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公開番号2024143520
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056245
出願日2023-03-30
発明の名称インダクタ、及びDC-DCコンバータ
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 37/00 20060101AFI20241003BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】インダクタンスのバラツキを抑制しつつ、コイル導体と磁性ブロックとの間の絶縁性を確保するインダクタ、及びDC-DCコンバータを提供する。
【解決手段】インダクタ1では、第1の導体部4Aの第1の対向面4Aaと第1の磁性ブロック2Aとの間、及び第2の導体部4Bの第2の対向面4Abと第2の磁性ブロック2Bとの間には、第1の絶縁体10Aが配置される。インダクタ1は、第1の磁性ブロック2Aと第2の磁性ブロック2Bとの間であって、コイル導体3及び絶縁体10Aが配置されない領域に配置される磁性材料20を有する。磁性ブロック2A,2B間が磁性材料で埋められることにより、インダクタ1の磁路におけるエアギャップの発生が抑制される。エアギャップの発生が抑制することで、当該エアギャップの大きさのバラツキに起因するインダクタンスのバラツキを低減することができる。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
第1の方向に互いに離間して対向する状態で配置される、直方体状の第1の磁性ブロック、及び第2の磁性ブロックと、
前記第1の方向と直交する第2の方向に延びる第1の導体部を有するコイル導体と、を備え、
前記第1の導体部は、前記第1の方向において、前記第1の磁性ブロックと前記第2の磁性ブロックとの間に配置され、
前記第1の導体部は、前記第1の磁性ブロックとの第1の対向面、及び前記第2の磁性ブロックとの第2の対向面を有し、
前記第1の対向面と前記第1の磁性ブロックとの間、及び前記第2の対向面と前記第2の磁性ブロックとの間には、第1の絶縁体が配置され、
前記第1の磁性ブロックと前記第2の磁性ブロックとの間であって、前記コイル導体及び前記絶縁体が配置されない領域に配置される磁性材料を有する、インダクタ。
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記磁性材料は、前記第1の磁性ブロック、及び前記第2の磁性ブロックに接するように配置される、請求項1に記載されたインダクタ。
【請求項3】
前記絶縁体は、少なくとも絶縁層と、接着層と、を含む、請求項1に記載されたインダクタ。
【請求項4】
前記第1の導体部の前記第1の対向面、及び前記第2の対向面の少なくとも一部は、それぞれ前記第1の磁性ブロックの前記第1の導体部に対する第3の対向面、及び前記第2の磁性ブロックの前記第1の導体部に対する第4の対向面と平行である、請求項1に記載されたインダクタ。
【請求項5】
前記第1の方向において、前記第1の導体部から前記絶縁層、及び前記接着層の順に配置される、請求項3に記載されたインダクタ。
【請求項6】
前記絶縁層は、前記第1の方向及び前記第2の方向と直交する第3の方向における前記第1の導体部の表面を覆う部分をさらに備える、請求項3に記載されたインダクタ。
【請求項7】
前記磁性材料の透磁率は5以上である、請求項1に記載されたインダクタ。
【請求項8】
前記第1の磁性ブロック及び前記第2の磁性ブロックは、それぞれ磁性薄帯が複数積層されて構成され、
前記第1の磁性ブロック、及び前記第2の磁性ブロックの前記第1の導体部に対する第3の対向面、及び第4の対向面は、凹凸部を有する、請求項1に記載されたインダクタ。
【請求項9】
前記コイル導体は、
前記第2の方向に延びるとともに前記第1の磁性ブロックと前記第2の磁性ブロックとの間に配置される第2の導体部と、
前記第1の導体部と前記第2の導体部とを連結する連結部と、を更に備え、
前記第2の導体部は、前記第1の磁性ブロックとの第5の対向面、及び前記第2の磁性ブロックとの第6の対向面を有し、
前記第5の対向面と前記第1の磁性ブロックとの間、及び前記第6の対向面と前記第2の磁性ブロックとの間には、第2の絶縁体が配置される、請求項1に記載されたインダクタ。
【請求項10】
請求項1~9の何れか一項に記載のインダクタを備える、DC-DCコンバータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、インダクタ、及びDC-DCコンバータに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、EIコアと称される一対の磁性ブロックと、一対の磁性ブロックの間に配置されるコイル導体と、を備えるインダクタが知られている(例えば、特許文献1)。一対の磁性ブロック同士は接着剤等によって接合されている。コイル導体において、各磁性ブロックに対する対向面には、絶縁膜が配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-068129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、上述のインダクタにおいては、磁性ブロックのうちEコアの中脚部の寸法を短くすることによって磁性ブロック間にエアギャップを形成し、透磁率を下げることで飽和特性を改善することが知られている。しかしながら、当該構造においては、Eコアの中脚部と外脚部との寸法加工精度によってエアギャップの厚みにバラツキが生じてしまう。また、一対の磁性ブロックを接合するときに接着剤が必要となることで、エアギャップの厚みにバラツキが生じてしまう。エアギャップのバラツキが大きいことにより、インダクタンスのバラツキが大きくなってしまう。
【0005】
そこで、本開示は、インダクタンスのバラツキを抑制しつつ、コイル導体と磁性ブロックとの間の絶縁性を確保するインダクタ、及びDC-DCコンバータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面に係るインダクタは、第1の方向に互いに離間して対向する状態で配置される、直方体状の第1の磁性ブロック、及び第2の磁性ブロックと、第1の方向と直交する第2の方向に延びる第1の導体部を有するコイル導体と、を備え、第1の導体部は、第1の方向において、第1の磁性ブロックと第2の磁性ブロックとの間に配置され、第1の導体部は、第1の磁性ブロックとの第1の対向面、及び第2の磁性ブロックとの第2の対向面を有し、第1の対向面と第1の磁性ブロックとの間、及び第2の対向面と第2の磁性ブロックとの間には、第1の絶縁体が配置され、第1の磁性ブロックと第2の磁性ブロックとの間であって、コイル導体及び絶縁体が配置されない領域に配置される磁性材料を有する。
【0007】
本開示の一側面に係るDC-DCコンバータは、上述のインダクタを備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一側面によれば、インダクタンスのバラツキを抑制しつつ、コイル導体と磁性ブロックとの間の絶縁性を確保するインダクタ、及びDC-DCコンバータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態における電子部品の斜視図である。
インダクタの展開図である。
図1のIII-III線に沿った断面図である。
第1の導体部及び絶縁体の拡大断面図である。
変形例に係るインダクタの磁性ブロックである。
変形例に係るインダクタである。
変形例に係るインダクタである。
図1に示したインダクタが用いられるDC-DCコンバータの回路を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示のいくつかの実施形態について詳細に説明する。ただし、本開示は以下の実施形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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