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公開番号2024141941
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023053829
出願日2023-03-29
発明の名称ハニカムフィルタ及びハニカムフィルタの製造方法
出願人イビデン株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類B01D 39/20 20060101AFI20241003BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】 再生時のPMの漏れを抑制することができるハニカムフィルタを提供する。
【解決手段】 排ガスの流路となる複数のセルを区画形成する多孔質のセル隔壁を備え、上記セルは、第1端部が封止された第1セルと、前記第1端部と反対側の第2端部が封止された第2セルとを有するハニカムフィルタであり、上記セル隔壁はSiC多孔体からなり、上記SiC多孔体を構成するSiC粒子の平均粒子径は10~50μmであり、上記SiC粒子の一部は、表面に平均粒子径が1~5μmのSiC微粒子が焼結付着することで形成された凹凸を有する凹凸粒子であり、上記SiC粒子の20%以上が上記凹凸粒子である、ことを特徴とするハニカムフィルタ。
【選択図】 図5



特許請求の範囲【請求項1】
排ガスの流路となる複数のセルを区画形成する多孔質のセル隔壁を備え、前記セルは、第1端部が封止された第1セルと、前記第1端部と反対側の第2端部が封止された第2セルとを有するハニカムフィルタであり、
前記セル隔壁はSiC多孔体からなり、
前記SiC多孔体を構成するSiC粒子の平均粒子径は10~50μmであり、
前記SiC粒子の一部は、表面に平均粒子径が1~5μmのSiC微粒子が焼結付着することで形成された凹凸を有する凹凸粒子であり、
前記SiC粒子の20%以上が前記凹凸粒子である、ことを特徴とするハニカムフィルタ。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記ハニカムフィルタの平均気孔径は、7~13μmである、請求項1に記載のハニカムフィルタ。
【請求項3】
前記ハニカムフィルタの気孔率は、35~45%である、請求項1又は2に記載のハニカムフィルタ。
【請求項4】
平均粒子径が10~30μmのSiC粒子を含む原料組成物を押出成形してハニカム成形体を得る工程と、前記ハニカム成形体を焼成する焼成工程とを含む工程により、排ガスの流路となる複数のセルを区画形成する多孔質のセル隔壁を備え、前記セルが、第1端部が封止された第1セルと、前記第1端部と反対側の第2端部が封止された第2セルと、を有し、SiC多孔体からなるハニカム焼成体を得る工程と、
前記ハニカム焼成体の前記第1端部及び/又は前記第2端部から、前記セル隔壁の表面及び内部に平均粒子径が1~5μmのSiC微粒子を導入する粒子導入工程と、
前記セル隔壁の表面及び内部に前記SiC微粒子が導入された前記ハニカム焼成体を、1600~1900℃で再焼成する再焼成工程と、を有することを特徴とするハニカムフィルタの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハニカムフィルタ及びハニカムフィルタの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
排ガス規制強化により、DPFには高いPM捕集性能が求められている。
【0003】
DPFのPM捕集性能を高めるための方法として、例えば、特許文献1には、セル隔壁の表面粗さを小さくして、表層のPM層による表層濾過を効率化することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-201363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、PMの捕集性能は高いものの、PM再生時に、PM層の一部が燃焼せずに微細な粒子となり、セル隔壁の内部を通過して漏れ出てしまうことがあった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされた発明であり、再生時のPMの漏れを抑制することができるハニカムフィルタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のハニカムフィルタは、排ガスの流路となる複数のセルを区画形成する多孔質のセル隔壁を備え、上記セルは、第1端部が封止された第1セルと、前記第1端部と反対側の第2端部が封止された第2セルとを有するハニカムフィルタであり、上記セル隔壁はSiC多孔体からなり、上記SiC多孔体を構成するSiC粒子の平均粒子径は10~50μmであり、上記SiC粒子の一部は、表面に平均粒子径が1~5μmのSiC微粒子が焼結付着することで形成された凹凸を有する凹凸粒子であり、上記SiC粒子の20%以上が上記凹凸粒子である、ことを特徴とする。
【0008】
本発明のハニカムフィルタでは、SiC多孔体を構成するSiC粒子の20%以上が、SiC粒子の表面にSiC微粒子が焼結付着することで形成された凹凸を有する凹凸粒子となっている。SiC多孔体中に含まれる凹凸粒子によって、PM再生時に生じる微細な粒子がセル隔壁の内部を通過することが妨げられる。その結果、再生時にPMが漏れることを抑制することができる。
【0009】
なお、SiC粒子に占める凹凸粒子の割合は、セル隔壁を厚さ方向に沿って切断した切断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察することにより求めることができる。
具体的には、セル隔壁を厚さ方向に垂直な方向に切断した切断面を、セル隔壁の厚さ方向に3等分して第1部分、第2部分及び第3部分と分割し、それぞれの部分から100μm×100μmの領域を3箇所ずつ無作為に選択してSEM(加速電圧:15kV、拡大倍率:1000倍)で観察する。観察した各視野中のSiC粒子の数及び凹凸粒子の数を目視でカウントし、全9領域での平均値を求めることで、SiC粒子に占める凹凸粒子の割合を求めることができる。
【0010】
なお、SiC多孔体にSiC微粒子が「焼結付着」しているかどうかは、セル隔壁をSEMにより観察した際に、SiC多孔体を構成するSiC粒子とSiC微粒子との間に明確な境界が存在するかどうか、により判断することができる。
SiC多孔体を構成するSiC粒子とSiC微粒子とが焼結していると、SiC微粒子の一部がSiC粒子に取り込まれた状態となり、境界が明確ではなくなる。
SiC多孔体を構成するSiC粒子とSiC微粒子との間に明確な境界が存在している場合、SiC多孔体を構成するSiC微粒子はSiC粒子に焼結付着しているとはいえない。
すなわち、SEMでの観察によって、観察した表面に1個以上のSiC微粒子が焼結付着しているSiC粒子を凹凸粒子と判断し、観察した表面にSiC微粒子が一切焼結付着していないSiC粒子を凹凸粒子ではない粒子(すなわち通常のSiC粒子)と判断する。
(【0011】以降は省略されています)

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