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公開番号2024144777
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-11
出願番号2024131901,2022180556
出願日2024-08-08,2018-06-14
発明の名称半導体装置
出願人富士電機株式会社
代理人弁理士法人酒井総合特許事務所
主分類H01L 29/78 20060101AFI20241003BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コンタクト抵抗を減らすことができる半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置は、第1導電型のドリフト層2と、ドリフト層2の上方に設けられた、第2導電型のベース層6と、ベース層6のおもて面側に選択的に設けられた、第1導電型の第1半導体領域7と、ベース層6のおもて面側に選択的に設けられた、ベース層6よりも不純物濃度の高い第2導電型の第2半導体領域8と、第1半導体領域7および第2半導体領域8と接する第1電極13と、ゲート絶縁膜9とゲート電極10と有し第1方向に延びる第1トレンチ部18と、導電層15を有し導電層15の少なくとも一部が第2半導体領域8と接する第2トレンチ部19と、を備える。第2半導体領域8は、第1方向と直交する第2方向において第2トレンチ部19の両隣に位置する第1領域を接続する第2領域を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
半導体基体と、
前記半導体基体のおもて面側に並列に複数設けられるMOSゲート構造と、
を備え、
前記MOSゲート構造は、N型の半導体領域と、N

型のソース領域と、深さ方向において前記半導体領域と前記ソース領域との間に配置されるP型のベース領域と、第1方向にストライプ状に延びるゲート電極と、ゲート絶縁膜と、を含み、
複数の前記MOSゲート構造のうち、隣り合う第1MOSゲート構造及び第2MOSゲート構造の間にショットキーバリアダイオードが形成される第1ユニットと、
隣り合う前記第1MOSゲート構造及び前記第2MOSゲート構造の間に前記ソース領域またはP

型のコンタクト領域である延在部を有し、前記延在部が前記第1方向において前記ショットキーバリアダイオードに挟まれた領域を前記第1方向と直交する第2方向に延びる第2ユニットと、
を有することを特徴とする半導体装置。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記延在部は、前記第1MOSゲート構造の前記ソース領域と、前記第2MOSゲート構造の前記ソース領域とを接続していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記半導体基体のおもて面側に設けられる層間絶縁膜と、
前記層間絶縁膜に設けられたコンタクトホールを介して、前記第1ユニット及び前記第2ユニットに接触した導電性電極と、
を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記延在部は、前記導電性電極と接触していることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記導電性電極は、Tiを含んだバリアメタルを有することを特徴とする請求項3または4に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記導電性電極は、Ti、W(タングステン)、Ni、Mo(モリブデン)のいずれかを含み、前記第1ユニットに接触するショットキー電極を有することを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1ユニットは、前記第1方向に断続的に設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項8】
隣り合う前記第1MOSゲート構造及び前記第2MOSゲート構造の間に、前記導電性電極が埋め込まれたコンタクトトレンチを備え、
前記コンタクトトレンチは、前記第1方向に断続的に設けられていることを特徴とする請求項3から7のいずれか1項に記載の半導体装置。
【請求項9】
当該半導体装置は、トレンチ型SiC-MOSFETであることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の半導体装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、パワー半導体素子においては、素子のオン抵抗の低減を図るため、トレンチ構造を有する縦型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)が作製(製造)されている。縦型MOSFETでは、チャネルが基板表面に対して平行に形成されるプレーナ構造よりも基板表面に対して垂直に形成されるトレンチ構造の方が単位面積当たりのセル密度を増やすことができるため、単位面積当たりの電流密度を増やすことができ、コスト面から有利である。
【0003】
トレンチゲート構造は、炭化珪素からなる半導体基体(以下、炭化珪素基体とする)に形成したトレンチ内にMOSゲート(金属-酸化膜-半導体からなる絶縁ゲート)を埋め込んで、トレンチ側壁に沿った部分をチャネル(反転層)として利用した3次元構造である。このため、同じオン抵抗(Ron)の素子同士で比べた場合、トレンチゲート構造は、炭化珪素基体上に平板状にMOSゲートを設けたプレーナゲート構造よりも素子面積(チップ面積)を圧倒的に小さくすることができ、将来有望なデバイス構造といえる。
【0004】
トレンチ型MOSFETにおいて、隣り合うゲートトレンチ間にショットキーダイオード(SBD:Schottky Barrier Diode)用トレンチを形成し、トレンチ側面にショットキー接合を形成した構造がある。図20は、従来のトレンチ型炭化珪素半導体装置の構成を示す図22のA-A’断面図である。図21は、従来のトレンチ型炭化珪素半導体装置の構成を示す図22のB-B’断面図である。図22は、従来のトレンチ型炭化珪素半導体装置の構成を示す上面図である。
【0005】
図20、図21に示すように、従来のトレンチ型炭化珪素半導体装置は、n
+
型炭化珪素基板1のおもて面に、トレンチ型のMOSゲート(金属-酸化膜-半導体からなる絶縁ゲート)構造と、トレンチ型SBDを埋め込んだコンタクトトレンチ19と、を備える。具体的には、n
+
型炭化珪素基板1は、ドレイン層であるn
+
型炭化珪素基板1上にn
-
型ドリフト層2となるn
-
型層をエピタキシャル成長させてなる。n
+
型炭化珪素基板1のおもて面(n
-
型ドリフト層2側の面)側に、n型高濃度領域5、p型ベース層6、n
+
型ソース領域7、p
+
型コンタクト領域8、ゲート絶縁膜9およびゲート電極10からなるMOSゲート構造が設けられている。
【0006】
ゲートトレンチ18、コンタクトトレンチ19の底部においてゲート絶縁膜9にかかる電界を緩和するため、p
+
型ベース領域3が設けられている。メサ部には、ゲートトレンチ18と同程度の深さでコンタクトトレンチ19が設けられている。コンタクトトレンチ19には、n型高濃度領域5とショットキー接合を形成するショットキー電極が埋め込まれている。
【0007】

+
型ソース領域7は、隣り合うゲートトレンチ18とコンタクトトレンチ19との間において、p型ベース層6の内部に選択的に設けられている。図22に示すように、n
+
型ソース領域7は、ゲートトレンチ18と接するように設けられ、一部をコンタクトトレンチ19側に延在し、コンタクトトレンチ19と接続されている。
【0008】

+
型コンタクト領域8は、n
+
型ソース領域7が設けられていないp型ベース層6の表面に設けられている。n
+
型ソース領域7とp
+
型コンタクト領域8とは、層間絶縁膜11を深さ方向に貫通するコンタクトホールに露出されている。コンタクトホールおよびコンタクトトレンチ19に埋め込まれるようにおもて面電極としてソース電極13が設けられ、p
+
型コンタクト領域8およびn
+
型ソース領域7に接する。n
+
型炭化珪素基板1の裏面(n
-
型ドリフト層2と反対の面)には、裏面電極としてドレイン電極14が設けられている。
【0009】
このような構造のトレンチ型MOSFETの内蔵SBDでは、MOSFETとドリフト領域を共用できるため外付けSBDとMOSFETとを合わせたチップ面積より小さくできる。また、外付けSBDの場合は、SBDのVF(順電圧)がMOSFETのp型ベース層6とn
-
型ドリフト層2とで形成されるボディダイオードのビルトイン電圧以上になると、ボディダイオードがオンになり、ボディダイオードのバイポーラ動作により経時的に特性が変化(経年劣化)し、信頼性が低減する。
【0010】
一方、内蔵SBDでは、外付けSBDのカソードに相当するMOSFETのドレインの電圧がボディダイオードのビルトイン電圧以上になってもボディダイオードを構成するpn接合付近の電位差は、ドリフト領域で電圧を保持するため低くなっており、ボディダイオードに電流が流れ難い。このため大電流までボディダイオードに電流が流れず、バイポーラ動作による劣化を起こしにくい。
(【0011】以降は省略されています)

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