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公開番号2024141950
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053842
出願日2023-03-29
発明の名称炭化珪素半導体装置及びその製造方法
出願人富士電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 29/78 20060101AFI20241003BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】主領域が主電極にシリサイド層を介さずにオーミック接触できると共に、リーク不良を抑制できる炭化珪素半導体装置を提供する。
【解決手段】第1導電型のドリフト層2と、ドリフト層2の上面側に設けられた第2導電型のベース領域6a,6bと、ベース領域6a,6bの上面側に設けられ、3C構造を含む炭化珪素からなる第1導電型のソースコンタクト領域71a,71bと、ゲートトレンチ10の内側にゲート絶縁膜11を介して設けられたゲート電極12と、コンタクトトレンチ8a,8bの内側に設けられ、ソースコンタクト領域71a,71bの側面に接する主電極(14,15,16)と、コンタクトトレンチ8a,8bの下面に接し、4H構造の炭化珪素からなる第2導電型のベースコンタクト領域5a,5bとを備え、コンタクトトレンチ8a,8bの下面は、ソースコンタクト領域71a,71bの下面よりも深い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
炭化珪素からなる第1導電型のドリフト層と、
前記ドリフト層の上面側に設けられ、炭化珪素からなる第2導電型のベース領域と、
前記ベース領域の上面側に設けられ、3C構造を含む炭化珪素からなる第1導電型のソースコンタクト領域と、
前記ソースコンタクト領域及び前記ベース領域を貫通するゲートトレンチの内側に設けられたゲート絶縁膜と、
前記ゲートトレンチの内側に前記ゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、
前記ゲートトレンチから離間して設けられたコンタクトトレンチの内側に設けられ、前記ソースコンタクト領域の少なくとも側面に接する主電極と、
前記コンタクトトレンチの下面に接し、4H構造の炭化珪素からなり、前記ベース領域よりも高不純物濃度の第2導電型のベースコンタクト領域と、
を備え、
前記コンタクトトレンチの下面は、前記ソースコンタクト領域の下面よりも深い
炭化珪素半導体装置。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記主電極が、前記ソースコンタクト領域の上面及び側面と接する
請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項3】
前記主電極が、前記ソースコンタクト領域の側面と接し、前記ソースコンタクト領域の上面と接しない
請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項4】
前記ソースコンタクト領域の下面に接して設けられ、4H構造の炭化珪素からなる第1導電型のソース拡張領域を更に備える
請求項1又は2に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項5】
前記コンタクトトレンチの下面は、前記ソース拡張領域の下面よりも浅く、
前記コンタクトトレンチの側面は、前記ソース拡張領域に接する
請求項4に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項6】
前記ソース拡張領域の不純物濃度が、前記ソースコンタクト領域の不純物濃度よりも低い
請求項4に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項7】
前記ソース拡張領域の不純物濃度が、前記ソースコンタクト領域の不純物濃度と同一である
請求項4に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項8】
前記ゲート電極の上面が、前記ソースコンタクト領域の下面より深い位置にある
請求項1又は2に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項9】
前記ベースコンタクト領域の下面が、前記ベース領域の下面と一致するか、又は前記ベース領域の下面より浅い位置にある
請求項1又は2に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項10】
前記主電極は、前記ベースコンタクト領域の上面に接するシリサイド層を含む
請求項1又は2に記載の炭化珪素半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、炭化珪素半導体装置及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、六方晶単結晶の炭化珪素基板にリンをイオン注入することでアモルファス層を形成し、熱処理することでアモルファス層を立方晶単結晶のn型炭化珪素に再結晶化させ、n型炭化珪素の上面にニッケルを蒸着することで電極を形成する半導体装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、4H-SiCからなるn

型SiCの第1主面上に形成させたn

型エピタキシャル成長層内において、n

型ソース領域と、n

型ソース領域内に形成されたn

型3C-SiC領域及びp

型電位固定領域とを有し、n

型3C-SiC領域及びp

型電位固定領域と接してバリアメタル膜が形成され、バリアメタル膜上にソース配線用電極が形成される半導体装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-49198号公報
国際公開第2017/042963号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
トレンチゲート型の炭化珪素半導体装置において、ソース電極(主電極)とオーミック接触するためにソース領域(主領域)を3C-SiCで構成することが検討されている。この場合、n型不純物のイオン注入によりn

型のソース領域を全面に形成した後に、マスクを用いたp型不純物のイオン注入によりソース領域の一部の導電型を反転させて(打ち返して)p

型のベースコンタクト領域を形成することが製造上合理的である。しかし、ソース領域の打ち返した部分において多くのダメージが発生し、リーク不良が発生する場合がある。
【0006】
本開示は、上記課題を鑑み、トレンチゲート型の炭化珪素半導体装置において、主領域が主電極にシリサイド層を介さずにオーミック接触することができると共に、リーク不良を抑制することができる炭化珪素半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示の一態様は、炭化珪素からなる第1導電型のドリフト層と、ドリフト層の上面側に設けられ、炭化珪素からなる第2導電型のベース領域と、ベース領域の上面側に設けられ、3C構造を含む炭化珪素からなる第1導電型のソースコンタクト領域と、ソースコンタクト領域及びベース領域を貫通するゲートトレンチの内側に設けられたゲート絶縁膜と、ゲートトレンチの内側にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、ゲートトレンチから離間して設けられたコンタクトトレンチの内側に設けられ、ソースコンタクト領域の少なくとも側面に接する主電極と、コンタクトトレンチの下面に接し、4H構造の炭化珪素からなり、ベース領域よりも高不純物濃度の第2導電型のベースコンタクト領域と、を備え、コンタクトトレンチの下面は、ソースコンタクト領域の下面よりも深い炭化珪素半導体装置であることを要旨とする。
【0008】
本開示の他の態様は、炭化珪素からなる第1導電型のドリフト層の上面側に、炭化珪素からなる第2導電型のベース領域を形成する工程と、ベース領域の上面側に、3C構造を含む炭化珪素からなる第1導電型のソースコンタクト領域を形成する工程と、ソースコンタクト領域及びベース領域を貫通するゲートトレンチを形成する工程と、ゲートトレンチの内側にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、ゲートトレンチから離間して、ソースコンタクト領域を貫通するコンタクトトレンチを形成する工程と、コンタクトトレンチの内側に、ソースコンタクト領域の少なくとも側面に接する主電極を形成する工程と、コンタクトトレンチの下面に接し、4H構造の炭化珪素からなり、ベース領域よりも高不純物濃度の第2導電型のベースコンタクト領域を形成する工程と、を含み、コンタクトトレンチの下面を、ソースコンタクト領域の下面よりも深く形成する炭化珪素半導体装置の製造方法であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、トレンチゲート型の炭化珪素半導体装置において、主領域が主電極にシリサイド層を介さずにオーミック接触することができると共に、リーク不良を抑制することができる炭化珪素半導体装置及びその製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の一例を示す概略断面図である。
図1の領域Aを拡大した概略断面図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略断面図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図3に引き続く概略断面図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図4に引き続く概略断面図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図5に引き続く概略断面図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図6に引き続く概略断面図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図7に引き続く概略断面図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図8に引き続く概略断面図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図9に引き続く概略断面図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図10に引き続く概略断面図である。
第1実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図11に引き続く概略断面図である。
比較例に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を説明するための概略断面図である。
第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置の一例を示す概略断面図である。
図14の領域Aを拡大した概略断面図である。
第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略断面図である。
第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図16に引き続く概略断面図である。
第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図17に引き続く概略断面図である。
第2実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法の一例を説明するための図18に引き続く概略断面図である。
第3実施形態に係る炭化珪素半導体装置の一例を示す概略断面図である。
第4実施形態に係る炭化珪素半導体装置の一例を示す概略断面図である。
第5実施形態に係る炭化珪素半導体装置の一例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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