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公開番号2024119219
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-03
出願番号2023025970
出願日2023-02-22
発明の名称印刷装置
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人ATEN
主分類B41J 2/01 20060101AFI20240827BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】ノズル内のインクと前処理液の揮発成分との反応による不具合が生じるのを抑制しつつ、筐体の内部において結露が生じるのを抑制する。
【解決手段】印刷装置1は、インクを吐出するノズルを有する4つのヘッドと、ヘッドが内部に配置される筐体8と、インクと反応する揮発成分を含む前処理液が塗布された印刷媒体を支持可能なプラテン12と、筐体8の内部に加湿空気を供給する2つの加湿空気供給管61、62を有する加湿機構と、筐体8の内部から筐体8の外部に向けて送風する送風機構95と、制御部とを含む。制御部は、加湿機構を駆動した後に送風機構95を駆動する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
インクを吐出するノズルを有するヘッドと、
前記ヘッドが内部に配置される筐体と、
インクと反応する揮発成分を含む前処理液が塗布された印刷媒体を支持可能なプラテンと、
前記筐体の内部に加湿空気を供給する加湿機構と、
前記筐体の内部から前記筐体の外部に向けて送風する送風機構と、
前記加湿機構及び前記送風機構を制御する制御部とを備えており、
前記制御部は、
少なくとも前記加湿機構を駆動した後に前記送風機構を駆動することを特徴とする印刷装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記加湿機構の駆動を停止した後に前記送風機構の駆動を開始することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項3】
前記ヘッドは、前記ノズルからカラーインクを吐出可能であり、
前記制御部は、
前記ノズルから印刷媒体にカラーインクを吐出して印刷処理を実行する吐出期間における前記送風機構による送風量よりも、当該吐出期間後の前記送風機構による送風量が大きくなるように前記送風機構を制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記吐出期間中は、前記送風機構の駆動を停止し前記加湿機構を駆動することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
【請求項5】
前記筐体の内部の湿度を検出する湿度センサをさらに備えており、
前記制御部は、
前記湿度センサによって検出された湿度が第1閾値以上の場合は前記送風機構を駆動し、前記湿度センサによって検出された湿度が前記第1閾値未満の場合は前記送風機構を駆動しないことを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記湿度センサによって検出された湿度が前記第1閾値以上である第2閾値以上の場合は前記送風機構を駆動し、前記加湿機構の駆動を停止することを特徴とする請求項5に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記プラテンは、前記筐体に設けられた開口を介して前記筐体の内部と外部とを移動可能に配置されており、
前記送風機構は、前記開口を介して前記筐体の内部から前記筐体の外部に向けて送風することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
【請求項8】
前記ノズルと対向する印刷位置に配置された前記プラテンは、前記送風機構から前記開口に向かう方向において、前記送風機構と前記開口との間にあることを特徴とする請求項7に記載の印刷装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インクと反応する揮発成分を含む前処理液が塗布された印刷媒体にインクを吐出して印刷可能な印刷装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、液状の前処理剤が塗布された印刷媒体にカラーインクを吐出する前に、前処理剤を蒸発させ、その後、カラーインクを吐出するインクジェットヘッドを含む印刷装置について記載されている。これにより、カラーインクを吐出する前に、前処理剤の乾燥を適切に促進することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-155726号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の印刷装置において、印刷媒体に塗布された前処理剤が印刷中において揮発すると、その揮発成分がインクジェットヘッドのノズル内のインクと反応することがある。インクと前処理剤の揮発成分とが反応することで、ノズル内のインクが凝集して吐出不良が生じたり、インクに色変化が生じるなどの不具合が生じる問題がある。
【0005】
本発明者らは、上記問題を解決するために、インクジェットヘッドが配置された筐体の内部に、加湿空気を供給することを検討した。この結果、プラテンに載置された印刷媒体に塗布された前処理剤の揮発成分が、ノズル内のインクに到達しづらくなり、インクと揮発成分の反応を低減することができた。
【0006】
しかしながら、筐体の内部に供給された加湿空気によって、筐体の内部の湿度が上昇する。筐体の内部が高湿度環境にあると、筐体の内部に設けられた電装品に結露することがある。この結果、印刷装置に動作不良が生じる問題がある。
【0007】
そこで、本発明の目的は、ノズル内のインクと前処理液の揮発成分との反応による不具合が生じるのを抑制しつつ、筐体の内部において結露が生じるのを抑制することが可能な印刷装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の印刷装置は、インクを吐出するノズルを有するヘッドと、前記ヘッドが内部に配置される筐体と、インクと反応する揮発成分を含む前処理液が塗布された印刷媒体を支持可能なプラテンと、前記筐体の内部に加湿空気を供給する加湿機構と、前記筐体の内部から前記筐体の外部に向けて送風する送風機構と、前記加湿機構及び前記送風機構を制御する制御部とを備えており、前記制御部は、少なくとも前記加湿機構を駆動した後に前記送風機構を駆動する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の印刷装置によると、筐体の内部に加湿空気が供給可能であるため、印刷媒体に塗布された前処理液の揮発成分が揮発しにくくなり、前処理液の揮発成分自体がノズルに到達しにくくなる。したがって、ノズル内のインクと前処理液の揮発成分との反応による不具合が生じるのを抑制することが可能となる。また、送風機構を駆動させることで、加湿機構によって供給された筐体の内部の加湿空気を筐体の外部へと排出することが可能となる。このため、筐体の内部において結露が生じるのを抑制することができる。この結果、印刷装置に動作不良が生じるのを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態に係る印刷装置の概略斜視図である。
図1に示す印刷装置の内部構造を示す平面図である。
図1に示す印刷装置の内部構造を示す正面図である。
図3に示すIV-IV線に沿った断面図である。
キャリッジを下方から見たときの模式図である。
(a)は吸引機構の正面図であり、(b)は吸引機構の側面図である。
図4に示すVII-VII線に沿った要部断面図である。
図1に示す印刷装置の電気的構成を示すブロック図である。
図1に示す印刷装置に印刷開始指令が入力されたときに実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。
(a)はプラテンがセット位置から印刷前待機位置に搬送されたときの状況を示す図であり、(b)はプラテンが印刷前待機位置からセット位置に搬送されたときの状況を示す図である。
本発明の変形例に係る印刷装置に印刷開始指令が入力されたときに実行される処理手順の一部を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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