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公開番号2024144787
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023056898
出願日2023-03-31
発明の名称溶接システム
出願人大和ハウス工業株式会社,株式会社フジタ,十一屋工業株式会社
代理人弁理士法人平木国際特許事務所
主分類B23K 9/12 20060101AFI20241004BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】切断装置のみを駆動させる動力源を要することなく、簡単な装置構成で、ワイヤの先端を切断することができる切断装置を備えた溶接システムを提供する。
【解決手段】
溶接システム10は、一対の鋼管柱1A、1Bの開先に、トーチ88の先端から、ワイヤWを供給しながらトーチ88を開先1aに沿って移動させ、一対の鋼管柱1A、1Bを溶接する溶接用ロボット80と、トーチ88の先端から送り出されたワイヤWの先端を切断するワイヤ切断装置50と、溶接時に溶接用ロボット80と一対の鋼管柱1A、1Bとの相対的な動作を行う台車90と、を備える。ワイヤ切断装置50は、ワイヤWを切断する一対の切断刃51A、51Bを有している。ワイヤ切断装置50は、台車90による相対的な動作により、一対の切断刃51A、51Bの開閉動作が実行される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
一対の鋼管柱の開先に、トーチの先端から、溶接用のワイヤを供給しながら前記トーチを前記開先に沿って移動させ、一対の鋼管柱を溶接する溶接用ロボットと、
前記トーチの先端から送り出された前記ワイヤの先端を切断するワイヤ切断装置と、
溶接時に前記溶接用ロボットと前記一対の鋼管柱との相対的な動作を行う作動装置と、
を備えた溶接システムであって、
前記ワイヤ切断装置は、前記ワイヤを切断する一対の切断刃を有しており、
前記作動装置による前記相対的な動作により、前記一対の切断刃の開閉動作が実行されることを特徴とする溶接システム。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記一対の鋼管柱は、上部鋼管柱と下部鋼管柱とであり、
前記作動装置は、前記一対の鋼管柱に対向しかつ水平方向に延在したレールに沿って自走する台車であり、
前記台車には、前記溶接用ロボットが搭載されており、
前記ワイヤ切断装置は、前記レールの端部に取り付けられており、
前記レールの端部まで移動した前記台車の押圧により、前記一対の切断刃が閉じるよう前記ワイヤ切断装置が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の溶接システム。
【請求項3】
前記一対の切断刃は、固定刃と、前記固定刃に対して、前記一対の切断刃が開閉する方向に可動する可動刃と、で構成され、
前記ワイヤ切断装置には、前記固定刃に対して、前記可動刃が開く方向に、前記可動刃を付勢する付勢部材が、設けられており、
前記ワイヤ切断装置は、前記レールの端部まで移動した前記台車の押圧により、前記一対の切断刃が閉じるように、前記固定刃に向かって前記可動刃を移動させることを特徴とする請求項2に記載の溶接システム。
【請求項4】
前記作動装置は、
前記一対の鋼管柱を拘束した状態で、前記一対の鋼管柱を軸周りに回転させるギア部と、
前記ギア部に噛合し、前記ギア部を回転させるピニオン部と、
前記ピニオン部とともに回転するカム部とを、備えており、
前記ワイヤ切断装置は、前記カム部の回転により、前記カム部の外周面に押圧された状態で、前記一対の切断刃が閉じ、前記カム部の外周面に非押圧の状態で、前記一対の切断刃が開くように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の溶接システム。
【請求項5】
前記一対の切断刃は、固定刃と、前記固定刃に対して、前記一対の切断刃が開閉する方向に可動する可動刃と、で構成され、
前記ワイヤ切断装置には、前記固定刃に対して、前記可動刃が開く方向に、前記可動刃を付勢する付勢部材が、設けられており、
前記ワイヤ切断装置は、前記カム部の外周面に前記ワイヤ切断装置が押圧された状態で、前記一対の切断刃が閉じるように、前記可動刃を前記固定刃に向かって移動させることを特徴とする請求項4に記載の溶接システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溶接用ロボットのトーチ先端から送り出されるワイヤの先端を切断するワイヤ切断装置を備えた溶接システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、アーク溶接ロボットと、アーク溶接ロボットの溶接ワイヤの先端を切断する切断装置を備えた溶接システムが提案されている(たとえば特許文献1参照)。切断装置は、一対の切断刃を備えており、一対の切断刃は、固定刃と、固定刃に接近し溶接ワイヤを切断する可動刃と、を備えている。可動刃は、モータに連結されており、モータの回転駆動により、固定刃に離接する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平07-044456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の溶接システムでは、切断装置は、モータの駆動により、一対の切断刃の開閉を行っており、切断装置には、一対の切断刃を開閉させるモータなどの動力源が必要となり、装置構成が煩雑なものとなる。
【0005】
本発明は、このような点を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、切断装置のみを駆動させる動力源を要することなく、簡単な装置構成で、ワイヤの先端を切断することができる切断装置を備えた溶接システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を鑑みて、本発明に係る溶接システムは、一対の鋼管柱の開先に、トーチの先端から、溶接用のワイヤを供給しながら前記トーチを前記開先に沿って移動させ、一対の鋼管柱を溶接する溶接用ロボットと、前記トーチの先端から送り出された前記ワイヤの先端を切断するワイヤ切断装置と、溶接時に前記溶接用ロボットと前記一対の鋼管柱との相対的な動作を行う作動装置と、を備えた溶接システムであって、前記ワイヤ切断装置は、前記ワイヤを切断する一対の切断刃を有しており、前記作動装置による前記相対的な動作により、前記一対の切断刃の開閉動作が実行されることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、溶接時に、たとえば多関節ロボットなどの溶接用ロボットと一対の鋼管柱とを相対的に移動させる作動装置を備えており、この作動装置による相対的な動作により、一対の切断刃の開閉動作が実行される。したがって、切断装置のみを駆動させる動力源を要することなく、簡単な装置構成で、トーチ先端から送り出されるワイヤの先端を切断することができる。
【0008】
より好ましい態様としては、前記一対の鋼管柱は、上部鋼管柱と下部鋼管柱とであり、前記作動装置は、前記一対の鋼管柱に対向しかつ水平方向に延在したレールに沿って自走する台車であり、前記台車には、前記溶接用ロボットが搭載されており、前記ワイヤ切断装置は、前記レールの端部に取り付けられており、前記レールの端部まで移動した前記台車の押圧により、前記一対の切断刃が閉じるよう前記ワイヤ切断装置が配置されている。
【0009】
この態様によれば、一対の鋼管柱に対向するように、レールが配置されており、このレールは水平方向に沿って延在している。溶接用ロボットは、レールを自走する台車に搭載されている。この台車を作動装置として、台車を走行(自走)させて、溶接用ロボットは、一対の鋼管柱に対して相対的に移動し(動作し)ながら、上部鋼管柱と下部鋼管柱との溶接を行うことができる。
【0010】
ここで、ワイヤ切断装置は、レールの端部に取り付けられている。ワイヤの先端を切断する際に、まず、ワイヤ切断装置に取り付けられたレールの端部まで台車を移動させた後、溶接用ロボットを作動させ、開いた状態の一対の切断刃の間に、ワイヤの先端を配置する。この状態で、台車をワイヤ切断装置に押圧することにより、一対の切断刃が閉じ、ワイヤの先端が、一対の切断刃に挟圧されて、ワイヤの先端を切断することができる。このように、ワイヤ切断装置のみを駆動させる動力源を要することなく、台車により、トーチ先端から送り出されるワイヤの先端を切断することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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