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公開番号2024159388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023119227
出願日2023-07-21
発明の名称ウィープホール並びにこれを備えた土留め構造物及び地下構造物
出願人戸田建設株式会社
代理人個人
主分類E03B 11/00 20060101AFI20241031BHJP(上水;下水)
要約【課題】ウィープホールを通じた空気の流れを遮断することによって、中空管内を減圧又は加圧する機器の稼働効率の低下を抑止するとともに、通水量の低下を抑える。
【解決手段】本発明に係るウィープホール20は、取水口21から吐水口22に向けた水の流れのみを許容し逆方向への水の流れを禁じる主逆止弁23を備えるとともに、その上流側に、通水中はウキ25の浮力により流路を開放し、前記主逆止弁23の閉鎖時には、取水口21から吐水口22に向けた空気の流れが生じないように流路を閉鎖する前記ウキ25が付加された開閉式のウキ付逆止弁24を備える。地下構造物1の内部空間5から地盤への水の流れを許容するため、中空管11の内部空間5側の管壁部分に水の流入孔13が形成されるとともに、中空管11の地盤側の管壁部分に水の流出孔14が形成されており、前記流入孔13及び流出孔14にそれぞれ、前記ウィープホール20が備えられている。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
取水口から吐水口に向けた水の流れのみを許容し逆方向への水の流れを禁じる主逆止弁を備えるとともに、その上流側に、通水中はウキの浮力により流路を開放し、前記主逆止弁の閉鎖時には、取水口から吐水口に向けた空気の流れが生じないように流路を閉鎖する前記ウキが付加された開閉式のウキ付逆止弁を備えることを特徴とするウィープホール。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ウキ付逆止弁の上流側に、前記ウキの浮力により開いた状態の前記ウキ付逆止弁の前記ウキに直接水流が作用しないように流れを調整する整流板が設けられている請求項1記載のウィープホール。
【請求項3】
前記ウキ付逆止弁と前記整流板との間に、前記ウキ付逆止弁が前記ウキの浮力によって浮いた状態で、前記整流板に当接しないような離隔距離が設けられている請求項2記載のウィープホール。
【請求項4】
取水口と吐水口のいずれか一方又は両方にフィルタが設けられている請求項1記載のウィープホール。
【請求項5】
前記主逆止弁は、吐水口側に揺動するスイング式の逆止弁であり、前記ウキ付逆止弁は、取水口側に揺動するスイング式の逆止弁である請求項1記載のウィープホール。
【請求項6】
地盤中に中空管が水平方向に隣接して設置された土留め構造物であって、
前記水平方向に隣接する中空管の間隙部分に止水を図るための固化材が充填され、
前記中空管の管壁部分に、水の流入孔のみを形成するパターン、水の流出孔のみを形成するパターン及び水の流入孔と流出孔とを形成するパターンのいずれかのパターンによって通水孔が形成され、
前記通水孔にそれぞれ、上記請求項1~5いずれかに記載のウィープホールが備えられていることを特徴とする土留め構造物。
【請求項7】
前記中空管内を負圧にする真空ポンプ、前記中空管内を加圧する加圧ポンプのいずれか一方又は両方が備えられている請求項6記載の土留め構造物。
【請求項8】
地盤中に中空管が水平方向に隣接して設置された土留め構造物を平面視で閉合形状で設置することにより側壁が構築され、前記側壁によって囲まれた内部に少なくとも前記下床版を構築することによって面的地下空間が形成された地下構造物であって、
前記水平方向に隣接する中空管の間隙部分に止水を図るための固化材が充填され、
前記中空管の管壁部分に、水の流入孔のみを形成するパターン、水の流出孔のみを形成するパターン及び水の流入孔と流出孔とを形成するパターンのいずれかのパターンによって通水孔が形成され、
前記通水孔にそれぞれ、上記請求項1~5いずれかに記載のウィープホールが備えられていることを特徴とする地下構造物。
【請求項9】
前記中空管内を負圧にする真空ポンプ、前記中空管内を加圧する加圧ポンプのいずれか一方又は両方が備えられている請求項8記載の地下構造物。
【請求項10】
前記側壁の上側に、前記側壁によって囲まれた内部を封鎖する上床版を備える請求項8記載の地下構造物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、一定の方向のみの水流を許容し逆方向への水流を禁じた逆流防止機能が備えられたウィープホール並びにこれを備えた土留め構造物及び地下構造物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年の都市化や宅地開発に伴い、雨水が地下に浸透しきれずに流出する問題が増加している。この対策の一環として、地下に雨水を一時的に貯留する大容量の地下構造物を構築し、この地下構造物に貯めた雨水を地盤に涵養する(地下水として戻す)ことが行われている。
【0003】
従来、このような大容量の地下構造物は、上床版、下床版及び側壁をそれぞれ場所打ちコンクリートによって構築するのが一般的であったが、場所打ちコンクリート工法の場合は、工数が余計に掛かるとともに、工期が長期化するなどの問題が発生していた。
【0004】
そのため、近年は工事の省力化を図るために、プレキャストコンクリート又はPC壁体により躯体を構築する工法が多く採用されている。
【0005】
本出願人においても、下記特許文献1、2において、構築方法の省力化及び工費の削減を図るとともに、貯留空間の有効利用を図るための地下構造物を提案した。具体的には、図16及び図17に示されるように、地盤に中空円管50を水平方向に隣接して打設することによって形成した側壁51と、上床版52及び下床版53とによって雨水貯留空間54が形成されており、前記雨水貯留空間54に対応する管壁部分に、管内への流入のみを許容するウィープホール56を備えることによって管内へ雨水を流入させる雨水流入孔55が形成され、地盤に対応する管壁部分に、地盤への流出のみを許容するウィープホール58を備えることによって地盤へ雨水を流出させる地盤浸透孔57が形成された地盤浸透用中空円管59とされる地盤浸透機能を備えた地下構造物60を提案した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-235876号公報
特開2016-132957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
また、上記特許文献2では、地上からの雨水流入が停止し、雨水貯留空間54の水位が地盤中の地下水位より低くなると、地盤浸透孔57からの排水が止まり、地下水の涵養が行われなくなる問題の対策手段として、図18に示されるように、中空円管50の管内を負圧にすることによって、雨水貯留空間54内に貯留された雨水を、雨水流入孔55を通して管内に流入させるための真空ポンプ61を設けることを提案した。この真空ポンプ61を稼働して中空円管50内を負圧にすることにより、雨水貯留空間54の雨水を雨水流入孔55からウィープホール56を通過させ管内に強制流入することができるようになる。また、同様にしてブロワ62を設けて中空円管50内を加圧することによって、中空円管50内の雨水を地盤浸透孔57からウィープホール58を通過させ地盤へ強制排出することもできるようになる。
【0008】
ところが、前記中空円管50内を負圧にして、雨水貯留空間54内の雨水を雨水流入孔55からウィープホール56を通過させ中空円管50内に強制流入させる際、図19(A)に示されるように、雨水貯留空間54内の水位が低下して、この水位より上位置となった雨水流入孔55に備えられたウィープホール56では、雨水が流入せずに空気が取り込まれる問題があった。
【0009】
同様に、前記中空円管50内を加圧して、中空円管50内の雨水を地盤浸透孔57からウィープホール58を通過させ地盤に強制流出させる際、図19(B)に示されるように、中空円管50内の水位が低下して、この水位より上位置となった地盤浸透孔57に備えられたウィープホール58では、雨水が流出せずに空気が排出される問題があった。
【0010】
上述のようなウィープホール56・58を通じた空気の流入・排出が起こると、中空円管50内を減圧(加圧)する真空ポンプ61(ブロワ62)の効率が低下し、通水量も低下することによって、地下水の涵養機能が低下する問題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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