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公開番号2024142945
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023055367
出願日2023-03-30
発明の名称火災報知設備用機器及び火災報知設備用機器への回路基板の取り付け方法
出願人能美防災株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類H05K 7/14 20060101AFI20241003BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】回路基板の取り付けにおけるねじ止めに係る作業工数を従来よりも低減できる火災報知設備用機器及び火災報知設備用機器への回路基板の取り付け方法を得る。
【解決手段】筐体と、筐体に設けられた取付面に取り付けられる回路基板と、取付面との間に回路基板の第1辺を保持する第1係止部と、取付面との間に回路基板の第1辺と交差する第2辺を保持する第2係止部とを備え、第2係止部の上面は、第1係止部と取付面との間に第1辺が差し込まれた状態の回路基板がその上に載せられたときに、回路基板をスライドさせて取付面へ落下させる傾斜面を有している。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
筐体と、
前記筐体に設けられた取付面に取り付けられる回路基板と、
前記取付面との間に前記回路基板の第1辺を保持する第1係止部と、
前記取付面との間に前記回路基板の前記第1辺と交差する第2辺を保持する第2係止部とを備え、
前記第2係止部の上面は、前記第1係止部と前記取付面との間に前記第1辺が差し込まれた状態の前記回路基板がその上に載せられたときに、前記回路基板をスライドさせて前記取付面へ落下させる傾斜面を有している
火災報知設備用機器。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記第1係止部は、
前記取付面から突出した第1基部と、
前記第1基部の先端から第1方向に延びる第1爪部とを有し、
前記回路基板の前記第1辺は、前記第1爪部と前記取付面との間に保持される
請求項1記載の火災報知設備用機器。
【請求項3】
前記第2係止部は、
前記取付面から突出した第2基部と、
前記第2基部の先端から前記第1方向と交差する方向である第2方向に延びる第2爪部とを有し、
前記傾斜面は、前記第2爪部の上面に設けられており、前記第2方向に沿って前記取付面に近づくように傾斜している
請求項2記載の火災報知設備用機器。
【請求項4】
火災報知設備用機器への回路基板の取り付け方法であって、
前記火災報知設備用機器には、
第1方向に延びる第1爪部を有し、前記第1爪部と回路基板の取付面との間に前記回路基板の第1辺を保持する第1係止部と、
前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記取付面に近づく傾斜面を上面に有し、前記取付面との間に前記第1辺と交差する前記回路基板の第2辺を保持する第2係止部とが設けられており、
前記取り付け方法は、
前記第1辺が下で前記第1辺と平行な他の辺が上になるように傾けた状態の前記回路基板を、前記第1方向の逆向きに移動させて、前記第1爪部と前記取付面との間に前記第1辺を挿入する工程と、
前記第1爪部と前記取付面との間に前記第1辺が挿入された状態の前記回路基板の前記他の辺を前記取付面に近づけて、前記回路基板を前記第2係止部の前記傾斜面の上に載せる工程と、
前記傾斜面の上に載せられて、前記傾斜面に沿って前記取付面の上に落下した前記回路基板を、前記第2方向の逆向きに移動させて、前記第2係止部と前記取付面との間に前記回路基板の前記第2辺を挿入する工程とを備えた
火災報知設備用機器への回路基板の取り付け方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回路基板が取り付けられた火災報知設備用機器、及び火災報知設備用機器への回路基板の取り付け方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
火災受信機及び表示機等の火災報知設備用機器の筐体には、回路部品が実装された回路基板が設置される。例えば特許文献1には、回路基板の一方の側を、本体フレームに設けたねじスタッドとL字状の係止片との間に挿入し、他の係止片の係止爪を回路基板の上面に係止させている。さらに特許文献1では、回路基板に設けられたねじ挿通穴を、本体フレームに設けられたねじスタッドの上に配置して、ねじ挿通穴及びねじスタッドにねじを挿入してねじ止めしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-326389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された係止片及びねじによる回路基板の固定方法のそれぞれには利点があるが、ねじ止めに係る作業工数の大きさが課題であった。すなわち、ねじ止め作業には、回路基板の位置合わせ、ねじ挿通穴へのねじの挿入、及びねじの螺合という複数の工程が生じるため、比較的作業工数が大きくなってしまう。このため、ねじ止めに係る作業工数を低減できる技術が望まれていた。
【0005】
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、回路基板の取り付けにおけるねじ止めに係る作業工数を従来よりも低減できる火災報知設備用機器及び火災報知設備用機器への回路基板の取り付け方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る火災報知設備用機器は、筐体と、前記筐体に設けられた取付面に取り付けられる回路基板と、前記取付面との間に前記回路基板の第1辺を保持する第1係止部と、前記取付面との間に前記回路基板の前記第1辺と交差する第2辺を保持する第2係止部とを備え、前記第2係止部の上面は、前記第1係止部と前記取付面との間に前記第1辺が差し込まれた状態の前記回路基板がその上に載せられたときに、前記回路基板をスライドさせて前記取付面へ落下させる傾斜面を有しているものである。
【0007】
本発明に係る火災報知設備用機器への回路基板の取り付け方法は、火災報知設備用機器には、第1方向に延びる第1爪部を有し、前記第1爪部と回路基板の取付面との間に前記回路基板の第1辺を保持する第1係止部と、前記第1方向と交差する第2方向に沿って前記取付面に近づく傾斜面を上面に有し、前記取付面との間に前記第1辺と交差する前記回路基板の第2辺を保持する第2係止部とが設けられており、前記取り付け方法は、前記第1辺が下で前記第1辺と平行な他の辺が上になるように傾けた状態の前記回路基板を、前記第1方向の逆向きに移動させて、前記第1爪部と前記取付面との間に前記第1辺を挿入する工程と、前記第1爪部と前記取付面との間に前記第1辺が挿入された状態の前記回路基板の前記他の辺を前記取付面に近づけて、前記回路基板を前記第2係止部の前記傾斜面の上に載せる工程と、前記傾斜面の上に載せられて、前記傾斜面に沿って前記取付面の上に落下した前記回路基板を、前記第2方向の逆向きに移動させて、前記第2係止部と前記取付面との間に前記回路基板の前記第2辺を挿入する工程とを備えたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、回路基板の第1辺が取付面と第1係止部との間に差し込まれた状態で、回路基板が第2係止部の上面に設けられた傾斜面に載せられると、傾斜面に沿って回路基板が取付面へ落下する。そして、落下した回路基板をスライドさせることで、回路基板の第1辺と交差する第2辺が、第2係止部と取付面との間に保持される。このように、回路基板の互いに交差する2つの辺が、第1係止部と第2係止部とによって保持されることにより、回路基板のねじ止めが必要な場合でもそのねじ止め箇所を低減できる。また、回路基板の互いに交差する2つの辺が固定されることにより、回路基板の取付面に対する水平方向における位置決めがなされるので、回路基板のねじ止めが必要な場合でもねじ穴の位置合わせが同時に実現され、ねじ止めに係る作業工数を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態に係る火災受信機の扉が開けられた状態の斜視図である。
実施の形態に係る回路基板及び取付面に取り付けられた回路基板の正面図である。
実施の形態に係る第1係止部を説明する斜視図である。
実施の形態に係る第2係止部を説明する斜視図である。
実施の形態に係る取付面への回路基板の取り付け方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、以下の実施の形態及び図示された態様に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本発明は、以下の実施の形態に示す構成のうち、組合せ可能な構成のあらゆる組合せを含む。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又は相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
(【0011】以降は省略されています)

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