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公開番号2024114103
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-23
出願番号2023019541
出願日2023-02-10
発明の名称樹脂製グレーチング
出願人株式会社保全コーポレーション
代理人個人
主分類E03F 5/06 20060101AFI20240816BHJP(上水;下水)
要約【課題】 浮遊物を含む流体の流入を維持させ得るグレーチングを廃棄用プラスチック等の合成樹脂で構成したものを提供する。
【解決手段】 断面形状を概略U字状に形成される側溝その他の排水溝に対し、その開口部に設置されるものである。長手方向を排水溝の開口部の幅方向としつつ平面部を高さ方向に配置される複数の横片部と、長手方向を排水溝の長手方向としつつ平面部を高さ方向に配置される複数の縦片部とを相互に交差させて、立体的な格子状の本体部を形成する。複数の横片部は、上端縁が、部分的または全体的に上方へ隆起した形状である。複数の縦片部は、格子状の本体部の両側に配置されて排水溝の開口部の内側に挿入される挿入部材と、それ以外の格子構成部材とに区分される。横片部または格子構成部材のいずれか一方は、他方の上端縁よりも外方に突出する上端縁を有する構成とする。挿入部材は、排水溝の開口部の内側表面に当接する当接面を有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
断面形状を概略U字状に形成される側溝その他の排水溝に対し、その開口部に設置されるグレーチングにおいて、廃棄用プラスチックその他の合成樹脂によって一体成形されてなる樹脂製グレーチングであって、
長手方向を前記開口部の幅方向としつつ平面部を高さ方向に配置される複数の横片部と、長手方向を前記排水溝の長手方向としつつ平面部を高さ方向に配置される複数の縦片部とを相互に交差させて、立体的な格子状の本体部を形成してなり、
前記複数の横片部は、上端縁が、部分的または全体的に上方へ隆起した形状であり、
前記複数の縦片部は、前記格子状の本体部の両側に配置されて前記排水溝の開口部の内側に挿入される二つの挿入部材と、それ以外の複数の縦片部を構成する複数の格子構成部材とに区分されるものであり、
前記複数の横片部または前記複数の格子構成部材のいずれか一方は、その全部または一部において他方の上端縁よりも外方に突出する上端縁を有する構成としており、
前記二つの挿入部材は、前記排水溝の開口部の両側に位置する内側表面に個別に当接する当接面を有するものである
ことを特徴とする樹脂製グレーチング。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記挿入部材は、前記横片部の下端縁よりも外方に突出させ、前記排水溝の開口部の内側表面との間で圧着可能な圧着面を有するものである請求項1に記載の樹脂製グレーチング。
【請求項3】
前記横片部の上端縁は、全体的に弧状を形成した状態で隆起させ、または一部が山形に突出する状態で隆起させるものである請求項2に記載の樹脂製グレーチング。
【請求項4】
前記複数の格子構成部材のうち、前記横片部の上端縁が隆起する部分の頂点に配置される格子構成部材を除く他の格子構成部材が、前記複数の横片部の上端縁よりも外方に突出する上端縁を有するものである請求項3に記載の樹脂製グレーチング。
【請求項5】
前記複数の横片部の上端縁は、該横片部の中央の1箇所を頂点として隆起させるものであり、前記複数の格子構成部材のうち上端縁を突出させた格子構成部材は、前記横片部の頂点を境に両側に対称に配置されるものである請求項4に記載の樹脂製グレーチング。
【請求項6】
前記複数の横片部の末端は、前記排水溝の開口部両側縁部の上側表面に掛止される掛止片部が該横片部に連続して設けられている請求項1~5のいずれかに記載の樹脂製グレーチング。
【請求項7】
前記挿入部材の上端縁は、前記掛止片部の下面の位置よりも下位となるように形成されている請求項6に記載の樹脂製グレーチング。
【請求項8】
前記複数の横片部のうち任意の1または複数の横片部は、他の横片部よりも幅広に構成されており、前記幅広な横片部に設けられる前記掛止片部は、当該幅寸法が維持されつつ、前記排水溝の開口部両側縁部の上側表面に掛止されるものである請求項7に記載の樹脂製グレーチング。
【請求項9】
前記幅広な横片部に設けられる掛止片部は、1または複数の貫通孔を有するものである請求項8に記載の樹脂製グレーチング。
【請求項10】
前記複数の横片部の末端に設けられる掛止片部のうち、前記縦片部の両端との間で交差する横片部に設けられる掛止片部の一方には凸状部が設けられ、他方には凹状部が設けられている請求項7に記載の樹脂製グレーチング。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、側溝その他の排水溝に使用するグレーチングに関し、特に廃棄用プラスチックその他の合成樹脂製によって一体成形されてなる樹脂製グレーチングに関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
専ら屋外に設置される排水溝の開口部、特に側溝の開口部は、一般的に、コンクリート製の側溝蓋によって閉塞され、集水部(集水升等)に金属製のグレーチングが用いられてきた。これは、側溝が道路の両側に埋設されるものであることから、車両または歩行者等が側溝蓋に乗り上げる状態を考慮して、丈夫な構造とするためである。また、比較的幅広の排水溝にあっては、コンクリート製の蓋と金属製のグレーチングを交互に、または適宜間隔に金属製のグレーチングを設置されてきた。ところが、近時多発する豪雨における雨量の多さによって、側溝に流入しない雨水が氾濫するといった事態を生じさせている。側溝に雨水が予定どおりに流入しない原因としては、落ち葉やプラスチック容器(袋など)が雨水と同時にグレーチングに集中し、これらがグレーチングの溝を閉塞するためであると想定される。そこで、落葉集積具なるもの(特許文献1参照)またはアーチ型のグレーチング(特許文献2参照)が開発されている。
【0003】
特許文献1に開示される技術は、グレーチングに向かって流下するように設けられている流路(側溝蓋等)の途中に、複数の突起を有する落葉集積具を設けることにより、当該流路に沿って流される落葉を突起によって滞留させ、滞留する一部の落葉を核として他の落葉を堆積させるというものであった。しかしながら、上記の技術では、雨水が流路に沿って緩やかに流下する場合には、想定どおりに落葉を滞留させ、それを核として他の落葉を堆積できることがあるとしても、想定を超える雨水の流下や多量の落葉が流下する場合は、流下速度や水圧等によって落葉堆積具を通過し、または堆積した落葉とともにグレーチングに集中することがあり得た。
【0004】
他方、特許文献2に開示される技術は、グレーチングの縦桟(流路方向に平行部材)をアーチ状とするものであり、流路に沿って流下する雨水とともに流下する落葉をグレーチングにおいて集積させるものである。しかしながら、このような構成のグレーチングは、前述の落葉集積具と同様に、流路に沿って雨水が流下し、グレーチングに落葉が集中するような場合には、雨水に浮上する落葉をアーチの上部に集積させることができるとしても、想定を超える量の雨水または落葉が集中する場合は、グレーチング全体が落葉によって覆われることとなり、集中豪雨に際しては機能し得ない事態が懸念されていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-174902号公報
特開2016-125209号公報
特開2018-150779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前掲の特許文献1および2に開示される技術は、いずれも市街地の車道等に設置されるL型側溝を前提とするものであり、落葉や雨水の集中量が比較的少ない場所におけるものであった。しかしながら、山道や法面下部に設けられる側溝は、斜面による傾斜によって雨水が集中し、また、近隣に存在する多数の樹木から舞い落ちる葉の量も極めて多く、雨水とともに側溝に落葉が流入し、その結果として、側溝そのものが機能不全となり、また、グレーチング等の流入蓋の表面は落葉で閉塞される状態となっていた。同様に多量のゴミ等の浮遊物が集積する場合も同様であった。
【0007】
通常、雨水等の排水の効率を向上させるためには、側溝の全体的にグレーチングを使用することが好ましいが、全てを金属製のグレーチングにすることは全体として高価にならざるを得なかった。そこで、本願の出願人は、落葉等の流入を阻害しつつ雨水の流入を容易にする側溝蓋を開発した(特許文献3参照)。
【0008】
しかしながら、当該側溝蓋は、金属製であることを前提とするものであったことから、近時の金属材料の高騰により、製造原価が比較的高いものとなっていた。他方、廃棄されるプラスチックの一部が海洋汚染の要因となっており、持続可能な開発目標の観点から再利用すべきことが推進されているところであるが、有効な再利用方法が見出せず、再利用業者における分別作業を経由するため、廃棄コストの上昇を将来させていた。
【0009】
本発明は、上記諸点にかんがみてなされたものであって、その目的とするところは、大量の落葉等が雨水に混入する状況においても、雨水の側溝への流入を維持させ得るグレーチングを廃棄用プラスチック等の合成樹脂で構成したものを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明は、断面形状を概略U字状に形成される側溝その他の排水溝に対し、その開口部に設置されるグレーチングにおいて、廃棄用プラスチックその他の合成樹脂によって一体成形されてなる樹脂製グレーチングであって、長手方向を前記開口部の幅方向としつつ平面部を高さ方向に配置される複数の横片部と、長手方向を前記排水溝の長手方向としつつ平面部を高さ方向に配置される複数の縦片部とを相互に交差させて、立体的な格子状の本体部を形成してなり、前記複数の横片部は、上端縁が、部分的または全体的に上方へ隆起した形状であり、前記複数の縦片部は、前記格子状の本体部の両側に配置されて前記排水溝の開口部の内側に挿入される二つの挿入部材と、それ以外の複数の縦片部を構成する複数の格子構成部材とに区分されるものであり、前記複数の横片部または前記複数の格子構成部材のいずれか一方は、その全部または一部において他方の上端縁よりも外方に突出する上端縁を有する構成としており、前記二つの挿入部材は、前記排水溝の開口部の両側に位置する内側表面に個別に当接する当接面を有するものであることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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