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公開番号2024142646
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2023054880
出願日2023-03-30
発明の名称調整用セット
出願人戸田建設株式会社,株式会社大同機械
代理人個人
主分類E04G 21/18 20060101AFI20241003BHJP(建築物)
要約【課題】既設の鉄骨柱の上方の端部に新設の鉄骨柱を接合する際にそれらのエレクションピースを仮固定する調節治具の調整ボルトへの駆動力の伝達を改善することを可能にする構成を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る調整用セットは、既設の鉄骨柱のエレクションピースと、前記既設の鉄骨柱の上部に設けられる新設の鉄骨柱のエレクションピースとを仮固定する調節治具に着脱自在に設けられる取付部10と、前記取付部に取り付けられる駆動装置であって、前記調節治具の調整ボルトを回転駆動するように前記調整ボルトに嵌合可能であるシャフト部20と、減速機を介して前記シャフト部に接続されて前記シャフト部を回転させる回転駆動力を発生するモーターとを備えた、駆動装置とを備える。モーター22の出力軸23は、シャフト部20側へ前記減速機26側から延びる出力軸部30と略平行である。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
既設の鉄骨柱のエレクションピースと、前記既設の鉄骨柱の上部に設けられる新設の鉄骨柱のエレクションピースとを仮固定する調節治具に着脱自在に設けられる取付部と、
前記取付部に取り付けられる駆動装置であって、前記調節治具の調整ボルトを回転駆動するように前記調整ボルトに嵌合可能であるシャフト部と、減速機を介して前記シャフト部に接続されて前記シャフト部を回転させる回転駆動力を発生するモーターとを備えた、駆動装置と
を備え、
前記モーターの出力軸は、前記シャフト部側へ前記減速機側から延びる出力軸部と略平行である、
調整用セット。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記シャフト部側へ前記減速機側から延びる前記出力軸部の軸線方向において前記出力軸部の基端側を基端方向と定義するとき、
前記モーターの前記出力軸は、前記モーター本体から前記基端方向に延出し、
前記減速機の入力軸は、前記減速機本体から前記基端方向に延出し、
前記モーターの前記出力軸と前記減速機の前記入力軸とは略平行であり、動力伝達部材を介して接続されている
請求項1に記載の調整用セット。
【請求項3】
前記減速機は、波動歯車装置を備えている、
請求項2に記載の調整用セット。
【請求項4】
前記取付部は、前記シャフト部側へ前記減速機側から延びる前記出力軸部の軸線方向に略直交する案内方向に開いた開放部を有し、
前記駆動装置を前記取付部に取り付けるべく前記駆動装置の被案内部が前記取付部の案内部に沿って案内されているとき、前記開放部に前記出力軸部が前記案内方向において進入するように、前記案内部及び前記被案内部は構成されていて、
前記出力軸部の軸線に直交する仮想面において、前記出力軸部の前記軸線と前記モーターの前記出力軸の軸線とをつなぐ方向は、前記案内方向と非平行である、
請求項1から3のいずれか一項に記載の調整用セット。
【請求項5】
前記出力軸部は、前記シャフト部を支持するシャフト支持部を備え、
前記シャフト支持部の軸線方向において、前記シャフト部は進退可能である、
請求項1に記載の調整用セット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、既設の鉄骨柱の上方の端部に新設の鉄骨柱を接合する際にそれらのエレクションピースを仮固定する治具に対して用いられる調整用セットに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、既設の鉄骨柱の上方の端部に新設の鉄骨柱を接合する際にそれらの位置合わせと仮止めのために、その既設の鉄骨柱の上端に周方向に離してエレクションピースを設けるとともに、新設の鉄骨柱の下端に周方向に離してエレクションピースを設けている。まず、既設の鉄骨柱のエレクションピースと新設の鉄骨柱のエレクションピースとを位置合わせして仮止めし、溶接でそれら既設の鉄骨柱と新設の鉄骨柱とを接合することが行われる。溶接後、それらのエレクションピースは一般に撤去される。
【0003】
既設の鉄骨柱のエレクションピースと、それに対応するその上方に位置する新設の鉄骨柱のエレクションピースとを仮止めするときに用いるシステムの一例が、特許文献1に開示されている。特許文献1が開示するシステムのセットは、調節治具である建て方治具と、この建て方治具の上部に取り付けられる駆動装置とを備える。建て方治具は、既設の鉄骨柱のエレクションピースが差し込まれるスリットと、新設の鉄骨柱のエレクションピースが差し込まれるスリットと、上下方向(Z軸方向)の調整ボルトと、転倒防止ボルトと、目違い調整用ボルトと、微調カムと、調整クサビとを備える。駆動装置は、この建て方治具の上部に取り付けられた駆動装置用荷台に載置される。駆動装置は前述の調整ボルトを回転させるようにモーター、減速機、回転軸部、及び、ユニバーシャルシャフトを備える。建て方治具の上部に取り付けられた駆動装置用荷台の四角形状の孔からユニバーシャルシャフトが下方に延びるように、駆動装置はその荷台に載置される。これにより、その荷台の四角形状の孔から下方に延びるユニバーシャルシャフトを、建て方治具の調整ボルトの頭部に嵌合させることができる。この駆動装置には、パーソナルコンピュータ等の制御装置が電気的に接続される。制御装置には、計測データを入力し、その計測データと基準値との相違を少なくする方向にモーターを必要数回転させて、Z軸方向の調整ボルトを回転させる制御信号を出力させるプログラムが組み込まれている。このようにして構成されるシステムでは、既設の鉄骨柱のエレクションピースと新設の鉄骨柱のエレクションピースに装着した上記建て方治具のZ軸方向の調整ボルトをユニバーシャルシャフトを介して必要数回転させて、新設の鉄骨柱を基準値内に建て入れ調整することが行われる。
【0004】
そして、特許文献2は、上記特許文献1のセットに対して、既設の鉄骨柱の上方の端部に新設の鉄骨柱を接合する際に上記調整ボルトを駆動する駆動装置の取付性を改善することに向けられている調整用セットを開示する。特許文献2に開示する調整用セットは、既設の鉄骨柱のエレクションピースと、その既設の鉄骨柱の上部に設けられる新設の鉄骨柱のエレクションピースとを仮固定する調節治具の上部に着脱自在に設けられ、案内部を備えた取付部と、その取付部に取り付けられる駆動装置とを備える。駆動装置は、調節治具の調整ボルトを回転駆動するように調整ボルトに嵌合可能であるシャフト部と、取付部の案内部により案内可能である被案内部とを備える。この構成により、駆動装置の被案内部を取付部の案内部に沿って案内させることで、駆動装置を調節治具に対して容易に取り付けることを可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-121438号公報
特開2022-182343号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記特許文献2における調整用セットを使用する鉄骨柱の更なる重量化などに対応するため、モーターからシャフト部への駆動力の伝達効率を更に高めることが期待される。そこで、本開示の目的は、既設の鉄骨柱の上方の端部に新設の鉄骨柱を接合する際にそれらのエレクションピースを仮固定する調節治具の調整ボルトへの駆動力の伝達を改善することを可能にする構成を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、
既設の鉄骨柱のエレクションピースと、前記既設の鉄骨柱の上部に設けられる新設の鉄骨柱のエレクションピースとを仮固定する調節治具に着脱自在に設けられる取付部と、
前記取付部に取り付けられる駆動装置であって、前記調節治具の調整ボルトを回転駆動するように前記調整ボルトに嵌合可能であるシャフト部と、減速機を介して前記シャフト部に接続されて前記シャフト部を回転させる回転駆動力を発生するモーターとを備えた、駆動装置と
を備え、
前記モーターの出力軸は、前記シャフト部側へ前記減速機側から延びる出力軸部と略平行である、
調整用セット
を提供する。
【0008】
上記構成によれば、駆動装置のモーターの出力軸は、シャフト部側へ減速機側から延びる出力軸部と略平行になる。これにより、モーターの回転駆動力を効率よくシャフト部側へ伝達することが可能になる。よって、上記調整用セットは、モーターのトルク伝達に優れ、高い機械効率を発揮することができる。したがって、上記一態様の調整用セットによれば、例えばモーターの出力軸が上記出力軸部に対して直角である場合に比して、調節治具の調整ボルトへの駆動力の伝達を改善することができる。
【0009】
好ましくは、前記シャフト部側へ前記減速機側から延びる前記出力軸部の軸線方向において前記出力軸部の基端側を基端方向と定義するとき、前記モーターの前記出力軸は、前記モーター本体から前記基端方向に延出し、前記減速機の入力軸は、前記減速機本体から前記基端方向に延出し、前記モーターの前記出力軸と前記減速機の前記入力軸とは略平行であり、動力伝達部材を介して接続されているとよい。この構成によれば、モーターと減速機との間の動力伝達部材を、例えば1本の環状ベルトのみとすることができ、駆動装置におけるモーターと減速機とのよりコンパクトな配置が可能になる。
【0010】
好ましくは、前記減速機は、波動歯車装置を備える。波動歯車装置は、例えば、楕円形状を有し周囲にベアリングを有する入力部材と、外周に歯を有するリング状部を備え、前記入力部材の前記ベアリングの外輪とともに弾性変形可能である出力部材と、前記出力部材の前記外歯と異なる数の内歯を有する固定部材とを備える。この場合、前記減速機の入力軸は、前記入力部材に設けられ、前記シャフト部は、前記出力部材に接続され得る。この波動歯車装置を備える減速機によれば、トルク伝達効率をより一層向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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