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公開番号2024146845
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2024050032
出願日2024-03-26
発明の名称ホウ酸塩の製造方法
出願人戸田建設株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所,弁理士法人東名国際特許事務所
主分類C09K 21/02 20060101AFI20241004BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】加熱設備が不要であり高い安全性を有するホウ酸塩の製造方法を提供する。
【解決手段】水100質量部に対して、ホウ酸X質量部と炭酸塩Y質量部とを5~30℃で反応させてホウ酸塩スラリーを得る(但し、ホウ酸/水の質量比が0.03~0.50であり且つ炭酸塩/水の質量比が0.001~0.33である)スラリー作製工程と、
得られたホウ酸塩スラリーの水分を蒸発させて、ホウ酸塩を得る蒸発工程と、を備える、内装材に配合する難燃剤用である難溶性のホウ酸塩の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水100質量部に対して、ホウ酸X質量部と炭酸塩Y質量部とを5~30℃で反応させてホウ酸塩スラリーを得る(但し、ホウ酸/水の質量比が0.03~0.50であり且つ炭酸塩/水の質量比が0.001~0.33である)スラリー作製工程と、
得られたホウ酸塩スラリーの水分を蒸発させて、ホウ酸塩を得る乾燥工程と、を備える、内装材に配合する難燃剤用である難溶性のホウ酸塩の製造方法。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記スラリー作製工程における反応時間が、50~300時間である、請求項1に記載のホウ酸塩の製造方法。
【請求項3】
前記乾燥工程における乾燥温度が、40~105℃であり、乾燥時間が1~200時間である、請求項1または2に記載のホウ酸塩の製造方法。
【請求項4】
前記乾燥工程において得られるホウ酸塩は、25℃における溶解度が2.5g/水100g以下である、請求項1または2に記載のホウ酸塩の製造方法。
【請求項5】
前記炭酸塩が、炭酸カルシウム、または炭酸ストロンチウムである、請求項1または2に記載のホウ酸塩の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ホウ酸塩の製造方法に関し、加熱設備が不要であり高い安全性を有するホウ酸塩の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、船舶、航空機等のフロアに敷くカーペットなどの敷物、建築物の敷物、壁材等に内装材が使用されている。この内装材は、難燃性や耐火性を有することが求められ、内装材にこれらの性能を付与するために難燃剤が使用されている。
【0003】
そして、例えば、建築物の内装材では、日本工業規格JIS L 1021、JIS L 1091等にその基準が定められており、この基準を満たす必要がある。
【0004】
難燃剤としては、例えば、臭素系難燃剤、塩素系難燃剤、リン系難燃剤、ホウ素系難燃剤(ホウ酸系難燃剤)、シリコン系難燃剤などが知られている。
【0005】
これらの中でも、ホウ酸系難燃剤としては、ホウ酸ナトリウムなどのホウ酸塩を含むものが知られており(例えば、特許文献1、2参照)、最近では、ホウ酸系難燃剤の中には、主にセルロース系材料に対して有効な難燃剤(例えば、商品名「SOUFA」)が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-274840号公報
特開2005-112700号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載のホウ酸塩(ホウ酸亜鉛)は、その結晶形成時において40~75℃の温度とすることが記載されている。特許文献2においては、ホウ酸とホウ砂を添加し70~90℃で加熱することが記載されている。
【0008】
このように、従来の製造方法では、反応時に加熱する装置(設備)が必要になるという問題がある。また、加熱設備を用意することは、その設備費用が必要になり、更には、加熱による火傷などの危険があるため、その製造時における安全性が未だに十分でないという問題もある。
【0009】
そこで、本発明は、上記の従来技術における問題に鑑み、加熱設備が不要であり高い安全性を有するホウ酸塩の製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記した従来の課題に鑑みて種々検討を重ねた結果、所定のスラリー作製工程を採用することによって、加熱設備が不要であり高い安全性を有するという効果を奏することを見出し、本発明に至ったものである。
(【0011】以降は省略されています)

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