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公開番号
2024142728
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-11
出願番号
2023055025
出願日
2023-03-30
発明の名称
高周波発生装置
出願人
日本電信電話株式会社
,
国立大学法人九州大学
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H04B
10/50 20130101AFI20241003BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】設備規模や消費電力の増大を抑制してフォトミキサを用いた高周波電気信号の発生ができるようにする。
【解決手段】信号発生器101から第1電圧および第2電圧を設定された時間の間隔で出力することで、波長可変レーザ102より設定された時間の間隔で第1光波および第2光波を出射させ、これらを光分岐器103で分岐し、一方の分岐路に設けた光遅延器104で設定された時間の遅延を与えた後で光合波器105で合波し、合波された合波光をフォトミキサ106で光電変換する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1電圧および前記第1電圧と異なる第2電圧を、設定された時間の間隔で出力する信号発生器と、
前記信号発生器から出力された前記第1電圧および前記第2電圧により、第1光波および前記第1光波と波長が異なる第2光波を出射する波長可変レーザと、
前記波長可変レーザから出力された光波を分岐する光分岐器と、
前記光分岐器で分岐された一方の光波を前記時間で遅延させる光遅延器と、
前記光分岐器で分岐された他方の光波と、前記光遅延器で遅延された一方の光波とを合波する光合波器と、
前記光合波器で合波された合波光を光電変換して電磁波を発生させるフォトミキサと
を備える高周波発生装置。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
請求項1記載の高周波発生装置において、
前記光分岐器は、前記波長可変レーザから出力された前記第1光波および前記第2光波を分岐し、
前記光遅延器は、前記光分岐器で分岐された前記第1光波の一方および前記第2光波の一方を前記時間で遅延させ、
前記光合波器は、前記光分岐器で分岐された前記第2光波の他方と前記光遅延器で遅延された前記第1光波の一方とを合波し、前記光分岐器で分岐された前記第1光波の他方と前記光遅延器で遅延された前記第2光波の一方とを合波する
高周波発生装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高周波発生装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
通信トラフィックの増大に伴い、ネットワークのラストアクセスとしての無線の大容量化、有線・無線の速度差解消、インターフェースの高速無線化が重要な課題となる。これらを実現できる技術としてテラヘルツ波(キャリア周波数100GHz程度以上の電磁波)が注目されている。特に、近距離の大容量無線技術では、テラヘルツ波によるインターフェースの高速無線化が喫緊の課題となっている。
【0003】
テラヘルツ波を発生させるために、波長の異なる2つの光をフォトミキサに入力し、フォトミキサでビート信号を発生させ、これら2つの光の差周波にあたる周波数の電磁波を発生する方法が用いられている。例えば、光周波数が193.25THzのレーザ光と光周波数が193.55THzのレーザ光を同時にフォトミキサに入力すると、これらの差周波である0.3THzすなわち300GHzの周波数の高周波電気信号がフォトミキサ内で発生する。フォトミキサの出力にアンテナを接続することによって、周波数300GHzの電磁波が空中へ放射される。
【0004】
特許文献1には、2つの光源から送られてきたそれぞれの光波を光合波器の機能を有する3dBカプラで合波し、フォトミキサに入力して高周波信号を発生する例が示されている。また特許文献2には、1つのレーザから生成した光周波数コムの中から波長選択フィルタを用いて2つの光波を取り出し、これらを3dBカプラで合波してフォトミキサに入力して高周波信号を発生する例が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2010-062619号公報
特開2009-004858号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の技術では、2つのレーザ光を用いてフォトミキシングを行っている。レーザ光はレーザ装置で生成する。1つのレーザ装置からは1つの光波が出射されるため、2つの光波を用いるフォトミキシングにおいては、従来、2台のレーザ装置が用いられている。特許文献2の技術では、1つのレーザから生成した光周波数コムの中から波長選択フィルタを用いて2つの光波を取り出す例が示されている。
【0007】
しかしながら、特許文献1の技術では、レーザ装置が2台必要となり設備規模が大きくなることに加えて、消費電力が二倍に増大するという問題があった。一方、特許文献2の技術では、レーザ装置の他に光変調器と光フィルタが必要になり、やはり設備規模と消費電力が大きくなるという問題があった。これらのように、従来技術では、フォトミキサを用いた高周波電気信号の発生において、設備規模が大きくなり消費電力が大きくなるという問題があった。
【0008】
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、設備規模や消費電力の増大を抑制してフォトミキサを用いた高周波電気信号の発生ができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る高周波発生装置は、第1電圧および第1電圧と異なる第2電圧を、設定された時間の間隔で出力する信号発生器と、信号発生器から出力された第1電圧および第2電圧により、第1光波および第1光波と波長が異なる第2光波を出射する波長可変レーザと、波長可変レーザから出力された光波を分岐する光分岐器と、光分岐器で分岐された一方の光波を時間で遅延させる光遅延器と、光分岐器で分岐された他方の光波と、光遅延器で遅延された一方の光波とを合波する光合波器と、光合波器で合波された合波光を光電変換して電磁波を発生させるフォトミキサとを備える。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明によれば、波長可変レーザより設定された時間の間隔で出射した第1光波および第2光波を光分岐器で分岐し、一方の分岐路で設定された時間の遅延を与えた後で合波するので、設備規模や消費電力の増大を抑制してフォトミキサを用いた高周波電気信号の発生ができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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