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公開番号2024164953
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023080703
出願日2023-05-16
発明の名称フィルタ
出願人TDK株式会社
代理人インフォート弁理士法人,弁理士法人イトーシン国際特許事務所
主分類H01P 1/203 20060101AFI20241121BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】小型化が可能なフィルタを実現する。
【解決手段】フィルタ1は、互いに間隔を開けて配置されたグランド導体層681およびグランド導体層521と、グランド導体層681とグランド導体層521との間に配置され、共振器12の一部を構成する共振器用導体層592と、グランド導体層681と共振器用導体層592とを接続し、共振器12の他の一部を構成するスルーホールT3と、本体50とを備えている。共振器用導体層592は、グランド導体層521には直接接続されていない。
【選択図】図15
特許請求の範囲【請求項1】
第1の端子と、
第2の端子と、
それぞれグランドに接続されると共に、互いに間隔を開けて配置された第1のグランド導体層および第2のグランド導体層と、
前記第1のグランド導体層と前記第2のグランド導体層との間に配置され、回路構成上前記第1の端子と前記第2の端子との間に設けられる第1の特定の共振器の一部を構成する第1の共振器用導体層と、
前記第1のグランド導体層と前記第1の共振器用導体層とを接続し、前記第1の特定の共振器の他の一部を構成する第1のスルーホールと、
誘電体よりなり、前記第1の端子、前記第2の端子、前記第1のグランド導体層、前記第2のグランド導体層、前記第1の共振器用導体層および前記第1のスルーホールを一体化する本体とを備え、
前記第1の共振器用導体層は、前記第2のグランド導体層には直接接続されていないことを特徴とするフィルタ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
更に、回路構成上、前記第1の端子と前記第2の端子との間に設けられた複数の共振器を備え、
前記複数の共振器のうちの少なくとも1つは、前記第1の共振器用導体層と前記第1のスルーホールとを用いて構成されていることを特徴とする請求項1記載のフィルタ。
【請求項3】
更に、前記第1のグランド導体層と前記第2のグランド導体層との間に配置され、回路構成上前記第1の端子と前記第2の端子との間に設けられる第2の特定の共振器を構成する第2の共振器用導体層と、
前記第2のグランド導体層と前記第2の共振器用導体層とを接続する少なくとも1つの第2のスルーホールとを備え、
前記複数の共振器のうちの他の少なくとも1つは、前記第2の共振器用導体層を用いて構成されていることを特徴とする請求項2記載のフィルタ。
【請求項4】
更に、前記第1のグランド導体層と前記第2の共振器用導体層とを接続する少なくとも1つの第3のスルーホールを備えたことを特徴とする請求項3記載のフィルタ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの第2のスルーホールと前記少なくとも1つの第3のスルーホールの少なくとも一方は複数であり、
前記少なくとも1つの第2のスルーホールの数と、前記少なくとも1つの第3のスルーホールの数は、互いに異なることを特徴とする請求項4記載のフィルタ。
【請求項6】
前記複数の共振器の各々は、片端短絡型共振器であることを特徴とする請求項2記載のフィルタ。
【請求項7】
前記複数の共振器は、回路構成上隣接する2つの共振器が電磁結合するように構成されていることを特徴とする請求項2記載のフィルタ。
【請求項8】
更に、それぞれ前記第1の共振器用導体層と前記第1のスルーホールとを用いて構成された第1の共振器および第2の共振器を備えたことを特徴とする請求項1記載のフィルタ。
【請求項9】
前記第1の共振器と前記第2の共振器の各々の前記第1の共振器用導体層は、前記第1の共振器の前記第1のスルーホールと前記第2の共振器の前記第1のスルーホールとが並ぶ方向に延在していることを特徴とする請求項8記載のフィルタ。
【請求項10】
前記第1の共振器の前記第1の共振器用導体層と、前記第2の共振器の前記第1の共振器用導体層は、前記第1の共振器の前記第1のスルーホールと前記第2の共振器の前記第1のスルーホールとの間に位置し且つ前記第1の共振器の前記第1のスルーホールと前記第2の共振器の前記第1のスルーホールとが並ぶ前記方向と交差する仮想の平面を中心として、互いに対称な形状を有していることを特徴とする請求項9記載のフィルタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の共振器を含むフィルタに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
通信装置に用いられる電子部品の一つには、複数の共振器を備えたバンドパスフィルタがある。複数の共振器の各々は、例えば、一方向に長い導体部を有する導体層によって構成されている。特に小型の通信装置に用いられるバンドパスフィルタには、小型化が求められる。小型化に適したバンドパスフィルタとしては、積層された複数の誘電体層と複数の導体層とを含む積層体を用いたものが知られている。
【0003】
特許文献1には、複数の誘電体層を積層した構造を有するチップ本体と、チップ本体内に設けられた共振器電極とを備えたチップ型フィルタ部品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2009/060696号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、小型移動体通信機器の小型化、省スペース化が市場から要求されており、その通信機器に用いられるバンドパスフィルタの小型化も要求されている。バンドパスフィルタが複数の共振器を含んでいる場合、バンドパスフィルタが小型化すると、複数の共振器間の電磁界結合が強くなりすぎる場合がある。また、複数の共振器の各々が一方向に長い導体部を有する導体層によって構成されている場合、複数の導体層は、例えば、同一平面上に形成される。この場合、複数の導体層間の電磁界結合を抑制するためには、複数の導体層間の間隔を大きくする必要がある。これらのことから、複数の共振器を含むバンドパスフィルタを小型化することが難しかった。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、小型化が可能なフィルタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のフィルタは、第1の端子と、第2の端子と、それぞれグランドに接続されると共に、互いに間隔を開けて配置された第1のグランド導体層および第2のグランド導体層と、第1のグランド導体層と第2のグランド導体層との間に配置され、回路構成上第1の端子と第2の端子との間に設けられる第1の特定の共振器の一部を構成する第1の共振器用導体層と、第1のグランド導体層と第1の共振器用導体層とを接続し、第1の特定の共振器の他の一部を構成する第1のスルーホールと、誘電体よりなり、第1の端子、第2の端子、第1のグランド導体層、第2のグランド導体層、第1の共振器用導体層および第1のスルーホールを一体化する本体とを備えている。第1の共振器用導体層は、第2のグランド導体層には直接接続されていない。
【発明の効果】
【0008】
本発明のフィルタでは、第1の特定の共振器の一部を構成する第1の共振器用導体層は、第1のグランド導体層と第2のグランド導体層との間に配置されている。第1の特定の共振器の他の一部を構成する第1のスルーホールは、第1のグランド導体層と第1の共振器用導体層とを接続している。第1の共振器用導体層は、第2のグランド導体層には直接接続されていない。これにより、本発明によれば、小型化が可能なフィルタを実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの回路構成の一例を示す回路図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの外観を示す斜視図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体における1層目の誘電体層のパターン形成面を示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体における2層目の誘電体層のパターン形成面を示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体における3層目の誘電体層のパターン形成面を示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体における4層目の誘電体層のパターン形成面を示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体における5層目および6層目の誘電体層のパターン形成面を示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体における7層目の誘電体層のパターン形成面を示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体における8層目の誘電体層のパターン形成面を示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体における9層目の誘電体層のパターン形成面を示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体における10層目の誘電体層のパターン形成面を示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体における11層目ないし17層目の誘電体層のパターン形成面を示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体における18層目の誘電体層のパターン形成面を示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体における19層目の誘電体層のパターン形成面を示す説明図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体の内部を示す斜視図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体の内部を示す平面図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの本体の内部を示す平面図である。
本発明の第1の実施の形態に係るフィルタの通過減衰特性と反射減衰特性の一例を示す特性図である。
本発明の第2の実施の形態に係るフィルタの本体の内部を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。始めに、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るフィルタ1の構成の概略について説明する。図1は、本実施の形態に係るフィルタ1の回路構成を示す回路図である。フィルタ1は、第1の端子2と、第2の端子3と、複数の共振器とを備えている。第1および第2の端子2,3の各々は、信号の入力または出力のための端子である。すなわち、第1の端子2に信号が入力される場合には、第2の端子3から信号が出力される。第2の端子3に信号が入力される場合には、第1の端子2から信号が出力される。
(【0011】以降は省略されています)

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