TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025061887
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-11
出願番号
2025012355,2021156992
出願日
2025-01-28,2021-09-27
発明の名称
二酸化炭素固定化システム及び二酸化炭素固定化方法
出願人
日本電信電話株式会社
,
リージョナルフィッシュ株式会社
代理人
弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類
C12M
1/00 20060101AFI20250403BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】二酸化炭素の長期間に亘る固定化を可能とする技術を提供する。
【解決手段】二酸化炭素固定化システム1Aは、藻類及び魚介類を陸上で養殖する二酸化炭素固定化装置10と、前記二酸化炭素固定化装置10へ二酸化炭素を含む海水を供給する供給装置11と、前記二酸化炭素固定化装置10から、二酸化炭素を吸収した前記藻類及び前記魚介類の少なくとも一部を回収する回収装置12と、前記二酸化炭素固定化装置10から、二酸化炭素が減少した海水を海洋へ排出する排水装置13とを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
藻類及び魚介類を陸上で養殖する二酸化炭素固定化装置と、
前記二酸化炭素固定化装置へ二酸化炭素を含む海水を供給する供給装置と、
前記二酸化炭素固定化装置から、二酸化炭素を吸収した前記藻類及び前記魚介類の少なくとも一部を回収する回収装置と、
前記二酸化炭素固定化装置から、二酸化炭素が減少した海水を海洋へ排出する排水装置と
を備え、
前記二酸化炭素固定化装置は、
前記藻類を養殖して、海水中に含まれる二酸化炭素を前記藻類に固定化させる第1固定化装置と、
前記魚介類を養殖する第2固定化装置と、
前記第1固定化装置から二酸化炭素が固定化された前記藻類を回収し、これを乾燥させた後に、第2固定化装置の前記魚介類へ飼料として与える給餌装置と
を備えた二酸化炭素固定化システム。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記魚介類は貝類を含んだ請求項1に記載の二酸化炭素固定化システム。
【請求項3】
前記回収装置は、二酸化炭素を貝殻に炭酸カルシウムの形態で蓄積させることにより固定化した貝類を回収する請求項1又は2に記載の二酸化炭素固定化システム。
【請求項4】
前記回収装置は、二酸化炭素を魚骨に炭酸カルシウムの形態で蓄積させることにより固定化した魚類を回収する請求項1乃至3の何れか1項に記載の二酸化炭素固定化システム。
【請求項5】
前記回収装置は、二酸化炭素を前記藻類に有機物の形態で固定化させたものを回収する請求項1乃至4の何れか1項に記載の二酸化炭素固定化システム。
【請求項6】
前記供給装置が前記二酸化炭素固定化装置へ供給する海水中の二酸化炭素濃度と、前記排水装置が前記二酸化炭素固定化装置から排出する海水中の二酸化炭素濃度とを測定する二酸化炭素濃度測定装置を更に備えた請求項1乃至5の何れか1項に記載の二酸化炭素固定化システム。
【請求項7】
藻類及び魚介類を陸上で養殖することと、
二酸化炭素を含む海水を前記藻類及び前記魚介類へ供給することと、
二酸化炭素を吸収した前記藻類及び前記魚介類の少なくとも一部を回収することと、 二酸化炭素が減少した海水を海洋へ排出することと
を含み、
前記藻類及び前記魚介類を別々に養殖し、海水中に含まれる二酸化炭素を前記藻類に固定化させ、二酸化炭素が固定化された前記藻類を乾燥させた後に前記魚介類に給餌する二酸化炭素固定化方法。
【請求項8】
前記魚介類は貝類を含んだ請求項7に記載の二酸化炭素固定化方法。
【請求項9】
二酸化炭素を貝殻に炭酸カルシウムの形態で蓄積させることにより固定化した貝類を回収する請求項7又は8に記載の二酸化炭素固定化方法。
【請求項10】
二酸化炭素を魚骨に炭酸カルシウムの形態で蓄積させることにより固定化した魚類を回収する請求項7乃至9の何れか1項に記載の二酸化炭素固定化方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、二酸化炭素固定化技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、高級な魚介類を含む様々な水産物が水槽で養殖されている。例えば、カキの幼生に、海洋深層水を含む海水を用いて培養した微細藻類を給餌し、海洋深層水を含む海水を用いて水槽中でこれを育成することで、ウイルスフリーなカキの陸上養殖を可能とする養殖方法が提案されている(特許文献1)。この方法は、海洋深層水を含んだ海水をかけ流し式で水槽へ供給することで、栄養が豊富であり且つ汚染のない環境下でカキを養殖するというものである。
【0003】
養殖方法の物理的な工夫の他、水産物の品種改良により、魚介類を増産又は改質することも行われている。例えば、サケ成長ホルモンを生産するラン藻シネコッカスを利用して、サケ成長ホルモンを魚類へ投与することが提案されている(特許文献2)。これは、ラン藻シネコッカス由来のプラスミドに大腸菌のプロモーターとサケ成長ホルモン遺伝子とを導入した組み換えプラスミドを作成し、これにより形質転換したラン藻シネコッカスをサケに投与するというものである。
【0004】
一方で、近年、地球温暖化が問題となっており、その対策の1つとして、光合成生物の培養による二酸化炭素の固定化が注目されている。そのような固定化技術としては、例えば、藻類を入れた培養槽に二酸化炭素を供給し、人工光の波長及び強度を適切な値に制御しながら照射することで、工場排出ガスや大気中の二酸化炭素を効率よく固定化するというものがある(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2016/129703号
特開平5-68572号公報
特開2010-57485号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
排気ガスや大気中の二酸化炭素を藻類に固定化させた場合、例えば、その廃棄の際に、腐敗や燃焼処理に伴って二酸化炭素が発生する。それ故、藻類を利用した二酸化炭素の固定化は、一次的なものであって、長期間に亘る二酸化炭素の固定化を可能とするものではない。
【0007】
そこで、本発明は、二酸化炭素の長期間に亘る固定化を可能とする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、海水中に含まれる二酸化炭素を固定化した藻類を魚介類に給餌することにより、二酸化炭素を長期間に亘って固定化できることを見出して、本発明を完成させた。即ち、本発明は、以下の二酸化炭素固定化システム及び二酸化炭素固定化方法を提供する。
【0009】
[1]
藻類及び魚介類を陸上で養殖する二酸化炭素固定化装置と、
前記二酸化炭素固定化装置へ二酸化炭素を含む海水を供給する供給装置と、
前記二酸化炭素固定化装置から、二酸化炭素を吸収した前記藻類及び前記魚介類の少なくとも一部を回収する回収装置と、
前記二酸化炭素固定化装置から、二酸化炭素が減少した海水を海洋へ排出する排水装置と
を備えた二酸化炭素固定化システム。
【0010】
[2]
前記二酸化炭素固定化装置は、海水中に含まれる二酸化炭素を前記藻類に固定化させ、二酸化炭素が固定化された前記藻類を前記魚介類に給餌する項1に記載の二酸化炭素固定化システム。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
池田食研株式会社
RNAの合成方法
7日前
マグネデザイン株式会社
磁気顕微鏡
1か月前
東洋紡株式会社
細菌からの核酸抽出法
13日前
株式会社ゴーフォトン
PCR方法
1か月前
東洋紡株式会社
ウイルスからの核酸抽出法
13日前
熊本県
低褐変レタスとその作製方法
21日前
SMC株式会社
気体供給装置
2か月前
テルモ株式会社
液体除去器具
1か月前
朝日酒造 株式会社
発泡性清酒の製造方法
10日前
国立大学法人山梨大学
受精胚の選別方法及び装置
1か月前
鹿島建設株式会社
褐藻の冷凍保存方法
1か月前
セージ セラピューティクス, インコーポレイテッド
C7、C12、およびC16置換神経刺激性ステロイドおよびそれらの使用方法
4日前
サッポロビール株式会社
アルコール飲料
1か月前
株式会社テクノーブル
乳酸菌及び皮膚外用剤
1か月前
大和ハウス工業株式会社
藻類培養システム
6日前
株式会社SUPER BLOOM
スピリッツ
1か月前
テルモ株式会社
移植用デバイス
1か月前
新東工業株式会社
培養システム
2か月前
新東工業株式会社
培養システム
2か月前
サッポロビール株式会社
茶風味アルコール飲料
2か月前
株式会社ユーグレナ
観察用遠隔制御装置
1か月前
ヤマサ醤油株式会社
アルギニン非分解性乳酸菌株の取得方法
2か月前
テルモ株式会社
積層体および移植片の輸送方法
1か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
2か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
2か月前
三井化学株式会社
作業用装置
1か月前
学校法人慈恵大学
培養皿用の定規
10日前
株式会社アステック
培養装置及び培養方法
1か月前
国立大学法人愛媛大学
ASC欠損非ヒト哺乳動物
1か月前
日本臓器製薬株式会社
髄核細胞の培養方法
1か月前
住友化学株式会社
細胞用基材
1か月前
TOA株式会社
化粧品の保存効力試験方法
1か月前
学校法人近畿大学
好気性微生物の培養方法および培養器
2か月前
住友化学株式会社
細胞用基材
1か月前
株式会社関電工
藻類培養装置および藻類培養方法
1か月前
花王株式会社
乳酸応答性酵素電極
1か月前
続きを見る
他の特許を見る