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公開番号
2024129393
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-27
出願番号
2023038569
出願日
2023-03-13
発明の名称
磁気センサ
出願人
TDK株式会社
代理人
インフォート弁理士法人
,
弁理士法人イトーシン国際特許事務所
主分類
G01R
33/09 20060101AFI20240919BHJP(測定;試験)
要約
【課題】配線の抵抗値を小さくすることができる磁気センサを実現する。
【解決手段】磁気センサ1は、互いに反対側に位置する第1の端面30aおよび第2の端面30bを有する軟磁性体30と、第1の端面30aの近傍に配置された第1のMR素子20Aと、第2の端面30bの近傍に配置された第2のMR素子20Bと、第1のMR素子20Aと第2のMR素子20Bとを電気的に接続すると共に、第1のMR素子20Aと第2のMR素子20Bとが並ぶ第1の方向に直交する第2の方向から見たときに軟磁性体30と重なる部分を含む第1のリード41と、を備えている。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
互いに反対側に位置する第1の端面および第2の端面を有する軟磁性体と、
前記第1の端面の近傍に配置された第1の磁気抵抗効果素子と、
前記第2の端面の近傍に配置された第2の磁気抵抗効果素子と、
前記第1の磁気抵抗効果素子と前記第2の磁気抵抗効果素子とを電気的に接続すると共に、前記第1の磁気抵抗効果素子と前記第2の磁気抵抗効果素子とが並ぶ第1の方向に直交する第2の方向から見たときに前記軟磁性体と重なる部分を含む第1のリードと、
を備えたことを特徴とする磁気センサ。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記第1の磁気抵抗効果素子と前記第2の磁気抵抗効果素子の各々は、所定の方向の磁化を有する磁化固定層と、印加される磁界に応じて方向が変化可能な磁化を有する自由層とを含み、
前記第1の磁気抵抗効果素子の前記磁化固定層の前記磁化は、第1の磁化方向の成分を含み、
前記第2の磁気抵抗効果素子の前記磁化固定層の前記磁化は、前記第1の磁化方向とは反対の第2の磁化方向の成分を含むことを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
【請求項3】
前記第1の磁気抵抗効果素子と前記第2の磁気抵抗効果素子の各々は、前記第1の方向および前記第2の方向の各々と交差する第3の方向に長い形状を有していることを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
【請求項4】
前記第1の磁気抵抗効果素子と前記第2の磁気抵抗効果素子の各々は、所定の方向の磁化を有する磁化固定層と、印加される磁界に応じて方向が変化可能な磁化を有する自由層とを含むと共に、バイアス磁界が前記第1の方向および前記第2の方向の各々と交差する方向に前記自由層に印加されるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
【請求項5】
前記第1の磁気抵抗効果素子、前記第2の磁気抵抗効果素子および前記第1のリードの各々は、前記第1の方向および前記第2の方向の各々と交差する第3の方向における寸法である幅を有し、
前記第1のリードは、前記第1のリードの前記幅が、前記第1の磁気抵抗効果素子および前記第2の磁気抵抗効果素子の各々の前記幅以上になる部分を含むことを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
【請求項6】
前記軟磁性体は、前記第2の方向に平行な方向の成分を含む入力磁界を受けて、前記第1の方向に平行な方向の成分を含む出力磁界を発生するように構成されたヨークであることを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
【請求項7】
前記第1のリードは、前記軟磁性体と前記第1および第2の磁気抵抗効果素子との間の位置、または、前記第1のリードと前記軟磁性体との間に前記第1および第2の磁気抵抗効果素子を挟む位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
【請求項8】
更に、それぞれ前記軟磁性体を含む複数の軟磁性構造体と、
それぞれ前記第1の磁気抵抗効果素子、前記第2の磁気抵抗効果素子および前記第1のリードを含む複数の素子対と、
複数の素子対を電気的に接続する複数の第2のリードと、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の磁気センサ。
【請求項9】
前記複数の素子対は、隣接する第1の素子対および第2の素子対を含み、
前記複数の第2のリードは、前記第1の素子対の前記第1の磁気抵抗効果素子と前記第2の磁気抵抗効果素子の一方を、いかなる磁気抵抗効果素子も介在させずに、前記第2の素子対に電気的に接続する特定の第2のリードを含み、
前記第1の素子対の前記第1の磁気抵抗効果素子と前記第2の磁気抵抗効果素子の他方は、前記第1の素子対の前記第1の磁気抵抗効果素子と前記第2の磁気抵抗効果素子の前記一方を介して、前記第2の素子対に電気的に接続されていることを特徴とする請求項8記載の磁気センサ。
【請求項10】
前記第1の素子対および前記第2の素子対は、前記第1の方向に並んでいることを特徴とする請求項9記載の磁気センサ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、軟磁性体と磁気抵抗効果素子とを含む磁気センサに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、種々の用途で、磁気センサが利用されている。磁気センサとしては、基板上に設けられたスピンバルブ型の磁気抵抗効果素子を用いたものが知られている。スピンバルブ型の磁気抵抗効果素子は、方向が固定された磁化を有する磁化固定層と、印加磁界の方向に応じて方向が変化可能な磁化を有する自由層と、磁化固定層と自由層の間に配置されたギャップ層とを有している。基板上に設けられたスピンバルブ型の磁気抵抗効果素子は、基板の面に平行な方向の磁界に対して感度を有するように構成される場合が多い。
【0003】
一方、磁気センサを含むシステムでは、基板上に設けられた磁気抵抗効果素子によって、基板の面に垂直な方向の磁界を検出したい場合がある。これを実現する磁気センサとしては、軟磁性体よりなる1つ以上の磁界変換素子を備えた磁気センサが知られている。磁界変換素子は、基板の面に垂直な方向の磁界を、基板の面に平行な方向の磁界に変換して、磁気抵抗効果素子に与える。このような磁気センサは、例えば特許文献1に記載されている。
【0004】
特許文献1には、磁界変換部と複数の磁気抵抗効果素子と配線部とを備えた磁気センサが開示されている。磁界変換部は、複数のヨークを含んでいる。複数のヨークの各々は、一方向に長い形状を有し、入力磁界を受けて出力磁界を発生する。複数の磁気抵抗効果素子は、複数のヨークの各々の両側に複数個ずつ配置されている。複数個の磁気抵抗効果素子の各々は、複数のヨークの各々の長手方向に長い形状を有している。配線部は、複数のヨークの各々の長手方向に沿って並ぶ複数個の磁気抵抗効果素子を直列に接続している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-174196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
磁気センサの感度を高めるためには、磁気センサにおける磁気抵抗効果素子の占有面積を大きくすることが効果的である。一方、磁気センサが搭載される装置の小型化に伴って、磁気センサの小型化も要求されている。磁気抵抗効果素子の占有面積を大きくしたり、磁気センサを小型化したりしようとすると、複数の磁気抵抗効果素子を電気的に接続するための配線の幅が小さくなる。その結果、配線の抵抗値が大きくなり、磁気センサの感度が低下してしまうという問題があった。この問題は、特に、ヨークのような一方向に長い構造物に沿って配置された複数の磁気抵抗効果素子を直列に接続する配線を含む磁気センサにおいて顕著になる。
【0007】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、複数の磁気抵抗効果素子を電気的に接続する配線の抵抗値を小さくすることができる磁気センサを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の磁気センサは、互いに反対側に位置する第1の端面および第2の端面を有する軟磁性体と、第1の端面の近傍に配置された第1の磁気抵抗効果素子と、第2の端面の近傍に配置された第2の磁気抵抗効果素子と、第1の磁気抵抗効果素子と第2の磁気抵抗効果素子とを電気的に接続すると共に、第1の磁気抵抗効果素子と第2の磁気抵抗効果素子とが並ぶ第1の方向に直交する第2の方向から見たときに軟磁性体と重なる部分を含む第1のリードと、を備えている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の磁気センサでは、第1のリードは、軟磁性体と重なる部分を含んでいる。これにより、本発明によれば、複数の磁気抵抗効果素子を電気的に接続する配線の抵抗値を小さくすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1の実施の形態に係る磁気センサを示す平面図である。
本発明の第1の実施の形態に係る磁気センサの配線と複数の素子対を模式的に示す平面図である。
本発明の第1の実施の形態に係る磁気センサの回路構成を示す回路図である。
本発明の第1の実施の形態に係る磁気センサの一部を示す斜視図である。
本発明の第1の実施の形態に係る磁気センサの一部を示す側面図である。
本発明の第1の実施の形態に係る磁気センサの一部を示す平面図である。
本発明の第1の実施の形態における磁気抵抗効果素子を示す斜視図である。
比較例の磁気センサの一部を示す平面図である。
本発明の第1の実施の形態に係る磁気センサの変形例の一部を示す側面図である。
本発明の第2の実施の形態に係る磁気センサの配線と複数の素子対を模式的に示す平面図である。
本発明の第3の実施の形態に係る磁気センサの配線と複数の素子対を模式的に示す平面図である。
本発明の第4の実施の形態における磁気センサシステムを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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