
を備える、配管構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、管継手及び配管構造に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、マンションやホテルの建物排水用として、単管式排水システムが一般的に採用され、単管式継手が用いられている。また、アパート等の低層物件には、伸頂通気方式の排水システムが採用され、一般のDV(Drain Vent:排水・通気)継手が用いられている。これらのシステムは、いずれも立て管から横主管において、通気管を設置しない配管形態が一般的である。
これらのシステムによれば、最上階の伸頂通気管から空気が取り込まれ、立て管から脚部継手、横主管まで空気が流通することにより、排水時の管内の圧力変動を抑制することができる。これにより、立て管からの排水性を確保できる。
【0003】
ここで、例えばマンションのエントランスやホテルのロビーの上方に排水立て管が位置する場合、脚部継手がエントランスやロビーの天井に設置される。このため、脚部継手に接続される横主管において、オフセットが生じる。横主管のオフセット部では排水の流れが阻害されるため、管内の通気障害が生じる可能性がある。このため、オフセット部にバイパス通気管(以下、通気管ということがある)を設置する対策や、オフセット部の口径を拡径する対策を採用して、排水性を確保する必要がある。
【0004】
しかし、マンションやホテル等の現場において、梁貫通部、床貫通部の制約により、オフセット部に通気管を設置できない場合や、オフセット部の口径を大きくできない場合がある。具体的には、例えば、オフセット部に通気管を設置するための床開口部(スリーブ)が設けられていないために、通気管を設置できない場合がある。また、オフセット部の開口寸法に制約があり、オフセット部の口径を拡径できない場合がある。
【0005】
この対策として、例えば、オフセット部において横管と縦管とを旋回継手によって接続し、旋回継手において横管から流入する排水に旋回流を発生させて縦管に導く排水システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この排水システムによれば、オフセット部において排水性を確保することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2015-221961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1の旋回継手では、排水性を十分に確保することが難しく、オフセット部を備えた排水システムにおいて排水性を好適に確保することができる技術の実用化が望まれる。
【0008】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、オフセット部に通気管を設置することや、オフセット部の口径を拡径することなく排水性を好適に確保できる管継手及び配管構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明の態様1に係る管継手は、管本体と、前記管本体の側面に設けられた横管接続部と、前記管本体の本体軸線方向の端部に設けられた縦管接続部と、を備え、前記横管接続部の横軸線、及び前記縦管接続部の縦軸線は、前記本体軸線を含む基準面に対して、同じ側に配置されている。
【0010】
この発明では、横軸線及び縦軸線を、基準面に対して同じ側に偏芯させて、横管接続部及び縦管接続部を配置した。よって、例えば、横管接続部から管本体に向けて流れる水を本体軸線に対してずらすことができる。これにより、横管接続部から管本体に流れた水を、管本体の内面に沿って旋回させながら縦管接続部に向けて流すことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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