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公開番号
2024125499
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-19
出願番号
2023033348
出願日
2023-03-06
発明の名称
便器装置
出願人
株式会社LIXIL
代理人
弁理士法人グランダム特許事務所
主分類
E03D
5/10 20060101AFI20240911BHJP(上水;下水)
要約
【課題】便蓋と連携した便器洗浄の制御を簡単にしつつ、便器洗浄を柔軟に実行することができる便器装置を提供する。
【解決手段】便器装置30は、回転自在に支持された便蓋32と、便器洗浄を実行する便器洗浄装置41と、便器洗浄装置41を制御する制御部51と、便器洗浄装置41が便器洗浄を実行する前に起立状態の便蓋32を倒伏状態に回転させる便蓋閉動作を実行する便蓋開閉装置49と、を備えている。制御部51は、便器洗浄の実行が指示され、便蓋開閉装置49が便蓋閉動作の実行を開始した後、便蓋32が倒伏状態でないと判定している間、便器洗浄装置41に便器洗浄を実行させない第1制御を有している。制御部51は、第1制御を実行後、便蓋32の倒伏状態への遷移が妨げられたと判定すると、所定時間が経過するまでの間に便器洗浄の実行が再び指示された場合、便蓋開閉装置49が便蓋閉動作を実行せずに便器洗浄装置41に便器洗浄を実行させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
起立状態と倒伏状態との間を回転自在に支持された便蓋と、
便器本体に洗浄水を供給する便器洗浄を実行する便器洗浄装置と、
前記便器洗浄装置を制御する制御部と、
前記便器洗浄装置が前記便器洗浄を実行する前に前記起立状態の前記便蓋を前記倒伏状態に回転させる便蓋閉動作を実行する便蓋開閉装置と、
を備え、
前記制御部は、前記便器洗浄の実行が指示され、前記便蓋開閉装置が前記便蓋閉動作の実行を開始した後、前記便蓋が前記倒伏状態でないと判定している間、前記便器洗浄装置に前記便器洗浄を実行させない第1制御を有し、
前記制御部は、前記第1制御を実行後、前記便蓋の前記倒伏状態への遷移が妨げられたと判定すると、所定条件が成立するか否かを判定し、前記所定条件が成立するまでの間に前記便器洗浄の実行が再び指示された場合、前記便蓋開閉装置が前記便蓋閉動作を実行せずに前記便器洗浄装置に前記便器洗浄を実行させる、便器装置。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記起立状態と前記倒伏状態との間を回転自在に支持された便座と、
前記起立状態の前記便座を前記倒伏状態へ回転させる便座閉動作を実行する便座開閉装置と、
を更に備え、
前記制御部は、前記便器洗浄の実行が指示され、前記便蓋開閉装置が前記便蓋閉動作の実行を開始した後、前記便蓋及び前記便座の少なくともいずれかが前記倒伏状態でないと判定している間、前記便器洗浄装置に前記便器洗浄を実行させない第2制御を有し、
前記制御部は、前記第2制御を実行後、前記便蓋及び前記便座の少なくともいずれかの前記倒伏状態への遷移が妨げられたと判定すると、前記所定条件が成立するか否かを判定し、前記所定条件が成立するまでの間に前記便器洗浄の実行が再び指示された場合、前記便蓋開閉装置が前記便蓋閉動作を実行せずに前記便器洗浄装置に前記便器洗浄を実行させる、請求項1に記載の便器装置。
【請求項3】
前記所定条件は、所定時間の経過である、請求項1又は請求項2に記載の便器装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は便器装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、便蓋開閉検知部によって便蓋が閉状態であると判断された場合に便器洗浄部によって洗浄が開始され、便座もしくは便蓋閉キャンセル指令があった場合、洗浄指示を無効もしくは洗浄開始させる制御が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6868839号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のものは、便座や便蓋の状態を検知して、その状態に応じた制御を設定する必要があり、特に使用者が便座や便蓋を動かすとき等のエラー状態の制御が複雑になりがちである。
【0005】
本開示は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、便蓋と連携した便器洗浄の制御を簡単にしつつ、便器洗浄を柔軟に実行することができる便器装置を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の便器装置は、起立状態と倒伏状態との間を回転自在に支持された便蓋と、便器本体に洗浄水を供給する便器洗浄を実行する便器洗浄装置と、前記便器洗浄装置を制御する制御部と、前記便器洗浄装置が前記便器洗浄を実行する前に前記起立状態の前記便蓋を前記倒伏状態に回転させる便蓋閉動作を実行する便蓋開閉装置と、を備え、前記制御部は、前記便器洗浄の実行が指示され、前記便蓋開閉装置が前記便蓋閉動作の実行を開始した後、前記便蓋が前記倒伏状態でないと判定している間、前記便器洗浄装置に前記便器洗浄を実行させない第1制御を有し、前記制御部は、前記第1制御を実行後、前記便蓋の前記倒伏状態への遷移が妨げられたと判定すると、所定条件が成立するか否かを判定し、前記所定条件が成立するまでの間に前記便器洗浄の実行が再び指示された場合、前記便蓋開閉装置が前記便蓋閉動作を実行せずに前記便器洗浄装置に前記便器洗浄を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態1に係る便器装置が設けられたトイレ装置が設置されたトイレルームを示す斜視図である。
実施形態1に係る便器装置の構成を示すブロック図である。
使用者の指示で便蓋連動洗浄を実行した場合におけるフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<実施形態1>
本開示の便器装置30を具体化した実施形態1について、図面を参照しつつ説明する。以下の説明において、上下方向は、図1に示すX軸の正方向を上方向とし、X軸の負方向を下方向とする。左右方向については、図1に示すZ軸の正方向を左方向とし、Z軸の負方向を右方向とする。前後方向は、図1に示すY軸の正方向を前方向とし、Y軸の負方向を後方向とする。具体的には、前後方向、左右方向、上下方向は、倒伏状態の便座31に着座した着座者から見て前後方向、左右方向、上下方向をそれぞれ示すものとする。
【0009】
トイレ装置10は、図1に示すように、便器本体20、便器装置30、及びリモートコントローラ60を備えている。トイレ装置10は、リモートコントローラ60が操作されることによって、便器装置30が有する各種機能が動作する。トイレ装置10は、便蓋32を倒伏状態へ回転させる便蓋閉動作を、便器洗浄を実行する前に行うことができる。
【0010】
[便器本体の構成]
便器本体20は、トイレルームRの床面上に設置される床置き式の水洗式便器である。便器本体20は、便鉢部21が形成されている。便鉢部21は、上端部が略楕円形状に開口した椀形状である。便鉢部21は、洗浄水が滞留する溜水部(図示略)が下部に形成されている。溜水部は、洗浄水が排出される排水路(図示略)が連通されている。
(【0011】以降は省略されています)
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