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公開番号2024143406
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023056065
出願日2023-03-30
発明の名称導電性インク用インクジェット装置
出願人ノリタケ株式会社
代理人個人
主分類B41J 2/18 20060101AFI20241003BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】導電性インクの印刷に適したインクジェット装置を提供する。
【解決手段】ここに開示されるインクジェット装置1は、インクジェットヘッド10と、メインタンク20と、インクジェットヘッド10を通過するように導電性インクAを循環させる循環ライン30と、メインタンク20から循環ライン30に導電性インクAを供給する供給ライン40とを備えている。そして、ここに開示されるインクジェット装置1では、循環ライン30を構成する送液管31~34が鉛直方向Zに向かって傾いている。これによって、循環ライン30の送液管31~34内で導電粒子が堆積することを抑制できる。この結果、配管内の導電粒子の堆積による品質ばらつきが生じやすい導電性インクの印刷を好適に実施できる。
【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
所定の印刷対象に導電性インクを印刷する導電性インク用インクジェット装置であって、
前記導電性インクを吐出するインクジェットヘッドと、
前記導電性インクを貯蔵するメインタンクと、
前記インクジェットヘッドを通過するように前記導電性インクを循環させる循環ラインと、
前記メインタンクから前記循環ラインに前記導電性インクを供給する供給ラインと
を備え、
前記循環ラインを構成する送液管は、鉛直方向に向かって傾いている、導電性インク用インクジェット装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記循環ラインは、
前記インクジェットヘッドの下流側に配置された第1サブタンクと、
前記インクジェットヘッドの上流側に配置された第2サブタンクと、
前記第1サブタンクから前記導電性インクを吸引し、当該導電性インクを前記第2サブタンクに向かって吐出する循環ポンプと、
前記インクジェットヘッドと前記第1サブタンクとを接続する第1送液管と、
前記第1サブタンクと前記循環ポンプとを接続する第2送液管と、
前記循環ポンプと前記第2サブタンクとを接続する第3送液管と、
前記第2サブタンクと前記インクジェットヘッドとを接続する第4送液管と
を備えており、
前記第1送液管と前記第2送液管と前記第3送液管と前記第4送液管の各々が鉛直方向に向かって傾いている、請求項1に記載の導電性インク用インクジェット装置。
【請求項3】
前記第1送液管と前記第2送液管は、前記鉛直方向に対して55°以下の傾斜角で傾斜している、請求項2に記載の導電性インク用インクジェット装置。
【請求項4】
前記第3送液管と前記第4送液管は、前記鉛直方向に対して70°以下の傾斜角で傾斜している、請求項2に記載の導電性インク用インクジェット装置。
【請求項5】
前記供給ラインを構成する送液管は、鉛直方向に向かって傾いている、請求項1または2に記載の導電性インク用インクジェット装置。
【請求項6】
前記供給ラインは、
前記メインタンクから前記導電性インクを吸引し、当該導電性インクを前記循環ラインに向かって吐出する供給ポンプと、
前記メインタンクと前記供給ポンプとを接続する第5送液管と、
前記供給ポンプと前記循環ラインとを接続する第6送液管と
を備えており、
前記第5送液管と前記第6送液管の各々が鉛直方向に向かって傾いている、請求項5に記載の導電性インク用インクジェット装置。
【請求項7】
前記導電性インクは、W粒子、Ag粒子、Ni粒子、Au粒子、Pt粒子、Pd粒子、Rh粒子からなる群から選択される少なくとも1種の導電粒子を含む、請求項1または2に記載の導電性インク用インクジェット装置。
【請求項8】
前記インクジェットヘッドを収容するキャリッジと、
前記印刷対象に対して前記キャリッジを移動させる駆動機構と
を備え、
前記キャリッジは、前記メインタンクと前記循環ラインと前記供給ラインの各々をさらに収容する、請求項1または2に記載の導電性インク用インクジェット装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ここに開示される技術は、導電性インクの印刷に用いられるインクジェット装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
電子部品の導電パターンの形成には、インクジェット印刷が用いられることがある。この導電パターン印刷用のインクジェットインク(導電性インク)は、液状媒体と導電粒子とを混合することによって調製される。この導電粒子の一例として、Ag粒子、Au粒子、Pt粒子、Pd粒子、Rh粒子などの金属粒子が挙げられる(特許文献1等参照)。
【0003】
また、一般的なインクジェット装置は、インクを吐出するインクジェットヘッドと、インクを貯蔵するタンクと、タンクからインクジェットヘッドにインクを供給する供給ラインとを備えている。また、この種のインクジェット装置では、インクジェットヘッドを通過するようにインクを循環させる循環ラインが形成されることがある。これによって、インクジェットヘッドの目詰りを抑制することができる。この種の循環ラインを備えたインクジェット装置の一例が特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-345322号公報
特開2021-104642号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、インクジェット印刷を用いた導電パターンの形成がさらに盛んになっており、導電性インクの印刷に最適化されたインクジェット装置への要求が高まっている。ここに開示される技術は、かかる要求に対してなされたものであり、導電性インクの印刷に適したインクジェット装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を実現するべく、ここに開示される導電性インク用インクジェット装置(以下、単に「インクジェット装置」ともいう。)が提供される。
【0007】
ここに開示される導電性インク用インクジェット装置は、所定の印刷対象に導電性インクを印刷する。かかるインクジェット装置は、導電性インクを吐出するインクジェットヘッドと、導電性インクを貯蔵するメインタンクと、インクジェットヘッドを通過するように導電性インクを循環させる循環ラインと、メインタンクから循環ラインに導電性インクを供給する供給ラインとを備えている。そして、循環ラインを構成する送液管は、鉛直方向に向かって傾いている。
【0008】
本発明者は、導電性インクの印刷に最適化されたインクジェット装置を実現するに際して、導電粒子の沈殿・堆積を抑制する手段について検討した。具体的には、導電性インク中の導電粒子は、一般的な塗装用インクの顔料(Zr含有粒子など)と比べて比重が大きいという特徴を有している。このため、導電粒子は、インクジェット装置の循環ラインの送液管内で沈殿することがある。そして、このインクジェット装置を長期間に亘って使用し続けると、循環ラインの送液管内に導電粒子が堆積(固着)する。この送液管内に堆積した多量の導電粒子がインクに再び混入すると、吐出時の導電性インクの導電粒子の濃度が急激に増加する。このように送液管内に導電粒子が堆積すると、製造した電子部品の品質にばらつきが生じる原因となる。これに対して、ここに開示されるインクジェット装置では、鉛直方向に向かって傾いた送液管によって循環ラインが構成されている。換言すると、ここに開示されるインクジェット装置の循環ラインは、水平方向に沿って延びる送液管が生じないように構成されている。これによって、循環ラインの送液管内で導電粒子が堆積することを抑制できる。すなわち、ここに開示されるインクジェット装置によると、安定的な品質で導電性インクを印刷することができる。
【0009】
ここに開示されるインクジェット装置の好適な一態様では、循環ラインは、インクジェットヘッドの下流側に配置された第1サブタンクと、インクジェットヘッドの上流側に配置された第2サブタンクと、第1サブタンクから導電性インクを吸引し、当該導電性インクを第2サブタンクに向かって吐出する循環ポンプと、インクジェットヘッドと第1サブタンクとを接続する第1送液管と、第1サブタンクと循環ポンプとを接続する第2送液管と、循環ポンプと第2サブタンクとを接続する第3送液管と、第2サブタンクとインクジェットヘッドとを接続する第4送液管とを備えている。そして、第1送液管と第2送液管と第3送液管と第4送液管の各々は鉛直方向に向かって傾いている。これによって、循環ラインの送液管内で導電粒子が堆積することをより適切に抑制できる。
【0010】
また、ここに開示されるインクジェット装置の好適な一態様では、第1送液管と第2送液管は、鉛直方向に対して55°以下の傾斜角で傾斜している。第1送液管と第2送液管は、循環ポンプによって導電性インクが吸引される吸引管である。このような吸引管では、傾斜角を55°以下にすることによって導電粒子の堆積を顕著に低減できる。
(【0011】以降は省略されています)

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